アルメニア首相「失言」響く 係争地をアゼルバイジャン領と認める―2度の敗北、ロシアも擁護せず 2023年09月22日07時05分配信 アルメニアのパシニャン首相=7月21日、エレバン(AFP時事) 旧ソ連構成国アゼルバイジャンが係争地ナゴルノカラバフで「対テロ」名目で開始した軍事作戦は20日、アルメニア系勢力が降伏する形で丸1日で停戦に至った。同勢力と事実上一体であるアルメニアにとっては、支配地域の多くを喪失した2020年に続く2度目の敗北。係争地に関するパシニャン首相の「失言」が悪影響を及ぼしたという見方もある。 アゼルバイジャン大統領、プーチン氏に謝罪 ナゴルノ作戦でロシア巻き添え ◇「主権」放棄 パシニャン氏は今年5月の記者会見で、国際社会と同様にナゴルノカラバフを「アゼルバイジャン領」と認める可能性に言及した。アルメニア系住民の安全確保という条件付きだが、長年の領土紛争の中で大きな