シリア暫定政府の治安部隊がイスラム教シーア派の分派アラウィ派に属する数十人を処刑したと、戦争監視団体が報告した。 イギリスに拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)によると、西部ラタキア県での「現場処刑」により、民間人162人が殺害されたという。アラウィ派は、バッシャール・アル=アサド前大統領の支持基盤だった。
シリア暫定政府の治安部隊がイスラム教シーア派の分派アラウィ派に属する数十人を処刑したと、戦争監視団体が報告した。 イギリスに拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)によると、西部ラタキア県での「現場処刑」により、民間人162人が殺害されたという。アラウィ派は、バッシャール・アル=アサド前大統領の支持基盤だった。
去年12月、独裁的な政権が崩壊したシリアでは、暫定政権側の部隊と旧政権を支持する勢力が衝突するなどして市民550人以上が死亡したと伝えられ、暫定政権のもとでシリアが安定に向かうかは依然、不透明な状況です。 シリア国内の情報を集めるシリア人権監視団によりますと、6日から北西部のラタキアなどで暫定政権側の部隊と旧アサド政権を支持する勢力が衝突するなどし、街なかや病院の近くでも戦闘が行われました。 監視団はこれまでに市民550人以上が死亡したとしていて、その多くは旧政権を支えてきたイスラム教の少数派の人たちで、子どもや女性も含まれているということです。 このほか、200人以上の戦闘員も死亡したと監視団は伝えています。 シリアの国営通信によりますと、国防省は治安の回復などを目的としてラタキアなどに通じる道路を封鎖すると発表しました。 シリアでは、暫定政権が国民の融和を掲げて新たな国づくりを進めてい
西アフリカのブルキナファソで、3つの村が襲撃されおよそ170人が死亡したと地元当局が発表しました。イスラム過激派によるテロや襲撃が繰り返されていて、治安の悪化が深刻になっています。 ブルキナファソの捜査当局は、北部ヤテンガ県の3つの村が2月25日に襲撃されおよそ170人が死亡したと、3日までに発表しました。 AFP通信は現地の目撃者の話として、死者のうち数十人が女性や子どもだと伝えています。 当局は、村を襲撃した集団の特定につながる目撃情報を募るなどして、捜査を進めています。 ブルキナファソでは、2015年ごろから北部を中心にイスラム過激派によるテロや襲撃が繰り返されていて、2023年1年間でおよそ8500人が死亡し、200万人以上が国内避難民となっています。 また2022年、2度にわたるクーデターで軍事政権が成立して以降、ロシアに急接近しことし1月には、ロシア国防省傘下の準軍事組織の部隊
アメリカ中央軍は現地時間の2日夜、日本時間の3日朝、イラクとシリアの領内で活動するイラン革命防衛隊の「コッズ部隊」やそれに関係する武装組織に対し、空爆を行ったと発表しました。 ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は記者団に対し、先月28日、中東のヨルダンでアメリカ軍の拠点が攻撃され、兵士3人が死亡したことへの報復措置だと説明したうえで、「攻撃はイラクとシリアの合わせて7か所に向けて行われ、標的は武装組織の指揮所やミサイル、それに無人機の関連施設など85に上る」と述べました。 カービー調整官は「報復措置は今夜、終わるわけではない」と述べ、攻撃は一定期間続くとの考えを示しましたが、「アメリカはイランとの衝突も、中東での衝突の拡大も望んでいない」と強調しました。 これに対し、イラン外務省の報道官は3日、声明を出し、「イラクやシリアの主権侵害であり、アメリカ政府はまた、戦略的な過ちを犯した」と非
【1月12日 AFP】パプアニューギニアのジェームズ・マラぺ(James Marape)首相は11日、首都ポートモレスビーで発生した暴動を受け、14日間の非常事態宣言を発令した。 ポートモレスビーでは10日夕方、兵士、警官、刑務官の一団が減給に対する抗議行動を開始したが、その後、群衆による暴動に発展した。 暴動は数時間のうちに北へ約300キロ離れたラエ(Lae)市にも飛び火。市民による略奪や焼き打ちが相次ぎ、警察によると、ポートモレスビーとラエで少なくとも合わせて15人が死亡した。 マラペ首相は「今後起こりうる事態を食い止めるため」1000人以上の部隊が待機していると述べた。 AFPTVの映像は、ポートモレスビーで店舗から品物を略奪する人々の姿を捉えていた。中には大型冷凍庫を担いで持ち去る男もいた。 首相官邸の外にも群衆が集まり、警備ゲートを破壊し、駐車していたパトカーに放火した。 在パプ
クーデター後、軍が実権をにぎるミャンマーで民主派勢力が攻勢を強め、軍の兵士の投降が相次いでいます。 民主派勢力の司令官の1人はNHKの取材に「長期的に軍の立場を揺るがすものになるかもしれない」と話しています。 ミャンマーでは、おととしのクーデター以降、実権を握る軍に対して、10月末から民主派勢力を支援する3つの少数民族の武装勢力が一斉に攻撃を始めました。 民主派勢力によりますと12日にシャン州で軍の兵士とその家族、およそ260人が投降したほか、15日にはカヤー州でも30人あまりの兵士が投降したとしています。 ミャンマー軍の兵士が相次いで投降するのは異例で、軍の統制の乱れが露呈した形です。 NHKのインタビューに民主派の武装勢力の司令官の1人は「今回の一斉攻撃は軍の部隊に相当な心理的プレッシャーを与え、長期的に、軍の立場と安定を揺るがすことになるかもしれない」と話し、ミャンマー情勢の転換点に
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、人質に取った民間人少なくとも4人を殺害したことが10日までに分かった。人質らは武装した戦闘員によって、ガザとイスラエルの境界付近へ連行されていた。CNNが動画を入手し、位置情報を確認した。 イスラエル南部のキブツ(同国の農業共同体)、ベエリで撮影された1本の動画には、武装した複数の戦闘員が映っている。背景に燃えた車両やブルドーザーが見える。ハマスとつながりのあるSNSテレグラムのチャンネルが公開したこの動画の終わりでは、地面に4人の遺体があるのが確認できる。 これに先駆けてCNNが位置情報を確認した別の動画には、イスラエルの民間人5人が武装した民間人に捕らえられた状態で映っている。撮影場所はほぼ同じ地点だ。 CNNの担当者は動画を分析し、遺体と重武装の戦闘員に連行された人物の衣服や頭髪が一致すると断定した。 5人目の人
今回の事態を受けて、日本の外務省は10日、イスラエルの危険情報のレベルを引き上げました。 ガザ地区とその境界周辺には、これまで4段階の上から2番目にあたるレベル3の「渡航中止勧告」が出されていましたが、最も高いレベル4の「退避勧告」に引き上げました。 また、レバノンとの国境地帯はレベル3の「渡航中止勧告」、ヨルダン川西岸地区は不要不急の渡航中止を求めるレベル2を継続しています。 一方、テルアビブやエルサレムなどこのほかの地域については、これまでレベル1でしたが、航空便の運航を含め、事態が流動的だとして、不要不急の渡航中止を求めるレベル2に引き上げました。 ロシアのプーチン大統領は10日、首都モスクワを訪問したイラクのスダニ首相との会談の冒頭、イスラエルとパレスチナ暫定自治区のガザ地区の情勢について言及し、「ウクライナ危機が続き、そして残念ながら中東情勢が急激に悪化している。中東におけるアメ
イスラエルの空爆によりガザ地区から立ち上る煙(2023年10月9日撮影)。(c)MAHMUD HAMS / AFP 【10月9日 AFP】タイ外務省は9日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラエルの軍事衝突で、タイ人12人が死亡したと発表した。タイ政府は、イスラエルに滞在する市民の避難に向け準備を進めている。 タイ外務省の報道官は、犠牲者の雇用主から在イスラエル大使館に連絡があったと説明。また負傷者が8人いる他、11人が拉致されたことも明らかにした。 タイ労働省によると、イスラエルには約2万人のタイ人労働者が滞在している。多くは農業従事者だ。 ピパット・ラッチャキットプラカーン労相はタイテレビ局のインタビューに対し、「1099人が帰国に向けて登録を済ませた」とし、紛争地区で働く労働者は約5000人に上ると話した。 外
エジプト・アレクサンドリアでイスラエル人観光客グループが襲撃された現場を封鎖する警察官(2023年10月8日撮影)。(c)AFP 【10月9日 AFP】エジプトで8日、同国を訪れていたイスラエル人観光客グループに警察官1人が発砲し、イスラエル人2人と地元ガイドの計3人を殺害した。地元メディアが報じ、イスラエル当局も発表した。 襲撃された観光客グループは、エジプトの地中海沿岸都市、アレクサンドリア(Alexandria)を訪問中だった。政府系の民間テレビ局エクストラニュースが治安当局筋の話として伝えたところによると、警察官は「私物の武器」をグループに「乱射」し、「直ちに逮捕された」という。 イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)による大規模攻撃を受け、宣戦布告した。そうした中での事件を受け、イスラエルの国家安全保障
イスラエル攻撃立案に関与か イラン精鋭部隊、ハマスと会合―8月以降2週間置きに・報道 2023年10月09日14時29分配信 イラン革命防衛隊コッズ部隊のカーニ司令官=2020年1月、イラン最高指導者ハメネイ師の事務所提供、撮影場所不明(AFP時事) 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は8日、パレスチナのイスラム組織ハマスの幹部らの話として、イランがハマスによるイスラエル攻撃計画の立案を支援していたと報じた。レバノンの首都ベイルートで2日に開かれた会合では、攻撃実施を承認したという。 【写真特集】ガザ衝突~「最悪の虐殺」戦闘続く~ イスラエル国内の政治的混乱の隙を突くとともに、米国が仲介するイスラエルとサウジアラビアの関係正常化を妨害するのが狙いだったとされる。ただ、イスラエル側はイランの関与が明らかになれば、体制指導者らを攻撃すると表明しており、大規模な地域
割れるアラブ諸国の反応 イスラエル、サウジの正常化に暗雲―ハマス攻撃 2023年10月08日20時31分配信 サウジアラビアのムハンマド皇太子=9月9日、ニューデリー(AFP時事) 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日、イスラエルに大規模作戦を仕掛けたことについて、アラブ諸国内では、イスラエルとの距離感などを背景に、ハマスを全面的に支持する国から双方に自制を求める国まで、反応に違いが生じている。イスラエルとの関係改善に動くサウジアラビアは、バランスを取りつつ、パレスチナを擁護。専門家は今回の衝突で国交正常化に向け不透明感が増したと指摘する。 【写真特集】ガザ衝突~「最悪の虐殺」戦闘続く~ ハマスの攻撃を受け、イラクは「パレスチナの人々が正当な権利を獲得することを支持する」と表明し、シリアはハマスを称賛。カタールはイスラエルが長年パレスチナを苦しめてきたと
8月5日、国連は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員9人がイスラム組織ハマスが昨年10月7日に行ったイスラエルへの大規模攻撃に関与した可能性があるとして、解雇したことを発表した。イスラエル南部で2023年10月7日撮影(2024年 ロイター/Ammar Awad) [ドバイ/ガザ/ワシントン 8日 ロイター] - イスラム組織ハマスが7日の大規模攻撃で狙ったのは、イスラエルだけではない。この地域では、米国がイスラエルとサウジアラビアの関係正常化を後押しするなど新たな安全保障秩序の構築に向けた動きが活発化しており、ハマスにはパレスチナ国家樹立への希望を脅かしかねないこうした動きにくさびを打ち込む狙いがあったとみられる。ハマスを支援するイランも、警戒感を強めていた。
(CNN) イスラエルの対外情報機関モサドのエフライム・ハレビ元長官は7日、CNNとのインタビューで、イスラム組織ハマスによる同国への攻撃は全くの想定外だったと述べた。 ハレビ氏はインタビューの中で、ハマスが発射したミサイルは24時間以内に3000発を超えたと指摘し、「これはわれわれからみた想像を超えている。ハマスがこれほど大量のミサイルを持っているとは知らなかった。これほどの威力があるとも想定していなかった」と語った。 ハマスが7日午前に発射した数は「前代未聞」とも指摘し、ガザ側からイスラエル領に深く侵入して村落を掌握したのも「初めて」だと述べた。 そのうえで「残念ながら作戦としては大成功。良く調整されていた」と認めた。 同氏はまた、ミサイル攻撃に使われたロケット弾は海上ルートで密輸入され、ガザ地区内で製造されたとの見方を示し、ハマスはイスラエルに計画を知られることなく、試行訓練を行って
パレスチナ自治区ガザ地区から7日早朝、イスラエルに向けて大量のロケット弾が発射されたほか、ガザ地区から武装組織メンバーがイスラエル内に侵入した。イスラエルによると、国内で少なくとも250人が死亡。パレスチナ側では約230人が死亡したという。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「これは戦争」だと宣言した。ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの軍事部門トップは、「偉大な戦いの日」だとして、すべてのパレスチナ人に参加を呼びかけた。
パレスチナ自治区ガザ市で、イスラエル軍の空爆を受けた建物(2023年10月7日撮影)。(c)MAHMUD HAMS / AFP 【10月8日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は7日、イスラエルに対し前例のない大規模攻撃を行い、イスラエル人200人以上が死亡した。イスラエルはガザ地区に報復攻撃を実施し、パレスチナ人少なくとも232人が死亡した。 ハマスは午前6時30分(日本時間午後12時30分)ごろに攻撃を開始。イスラエル軍によると、ハマス側は3000発超のロケット弾を発射。戦闘員数百人がイスラエル領内に侵入して少なくとも22か所を襲い、「民家に押し入り市民を虐殺した」という。負傷者も1000人以上に上っている。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「われわれは戦争状態に
イスラエル・サウジ接近に危機感 ハマス、異例の越境攻撃 2023年10月08日07時09分配信 7日、パレスチナ自治区ガザから発射されるイスラム組織ハマスのロケット弾(EPA時事) 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスはイスラエルとの衝突を繰り返してきたが、今回の作戦はイスラエル領内にパレスチナ戦闘員が多数侵入する異例の展開となった。イスラエルとサウジアラビアの接近でパレスチナ問題が顧みられなくなるという危機感が、過去にない規模の実力行使を誘発した可能性がある。 米大統領、イスラエル支持強調 イスラム組織ハマスの攻撃「道徳に反する」 ハマスは攻撃に先立つ6日に声明を出し、イスラエルが米国の仲介で進めるサウジとの正常化交渉を批判。「イスラエルに一層の犯罪を促すことになる」として見直しを求めていた。攻撃に加わった武装組織「イスラム聖戦」も正常化に反発しており、両組
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