シリア暫定政府の治安部隊がイスラム教シーア派の分派アラウィ派に属する数十人を処刑したと、戦争監視団体が報告した。 イギリスに拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)によると、西部ラタキア県での「現場処刑」により、民間人162人が殺害されたという。アラウィ派は、バッシャール・アル=アサド前大統領の支持基盤だった。
シリア暫定政府の治安部隊がイスラム教シーア派の分派アラウィ派に属する数十人を処刑したと、戦争監視団体が報告した。 イギリスに拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)によると、西部ラタキア県での「現場処刑」により、民間人162人が殺害されたという。アラウィ派は、バッシャール・アル=アサド前大統領の支持基盤だった。
去年12月、独裁的な政権が崩壊したシリアでは、暫定政権側の部隊と旧政権を支持する勢力が衝突するなどして市民550人以上が死亡したと伝えられ、暫定政権のもとでシリアが安定に向かうかは依然、不透明な状況です。 シリア国内の情報を集めるシリア人権監視団によりますと、6日から北西部のラタキアなどで暫定政権側の部隊と旧アサド政権を支持する勢力が衝突するなどし、街なかや病院の近くでも戦闘が行われました。 監視団はこれまでに市民550人以上が死亡したとしていて、その多くは旧政権を支えてきたイスラム教の少数派の人たちで、子どもや女性も含まれているということです。 このほか、200人以上の戦闘員も死亡したと監視団は伝えています。 シリアの国営通信によりますと、国防省は治安の回復などを目的としてラタキアなどに通じる道路を封鎖すると発表しました。 シリアでは、暫定政権が国民の融和を掲げて新たな国づくりを進めてい
シリア暫定政府のアバジード財務相は1月5日、効率性と説明責任を高めるための省庁の行政再編完了を受け、来月から多くの公務員の給与を400%引き上げる方針を示した。写真は紙幣の入った袋。2024年12月、ダマスカスの中央銀行で撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad) [ダマスカス 5日 ロイター] - シリア暫定政府のアバジード財務相は5日、効率性と説明責任を高めるための省庁の行政再編完了を受け、来月から多くの公務員の給与を400%引き上げる方針を示した。 これには1兆6500億シリアポンド(約1億2700万ドル)のコストがかかると推定され、既存の国家財源に加え、地域援助、新規投資、海外に保有されているシリア資産の凍結解除に向けた取り組みを通じて賄う。
トルコの産業界では、シリアのアサド政権の崩壊により、トルコ国内のシリア人難民の帰還の行方を注視する動きが出ている。シリアで期待される新政権の成立は、両国間の自由貿易協定(FTA、2007年発効、2011年一時停止)の一時停止により14年近く停滞してきた(2024年12月19日記事参照)両国のビジネス関係を回復させることだけでなく、長期にわたりトルコに廉価な労働力を提供してきたシリア人の帰国が、トルコの労働市場に悪影響を与えるという懸念もある。ただ、トルコで生活基盤を築き、帰国を望まないシリア人も多く、難民問題の行方は不透明だ。 トルコ政府によると、シリア内戦によってトルコに流入したシリア難民は約370万人(注)に達する。その対応を巡っては、当初の同情から負担へと変わり、トルコ国民の間では排斥の動きすらみられるようになっていた。他方、トルコにくすぶる高インフレと最低賃金上昇による人件費コスト
シリアの事実上の指導者であるアフメド・アル・シャラア氏がBBCの単独インタビューに応じ、同国は戦争で疲弊しており、近隣諸国や西側諸国にとっての脅威ではないと述べた。 インタビューでアル・シャラア氏は、シリアに対する制裁の解除を訴えた。また、バッシャール・アル・アサド政権を倒した自らのグループ、「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS、「シャーム解放機構」の意味)」はテロ組織ではないと、BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長に語った。
ヘルモン山に立つイスラエル軍の兵士。これより前、ネタニヤフ首相は軍に非武装地帯の奪取を命じた/Social Media (CNN) シリアのアサド政権が崩壊した後、イスラエルは間髪入れずシリア全土の軍事資産を爆撃した。反体制派の手に渡るのを防ぐため、500近い標的を爆撃し、海軍を壊滅させた。またシリアにあるとされる地対空ミサイルの9割を排除したとも主張している。 しかしシリアの最高峰、ヘルモン山の山頂を掌握したことは、影響の持続性の観点からイスラエルにとって最も有意義な戦果の一つかもしれない。ただ当局者らは山頂の占領を一時的なものだと主張している。 エルサレム戦略安全保障研究所(JISS)のエフライム・インバル所長は「ここは地域の最高地点であり、レバノン、シリア、イスラエルを見渡せる」「戦略的に極めて重要。代わりになる山々は他にない」と述べた。 ヘルモン山の山頂はシリアに位置するが、一帯は
【12月11日 AFP】シリアの救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(正式名称:シリア民間防衛隊)」は10日、国外脱出したバッシャール・アサド前大統領が滞在しているロシアに対し、同氏に圧力をかけ、政権下で拘束した人々のリストと秘密の収容施設の情報を提供するよう求めた。同団体は、時間と闘いながら被拘束者の解放を目指している。 ホワイト・ヘルメットは、「国際的な仲介機関を通じて国連に要請を送り、ロシアがアサド氏に圧力をかけ、秘密の収容施設の地図と被拘束者のリストを引き渡すよう要求した」としている。 シリアでイスラム主義の反政府勢力が権力を掌握してアサド氏を追放して以降、ホワイト・ヘルメットは悪名高い政府の刑務所に拘束されていた大勢の人々を解放するために奮闘している。 2011年の内戦勃発以降、アサド政権は拷問、レイプ、裁判なしの処刑など、さまざまな人権侵害を行ってきたとされる。 英国に拠
【12月10日 AFP】シリアのバッシャール・アサド政権下で当局に捕らわれ、33年ぶりに自由の身となったスハイル・ハマウィさん(61)が9日、レバノン北部の町チェッカの自宅に戻り、家族に心からの歓迎を受けた。 前日8日、シリアではアサド氏が国外脱出し、反政府勢力が首都ダマスカスを制圧。アサド政権下で悪名をはせた監獄制度から数千人の収容者を解放した。 その中の一人だったハマウィさんはAFPに「きょう、もう一度息ができるようになった気がする。この世で最も素晴らしいものは自由だ」と喜びの涙を浮かべながら話した。 レバノンでは1975年から90年まで続いた内戦の勃発直後に進駐したシリア軍の手によって、数千人が消息を絶ったとされる。安否を懸念する多数の家族にとって、ハマウィさんの解放は新たな希望となっている。 ハマウィさんは、悪名高いサイドナヤ刑務所を含む複数の刑務所に移送され、最終的にはシリア沿岸
【12月10日 AFP】シリアの反政府勢力の戦闘員が9日、首都ダマスカス近郊のハラスタ病院の遺体安置所で、拷問された痕跡が認められる約40人の遺体を発見したとAFPに明らかにした。遺体には番号や名前が書かれ、袋に詰め込まれていたとしている。 南部から来たという戦闘員は電話取材に応じ、「恐ろしい光景だった。40人くらいの遺体が積み上げられ、残虐な拷問の痕が見られた」と話した。 この戦闘員が病院で自身が撮影したとする画像や動画数十点をAFPが確認したところ、眼球をえぐられたり、歯を抜かれたりした遺体が映っていた。血が飛び散り、打撲のあざと思われる痕も認められた。 着衣のままの遺体や裸の遺体もあり、白いポリ袋に入れられるか、白い布で包まれ、血が染み出ているものもあった。最近殺害されたように見える遺体もあった。 遺体には布や粘着テープが巻かれ、数字や、一部には名前がなぐり書きされていた。 この戦闘
12月9日、シリアのアサド政権を打倒したイスラム教スンニ派主導の反体制派は、アサド大統領の故郷を訪れ、同氏と同じアラウィ派の長老による支持を得た。写真はシリアのカーミシュリーで、燃やされる大統領の写真。8日撮影(2024年 ロイター/Orhan Qereman) [ダマスカス 9日 ロイター] - シリアのアサド政権を打倒したイスラム教スンニ派主導の反体制派は9日、アサド大統領の故郷を訪れ、同氏と同じアラウィ派の長老による支持を得た。
11月末にシリア北西部から南へと進攻を開始した反政府勢力「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS、「シャーム解放機構」の意味)」は8日、首都ダマスカスに入り、勝利を宣言した。バッシャール・アル・アサド大統領は同日早朝に出国したとみられ、同日夜にはロシア・メディアが、家族とともにモスクワにいると報じた。 HTSの勝利宣言から数時間後、西側の取材陣としては最初にダマスカスに入ったBBCのバーバラ・プレット=アッシャー記者が、現地の人たちの喜びと不安の表情を報告する。
この写真にはショッキングな表現、または18歳以上の年齢制限の対象となる内容が含まれます。 ご覧になる場合にはご了承の上、クリックしてください。 【12月9日 AFP】シリア人のアブ・オマルさん(44)は、国外脱出したバッシャール・アサド大統領が住んでいた首都ダマスカスの豪邸にいた。長年、自分を抑圧してきた人物の住まいを歩き回りながら、反逆の興奮を味わっていた。 携帯電話で撮った写真を見せながら、「撮影して回っている。彼の家のど真ん中にいるのが、とてつもなくうれしいから」と言った。 イスラム主義組織タハリール・アルシャーム機構(HTS)など反政府勢力は、わずか11日間の電撃作戦で首都を制圧し、半世紀に及ぶアサド家による残虐な支配に終止符を打った。ロシアのニュース機関は、アサド氏はモスクワに逃れたとしている。 AFP特派員は、アサド大統領が出国した後、その私邸に数十人の市民が立ち入るのを目撃し
12月9日、約6カ月前、シリアの反体制派はアサド大統領による権力を弱める好機が訪れたことを察知した。写真は8日、ダマスカスから立ち上る煙(2024年 ロイター/Mohamed Azakir) [イスタンブール/ダマスカス 9日 ロイター] - 約6カ月前、シリアの反体制派はアサド大統領による権力を弱める好機が訪れたことを察知した。トルコに大規模な攻勢計画を伝えたところ、同国から暗黙の承認が得られたという感触があったからだ。計画を知る情報筋2人が語った。 この作戦は開始からわずか2週間で、当初の目標だったシリア第2の都市アレッポの制圧を達成し、ほぼ全員を驚かせた。それから1週間余りで反体制派連合軍は首都ダマスカスに到達し、8日にはアサド氏一族による50年にわたる支配に終止符を打った。 電撃的な進撃が可能になったのは、反体制派にとってほとんど完璧とも言える条件が整ったおかげだ。アサド政権の軍は
(CNN) アサド政権が倒れたシリア国内の様子を捉えた動画で、辞任したアサド大統領が保有する車のコレクションを撮影したとみられるものが出回っている。コレクションは首都ダマスカスにある同氏の主要宮殿近くのガレージに保管されている。 CNNが真偽を確認したある動画はコレクションの間を走行する人物が撮影したものだった。ダマスカス西部に位置するメッゼ地区の北部の大きな倉庫に置かれている40台以上の高級車が捉えられている。 動画に映っている車は、通常300万ドル(約4億5000万円)以上で販売されている赤のフェラーリF50をはじめ、ランボルギーニ、ロールスロイス、ベントレーなど。少なくとも1台にはダマスカスのナンバープレートが付いている。 ガレージを徒歩で通り抜けていく人々が撮影した別の動画にも同じコレクションが映っている。 アサド大統領をめぐっては、ロシアの高官が先にCNNの取材に対し、反体制派の
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