チリを南北に横断する主要道路(la Ruta 5 Sur)を封鎖する大規模なデモが4月26日、国内のトラック運転手らによって実施された。同デモは、4月22日に南部アラウカニア州エルシージャにおいて、トラック運転手が何者かに銃撃され、重症を負った事件が発端となっている。デモ参加者は、トラック運転手並びに主要道路の安全保障、上昇を続ける燃料価格の引き下げ、高速料金の引き下げなどを要求している。政府は彼らとの対話を望むと発表し、封鎖された道路の開放を訴えたが、要請に従わなかったデモ参加者らに対しては、国家安全保障法に従い、9件の苦情の申し立てを行った。 今回トラック運転手の襲撃現場となったアラウカニア州は、ビオビオ州と共に、先住民族マプチェ族が多く居住している地域で、これまで長きに渡り、先住民族と近隣住民およびチリ警察との間で対立が生じていた。先住民族は彼らの領土保有を主張し、たびたび近隣住民ら