Web業界のデザイン手法として、密かに流行し始めている「左上の魔術師」理論。 サイトとしての「見栄え」よりも、ユーザーの「目の動き」に着目したWebデザイン手法として注目を浴びています。 今回は、まず始めにWebサイトのデザイン別にユーザーの「目の動き」を解説します。 そして、実際にミリオン単位でユーザーを獲得しているサイトを考察することで、「左上の魔術師」理論を解説したいと思います。 1.カラム別Webサイトデザイン 2.昔はたくさんあったWebサイトデザイン 3.ページ単体を見に来たときのユーザーの目の動き 4.サイト全体を見たくなったユーザーの目の動き 5.ミリオン単位でユーザーを獲得しているサイトのデザイン 6.左上の魔術師とは 1.カラム別Webサイトデザイン 現在のWebサイトの多くは、「1カラム型」、「2カラム型」、「3カラム型」のどれかで構成されています。 このうち「2カラ
入力フォームのデザインがすばらしいページを教えてください。 派手さや装飾ではなく、使いやすさ、見やすさなど機能美優先でお願いします。 海外のサイトでも結構です。
今回は,先日筆者の勤務するはてなのサービスの一つである「はてなダイアリー」で起こった,使いやすさに関する問題を取り上げてみたいと思います。使いやすさの向上のためにデザインを変更したところ問題が発生し,それをプログラミング言語であるところのJavaScriptを使って解決した,というお話です。 その問題とは,「文字の大きさ」に関するものです。 ブラウザには,文字のサイズを変更する機能が用意されています(図1)。例えばInternet Explorer(IE)なら「表示」メニューの「文字サイズ」から「最大」「大」「中」「小」「最小」の五つの段階を選ぶことができます。Firefoxも「表示」メニューの「文字サイズ」から選ぶことができますが,「大きく」「小さく」というメニューになっており,より自由に表示サイズを変更することができます。 図1:ブラウザでは文字サイズを変更できる ちなみにOperaは
この連載は,ウェブ系エンジニア向け,ということで書いていますので,読んでいる皆さんも,仕事でウェブサイトの構築に携わってる方が多いと思います。そんな皆さんへ突然質問なのですが,皆さんは自分の「ウェブページをデザインするセンス」についてどう感じていますか? デザインのセンスといっても,ここで言っているのは絵を描くのがうまいとかいうことではなくて,見やすくて使いやすい画面をデザインするセンスのことです。例えば情報や広告,リンクやボタンなどをどう配置するのか,どういう文言を使うのか,配色はどうか,といったことが含まれるでしょう。 なんで改めてそんなことを聞くのかといえば,そもそも筆者がそうしたセンスをぜんぜん持ち合わせていないからなのです。エンジニアと呼ばれる職種の人の中には,筆者と同じように感じている人も多いんじゃないかな,と思っています。 われわれエンジニアは,こうしたデザインセンスの部分は
この数年間で,(インターネットの総称としての)Webは私たちの生活に深く関係する身近なツールになりました。様々な情報を,この環境の上で閲覧や操作できることは,特別なものから,徐々に当たり前で,なくてはならないモノに変わろうとしていると言えるでしょう。 特別なものから日常のものへとシフトしていく中で,Web自体も大きく変わるべきところが見えてきています。様々なことが挙げられますが,利用者という立場からすれば,やはり「ユーザー・インタフェース(UI)」が一番の関心事です。 特定のITリテラシの高い人たちだけが使うものではない世界に突入する以上,作り手の側の意識も変化しなければ,ニーズに対応できません。そして,こうしたWebアプリケーションの大量生産の時代にも入っています。今あるWebアプリケーションは,私たちの生活を便利にしてくれていますが,これで十分ではないのです。もっと多くの分野で,もっと
Webアプリケーションを開発する際に,対象ユーザーを考慮することの大切さについて見てきました。今回は,ユーザー・インタフェース(UI)設計にも,マーケティング感覚が必要なことを考えてみましょう。 UIの問題点を改善していく手順 例によって航空券の予約をサンプルに使います。下記の画面をご覧ください。このWebアプリケーションには,様々なオプションを付け加えることができます。しかし,必要最小限の情報は,「搭乗日」と「出発地」と「到着地」の三項目だけです。このUIに,どこか問題はないでしょうか。 (1) 日付部分への改良 まず注目してほしいのは,搭乗日という日付情報をユーザーにすべて入力させている点です。日付情報をユーザーにまかせ切ってしまうと,表記が統一されず,結局のところシステムでそれを補う処理が発生してしまいます(たとえ「2006/08/02」などと「例」を明記しても,半角文字と倍角文字と
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