5月28日、スリランカのウィジェセケラ電力・エネルギー相は、コロンボの港に数週間とどまっていた9万トンのロシア産石油を購入するため7260万ドルを支払うと発表した。写真はガソリン購入を待つ人。コロンボで23日撮影(2022年 ロイター/Dinuka Liyanawatte) [コロンボ 28日 ロイター] - スリランカのウィジェセケラ電力・エネルギー相は28日、コロンボの港に数週間とどまっていた9万トンのロシア産石油を購入するため7260万ドルを支払うと発表した。
中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」が仕掛ける「債務のワナ」に陥った国が、また一つ浮上した。対外債務が約4兆円に膨らんだスリランカだ。新型コロナの打撃で極度の外貨準備金不足になった同国は、イランから輸入する石油の対価を国産の紅茶で支払うという窮地に追い込まれている。 一帯一路が仕掛ける「債務のワナ」 2013年に習近平国家主席が打ち出した一帯一路構想は、アジアと欧州の陸路をつなぐ物流ルートを構築して貿易活動を活発化させ、参加国の経済成長につなげることが狙いだ。2021年12月の時点で、世界144の国と地域が参加する巨大国際プロジェクトに成長した。 構想実現に向け、中国は過去20年間にわたり、チャイナマネーを湯水のごとく低・中所得国の発展プロジェクトに融資してきた。しかし、プロジェクトが進むにつれ、中国の真の狙いが浮き彫りになり始めた。 自国の発展を望む低・中所得国にとって、チャイナマネー
停電中のスリランカ・コロンボで、家の外に座る親子(2022年3月30日撮影)。(c)Ishara S. KODIKARA / AFP 【3月31日 AFP】スリランカで経済危機が深刻化している。政府は31日、全国規模で実施している計画停電を1日13時間に延長すると発表。医薬品も底を突き始めており、緊急性のない手術を延期する病院も出てきた。 人口2200万人のスリランカは外貨不足のため基礎的な輸入品の代金すら支払えない状況だ。1948年の独立以来、最悪の経済危機に直面している。 国営電力会社は先に、全国的な計画停電を1日当たり7時間から10時間に延長していたが、さらなる延長に追い込まれた形だ。 スリランカでは火力発電用の石油が不足し、今月初めから深刻な電力不足に陥っている。火力発電用の石炭・石油は輸入に頼っているが、代金を支払うための外貨が不足している。 電源の40%超は水力で賄われている。
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