リオグランデ川を渡りメキシコに向かうハイチ移民(2021年9月21日撮影)。(c)PEDRO PARDO / AFP 【9月22日 AFP】流れにのまれないようロープにつかまり必死に川を渡る。子どもを肩車している人やかばんを頭に乗せている人もいる。──米国境で足止めされたハイチ移民が、食べ物や水、医療を求めリオグランデ(Rio Grande)川を渡り、メキシコへ引き返している。 移民たちは、長く過酷な旅が無駄に終わるのではないかと不安を募らせている。 「私たちは絶望している」とハイチ人のマクシミル・マルカデュー(Maximil Marcadieu)さん(28)は言った。住んでいたチリから2か月近くかけてたどり着いた末、数千人の移民と同じく橋の下の吹きさらしのキャンプで立ち往生しているという。 「みんな米国に行くのを夢見ているのに、今や強制送還されている」 国連(UN)は21日、米国が大勢の