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politicsとreviewに関するdazedのブックマーク (10)

  • 『「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』書評 - 内田樹の研究室

    『「意識高い系」資主義が民主主義を滅ぼす』(カール・ローズ、庭田よう子訳、東洋経済新報社、2023年)の書評を東洋経済オンラインに寄稿した。 「ウォーク資主義(woke capitalism)」とは聴き慣れない言葉である。書はこの「聴き慣れない言葉」の意味をていねいに教えてくれる。でも、説明されても「ああ、『あのこと』ね」とぽんと膝を打つという人はあまりいないと思う。woke capitalism は日にはまだ存在しないからである。 woke はwake (起こす、目覚めさせる)という他動詞の過去分詞である。「目覚めさせられた」という意味だが、60年代からアフリカアメリカ人の間では「人種的・社会的差別や不公平に対して高い意識を持つこと」という独特の含意を持つようになった。そういう意味で半世紀ほど使われたあとに、意味が逆転した。 意味を逆転させたのは「政治的に反動的な信念を抱く人々

  • コロナ禍における日本の雰囲気を理解するために役立った書籍リスト - 山下泰平の趣味の方法

    コロナ禍における日の雰囲気はちょっと変なので、これはなんなんだろうかって考えることがある。 こういうことを考えて理解するためには知識が必要で、なにも知らない状態だと正しく考えることはできない。考えたところでどうしょうもないんだけど、考えて理解できると多少は落ち着く。そんなわけで今の日の雰囲気を理解するために考えた際に、読んでて良かったなと思ったり、新たに読んだを紹介する。 私が気になった今の雰囲気は次の3つとなる。 個人で判断している理由 集団の判断が変になる理由 ケチで嫉妬深い理由 なんでこれが気になったのかというと、『ケチで嫉妬深い』個人が『個人で判断』するため『集団の判断が変になり』別の個人が『個人で判断』して問題を解決しなくてはならなくなるといった状況が嫌になってしまったからだ。嫌なものは嫌で仕方ないんだけど、理由が分かれば納得できる。そんなわけでこの雰囲気はなんなんだろうか

    コロナ禍における日本の雰囲気を理解するために役立った書籍リスト - 山下泰平の趣味の方法
    dazed
    dazed 2021/09/12
    “戦後民主主義/山本昭宏”,“あたらしい憲法のはなし/高見 勝利”,“ニコマコス倫理学(上)/アリストテレス”,“立身出世の社会史/E.H.キンモンス”,“立志・苦学・出世 受験生の社会史/竹内 洋”
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から | ele-king

    三匹の子ぶたのその先 「三匹の子ぶた」は誰もが一度は話を聞いたり、で読んだりしたことのある有名な昔話である。どうやらイギリスの話らしい。一人目の子ぶたはワラで、二人目の子ぶたは木材で家を作るが、彼らを狙うオオカミにどちらも吹き飛ばされてしまう。しかし、最後の子ぶたが作ったレンガの家にはオオカミもなすすべがない。オオカミは煙突からの侵入を試みるのだが、煙突の下で沸かしておいた熱湯で茹でられ、反撃をらう。──そんな話のプロットはおそらく誰もが覚えているだろう。 私はこの昔話が特に好きだったわけでもないのだが、二年前にこのお話の発祥の地であるイギリスで、とある「三匹の子ぶた」絵を見てから、妙にこの話が気になるようになった。この話のポイントはなぜ三匹の子ぶた、すなわち、三人の未成年者が自らで家を建てねばならなくなるのかというところにある。我々が普段目にするバージョンではそのポイントはぼかして

    子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から | ele-king
  • [書評] 超一極集中社会アメリカの暴走 (小林由美): 極東ブログ

    昨日の書評カテゴリーの記事で、僕は日の産業や技術を少し悲観的に見ていると書き、その理由は別の書評カテゴリーの記事で書くつもりでいることを書いた。これがそれになる。『超一極集中社会アメリカの暴走』(参照)という3月に出たである。 表題は内容をよく表しているといっていい。現在の米国では、富が超一極集中しているという事実について、この分野にいる著者らしいデータを元にした議論が進められている。私たち日人の多くは、米国社会で富の一極集中が起こり、その暴走の派生として、サンダース候補ブームやトランプ政権支持のような異常とも言える事態が起きたことは知っている。しかし、その内実の仕組みについては、識者はある程度知っているが、日社会としてはあまり知られているとは言えないだろう。書は、その仕組みが広範囲にわたって示されている。 扱われる分野は多岐になり、そのぶん、個々の技術についての考察については、

    [書評] 超一極集中社会アメリカの暴走 (小林由美): 極東ブログ
  • オバマ政権への期待を裏切られた愛国者「スノーデン」を描く

    <元CIA職員エドワード・スノーデンをめぐってはすでに優れたドキュメンタリーがあるが、オリバー・ストーン監督の『スノーデン』は、彼のキャリアの変遷や恋人との関係が描き出され告発の動機を掘り下げる> 以前、コラムで取り上げたローラ・ポイトラス監督の『シチズンフォー スノーデンの暴露』(14)は、29歳の元CIA職員エドワード・スノーデンが、NSA(国家安全保障局)の大量監視に関する内部告発に踏み切る過程をリアルタイムでとらえたドキュメンタリーだった。スノーデン事件を題材にしたオリバー・ストーン監督の『スノーデン』は、このドキュメンタリーと対比してみると、独自の視点がより明確になる。 【参考記事】スノーデンが告発に踏み切る姿を記録した間違いなく貴重な映像 NSAの機密文書を入手したスノーデンは、2013年に米国法が及ばない香港に向かい、滞在するホテルに以前から接触していたポイトラス監督とジャー

    オバマ政権への期待を裏切られた愛国者「スノーデン」を描く
  • 【読書感想】ぼくらの民主主義なんだぜ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書) 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/05/13メディア: 新書この商品を含むブログ (96件) を見る Kindle版もあります。 ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書) 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 内容紹介 日人に民主主義はムリなのか? 絶望しないための48か条。 「論壇時評」はくしくも3月11日の東日大震災直後からはじまり、震災と原発はこの国の民主主義に潜んでいる重大な欠陥を炙り出した。若者の就活、ヘイトスピーチ、特定秘密保護法、従軍慰安婦、表現の自由……さまざまな問題を取り上げながら、課題の解決に必要な柔らかい思考の根がとらえる、みんなで作る「ぼくらの民主主義」のためのエッセイ48。 大きな

    【読書感想】ぼくらの民主主義なんだぜ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    dazed
    dazed 2015/06/15
    「読書は、人生の全てが、決して単純ではないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても、国と国との関係においても」
  • 政治任用をめぐる果てしない攻防 : 池田信夫 blog

    2012年08月21日01:04 カテゴリ法/政治 政治任用をめぐる果てしない攻防 「脱官僚依存」の人事として民間から起用された丹羽中国大使が更迭されることが決まった。人の軽率な言動にも問題はあるが、彼を抜擢した民主党が守ろうとせず、ハシゴをはずしたのをみると、今後は民間から政治任用しようとしても、なり手はいないだろう。 行政改革というと、天下りや「無駄の削減」ばかり話題になるが、コアの問題は公務員制度である。民主党の「政治主導」が失敗した原因も、人事制度を変えないで政務三役だけが乗り込んで、官僚のサボタージュで孤立してしまったためだ。政権交代直後の勢いのあるうちに、公務員制度や国家戦略局などの組織改革を一挙にやるべきだったのに、バラマキ予算にのめりこんで失敗した(松井孝治氏も反省している)。 人事制度は明治時代から政党と官僚の権力闘争の争点だった。書はその人事抗争の歴史を詳細にたどっ

    政治任用をめぐる果てしない攻防 : 池田信夫 blog
  • 山本譲司さんに教えてもらったこと‐鈴木邦男‐マガジン9

    マガジン9 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|鈴木邦男の愛国問答:バックナンバーへ| 2012-04-04up 鈴木邦男の愛国問答 第96回 山譲司さんから新しいが送られてきた。演歌歌手と名前が似てるが、山譲司さんは元国会議員だ。「あっ、何かの事件で捕まって刑務所に入った人か」と思い出す人も多いだろう。受刑中は障害のある受刑者たちの世話役に従事する。その体験を出所後に『獄窓記』(ポプラ社、現在新潮文庫)として出版し、ベストセラーになる。感動的なだった。それから障害者福祉施設のスタッフとして通いながら、執筆・講演活動を行う。 そして今度は小説を書いた。『覚醒』(光文社)で上・下巻だ。<順風満帆のジャーナリストが、高校生を轢いた。しかも飲酒運転だった>との帯には書かれている。国会議員を目前にしていた男だ。自分の体験ともダブる。泥酔状態で

    山本譲司さんに教えてもらったこと‐鈴木邦男‐マガジン9
  • [書評]日本改革宣言(東国原英夫): 極東ブログ

    11日の地震のとき、ちょうど東国原英夫前宮崎県知事による、コンビニ販売の書籍「日改革宣言」を読んでいた。東国原氏、というか私にはいまだに「そのまんま東さん」という感じなので、東さんと呼ぶかな。東さんは、14日に都知事選への出馬を発表するとのことだったように記憶している。が、発表はなく断念されたか延期された。この大災害を考慮し、別の機会を選ぼうとされたのではないかと個人的には思っていたが、ツイッターなどを見ると石原都知事が4選出馬を表明したので尻込みしたという話もあり、意外にも思ったが、そういう見方もあるのかもしれない。結局、先ほど、立候補された。 震災前になるが、私は今回の都知事選では石原さんには投票しないつもりでいた。大きな権力を持つ要職に4選なんてするものじゃないし、まして当選したら80歳を越える。輿石東参議院議員じゃあるまいし、80歳まで政治家なんかすることはないだろうと思っていた

  • 「人治国家」を動かす人脈 - 『財務官僚の出世と人事』

    ★★★☆☆(評者)池田信夫 財務官僚の出世と人事 (文春新書) 著者:岸 宣仁 文藝春秋(2010-08) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 財務官僚というと、世間では「成績優秀なエリート」と思われているのだろうが、私の学生時代の印象では、大蔵省に入ったのは秀才というより権力志向の強い特殊な学生だった。大学に入ったときから公務員試験の勉強をし、授業には欠かさず出席する。大蔵省は良が3つ以内(あとはすべて優)でないとだめだといわれたので、入るのは勉強に疑問をもたず先生に忠実な学生だった。 こういう採用のしかたが財務省の業務に適しているかどうかは疑問である。書も指摘するように、学校秀才タイプはあまり事務次官にならない。それは財務省が官庁の元締めであると同時に、政治的な利害を調整する役割をもっているからだ。これは来は政治仕事だが、自民党政権はその仕事を役人に丸投げして利益誘

    「人治国家」を動かす人脈 - 『財務官僚の出世と人事』
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