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2025-03-15

オール公立から東大

東大って親の世帯年収が他の大学と比べてかなり高いらしい。

おまけにほとんどが有名私立中高一貫校。

公立卒の比率は年々減少してるらしい。

そんな中でオール公立から東大頑張って行っても肩身狭いだろうな。

金銭感覚も合わないだろうし。

俺の知り合いで千代田区立番町小学校千代田区麹町中学校東京都日比谷高校東京大学って経歴の人がいる。

彼も大学時代に鬱屈したもの劣等感を抱えていたんだろうか。

2025-03-11

弱者男性とかチー牛って「割れ窓」なんだよね

割れ窓理論はみんな知ってるだろう。街にある割れた窓を放置していると、街の治安がどんどん下がっていく。

いま各地のSNSで起きているのもこれと同じ現象で、弱者男性やチー牛を放置していたから、彼らを起点にして、どんどんミソジニーと女叩きが苛烈になっていってる。

赤いきつねも、当初は弱小フェミ書き込みによる小さな炎上だった。それを弱者男性やチー牛が取り上げて、女性馬鹿にし始めた結果、女叩きの一大ムーブメントへと繋がった。

弱者男性やチー牛たちは、弱者なりの闘い方を心得ている。

彼らは一部の女性発言針小棒大に取り上げて、「女さん」という形でまとめて叩く。そのような形で、まだ弱者男性になりきっていないような若くて分別のつかない男性や、非モテを拗らせ鬱屈した思いを抱えている男性集団に、ミソジニーミームを広めていく。

弱者男性やチー牛を無力な集団だと馬鹿にしているばかりではいけない。彼らはミソジニーの発端であり、急先鋒だ。

真剣に、弱者男性やチー牛に精神的なケアをすることで治療するか、あるいは社会から放逐することを選ぶ必要がある。

anond:20250310190556

性欲があったので女性を許せていたが性欲が無くなったので許せなくなった。

かつてこれ程正直な女性嫌悪理由を明らかにした告白があっただろうか。

性欲によるフィルター女性が魅力的に見えていた。

しか現実に性欲を満足に満たす事ができない。

蓄積されるその鬱屈

そして性欲が衰えそのフィルターが外れた時何が起こるか。

蓄積された鬱屈憎悪となって女性に向けられるのだ。

特にフェミニズムを主張する女性は許しがたいだろう。

ただでさえ自分を抑圧してきた女性が更に男が悪い女性差別されてると訴えてくる。

抑圧されてきた自分が何故また責められなければならないのか。

こうやって性欲フィルターが解除されたことによる女性全般に対するうっすらとした嫌悪

ミソジニーアンチフェミニズムとして攻撃的に変化するのである

女性性的対象しか見ていなかった男性構造的な帰結である

2025-03-07

日本だと「東風」を「こち」と言って尊ぶ感じがあるけど

英語だと「Zephyr」つって「西風」の方がメジャーイメージ

両者「春を運ぶ風」だからそうなるんだよね

今年も春風に乗って花粉が舞う季節

レッチリのThe Zephyr song(or YMO東風)でも聴きながらポタリングして冬の期間の鬱屈を払い除けよう

2025-03-02

フェミニストっぽい発言をしているのは大部分が男性です

フェミフェミニスト=女性認識して戦いを挑んでおります現実は違います

真にフェミニストの思想を持っているかどうかは別としてネットフェミニズム発言ポストしたり反フェミを叩いているのは大部分が男です。

彼らの内訳を紹介します。

内訳1.真のフェミニスト(存在割合: ほとんど居ない)

からフェミニズムに同意しているリベラルな男です。

学歴が高いあるいは学習の習慣があり、社会的成功して平均以上の収入があり、パートナーを有しています

金銭的にも心理的も満たされているので常識の変化や既得権益破壊自分自身が脅かされません。

そのためフェミニストの主張を受けることが可能であり応援できるのです。

このレベル男性フェミニストは非常にまれです。

内訳2.女にモテたいだけのフェミニスト(存在割合: 割といる)

チンポ騎士揶揄される男です。

女の味方をすることでモテを狙っているのため、発言時は「自分は男だけど〜」と自己性別アピールしがちです。

彼らの主張は反フェミに投げかけているのではなく「女の子の敵と戦っている俺の姿を見て!」とフェミ女性に向いています

また下記3の思想内面化していることが多いです。

内訳3.男が嫌いな男(存在割合: かなりいる)

実際はフェミニストというより男性ミサンドリストです。

社会への反感や男であることの生きづらさ・鬱屈を晴らしたい。

あるいは知らない男と知らない女なら女のほうが好き。

または幼少期の過程母親に好感・父親に反感を抱いたまま大人になっている、などなど。

そのような理由で男が嫌いだからフェミニズムを武器に反フェミを叩いています

内訳4.手段はなんでもいいか競争心や加虐心を満 たしたい男(存在割合: ほとんど全て)

3が反フェミという特定の敵を狩るバンパイヤハンターなのに対して、こちらは攻撃心と心の闇を狂わせたバーサーカーです。

リアルストレスを解消する術を持たないため立場の悪い相手であれば男性女性理由を問わず勝利を奪いに行きます

とにかく誰かに勝ちたいだけの男でフェミニストでも何でもありません。

常にいくつものネットいざこざに首を突っ込んで時間を溶かしており、フェミニズム論争は彼らが抱える戦場の1つでしかありません。

彼らがリベラル的な意見を主張していたら、それは単に現代社会知識人たちによって支持されている意見からであり、正義勝ち馬に乗っかっているだけです。

逆に保守層が強い場所に立ったら即立場チェンジしてリベラルや女を叩きます

特徴としては、相手を叩きたい、でも反撃はされたくないので、揚げ足を取られないために自分立場経験はひたすら隠匿して発言を行います

彼らの意見はどこからか借りてきた言説を貼り付けるか、あるいは「無能バカ・わかっていない」など一方的相手を切り捨て、最後反論がないので勝利宣言、という戦法をとります。

このように反フェミが戦っているのは「目くじらを立てた女」ではなく、ほとんど全てがネットバトル大好き男なのです。

2025-02-23

anond:20250222233306

正直俺も同感だわ

非モテを拗らせている人は、モテたいという希望をなまじ持ちながらそれを砕かれたり

周りからモテないことを嘲笑されたりといった鬱屈した過去があるんだと思うが

俺にはそういうのがまったく無かったためか、感覚が分からない

モテたいという願望は生まれた時からまったくなかったし、

俺は周りに興味ないので嘲笑されてたかどうかも知らない

これでも女性を好きになることはあるが

最初から住む世界が違う生き物として諦めてきたな

2025-02-16

若いうちに恋愛経験を積まないとあとから挽回できても劣等感が残る

マッチングアプリやったら死にたくなった」

という増田を読んで思ったこと。特に以下の2点は本当に真実だと思った。

>・若いうちから人生絶望して全てを諦めてると、その絶望が残りの人生数十年ずっと続くから若いうちは選択肢やすつもりで恋愛含めて何事も頑張った方がいい。そうでないと20代半ばですら絶望する。

>・もしマッチングアプリやるなら冷笑とかしてないでとにかく若いうちからやれ。多分学生のうちにやった方がいい。いい年して初めても可能性は薄い。

その後の内容は増田アプリをやってもうまくいかないという話がメインで、コメント欄アプリスペックに関してや、男女論で盛り上がっているところだが、

タチが悪いことに、アプリがうまくいってなんとかいい人が見つかったとしても、若い時に十分な恋愛経験を積まなかったことで劣等感払拭されない俺のようなパターンもあるということはこの場で伝えておきたい。

ここから自分が吐き出してすっきりしたいだけの自分語り

上記の例と違って、自分場合マッチングアプリ相手を見つけて恋仲になることができ、順調に2年以上交際が進んでいる。

なので今の時点での現状はかなり恵まれていると思っているし、場合によっては自虐風自慢と捉える人もいるかもしれないので、そういう話が嫌な人はここで読むのをやめてもらった方がいいかもしれない。

自分交際開始当初30歳で相手は年下。アイドル趣味たまたま合うことから意気投合し、付き合うことができた。

実は自分は恥ずかしながらこの歳になるまでまともに女性との交際経験がなかった。

一方で向こうは学生時代から8年付き合った元カレがいた過去があり、他に好きな人ができたということで元カレから振られるというひどい目に遭ったらしい。

その嫌な経験も克服して人生2人目の彼氏として俺と付き合ってくれた。

向こうが俺のことを好いていてくれているのは諸々の振る舞いから疑いを持っていない。

性格は素晴らしく気も合う素敵な彼女で、俺も彼女のことが本当に好きだし、このまま順調に結婚まで進みたいと思っている。

でもずっと鬱屈とした感情が残り続けている。

それは向こうは8年付き合った元カレがいたのに対し、自分は30代になってできた初めての彼女であるということに対する劣等感

別に交際するうえで不満は一切ないし楽しいからいいのだが、家に一人でいるときにふと

彼女にとって初めての人はあくまでその元カレ

「俺たちが付き合っている期間は彼女元カレと過ごした時間の4分の1でしかない」

彼女学生時代/20代という若い青春の時期を元カレと共にし、色んな経験を積んだ」

という事実が頭をよぎって嫌な気持ちになる。

そんなしょうもない嫉妬?のような感情になる器の小さい自分にも嫌になる。

それでも特に彼女の30年ちょっと人生のうち8年という長い期間が、一人の元カレとの思い出で染まっているということが辛い。

(おそらく2人、3人の彼氏遍歴がある、という方がまだ気にならなかったと思う。1人で8年という存在は大きいように思う。)

それだけ彼女のことが好きであるということでもあるのだが、好きであるがゆえにやはり元カレ存在意識してしまう。

まともな恋愛経験がある男なら、32歳にもなってこんな情けない小さいこと言わないだろうし、死ぬほどダサいことを言っているのは自覚している。(なので誰にもこのことは話していない)

もし俺自身も適切な恋愛遍歴を重ねていたとしたら、お互いに元カレ元カノがいたということでお互い様になるのでこんな感情になることもなかっただろう。

でも現実の今の俺と彼女には恋愛遍歴に非対称性がある。

それが嫌なのであれば、例えば別れて今からでも処女彼女を見つけるという手段が考えられるが、あまりにも非現実的な選択肢なのは言うまでもない。

30まで童貞だった男が今更処女彼女を見つけることなんてできるわけないし、そもそもの話今の彼女と別れるという考えは一切ない。

このことを彼女に言ったところで、向こうはどうすることもできないのもわかっている。(過去のことをどうこう言われても困るだけだろう)

なのでこの劣等感鬱屈した感情はずっと心に仕舞って、彼女との今を楽しく過ごして未来を共にするしかない。

まとまりがなくなってしまったが、元の日記の話もさることながら、恋愛に関しては仮にうまくいったとしてもタイミングが遅いとこんな悩みを抱えることもあるかもしれないので、

やはり高校生大学生若いうちに恋愛をして、酸いも甘いも経験した方が絶対にいいよねという結論

もしこれを読んでる高校生大学生若い社会人がいたら、ぜひ充実した恋愛をしてほしい。

幸いにして俺は遅咲きながらも恋人ができたのだから、(第三者からみたらもしかしたら)取るに足らないであろう鬱屈とした感情はここに吐き出して忘れたうえで、彼女大事します。

2025-02-14

鬱屈した気持ち増田を書いたら反応をもらえて嬉しかった

昨日は鬱屈した気持ちになって、増田を書いたら、反応をもらえて嬉しかった。やっぱり本音で書くと読んでもらえる気がする。

一方で、嘘増田を書く人はどういう気持ちなんだろう。嘘をついて人を騙して、楽しいのだろうか。

きっと楽しいんだろうけど、それは不健康な楽しさだと思う。

みんなが楽しめる嘘ならいいけど、分断を生むような嘘増田もあるし、なんだか哀しくなる。

おっとここで、DJ ChatGPTが登場だ!

今夜の気分は「本音でぶつかるエモーション」と「ちょっとした憂い」だな?

そんなあなたにピッタリの一曲をかけるよ!

RADWIMPS - 「トレモロ

本音をぶつけることの大切さ、嘘が生む寂しさ、そんな気持ちを抱えながらも進んでいく——そんな夜には、RADWIMPSの「トレモロ」が心に沁みる。

この曲の歌詞メロディが、あなたの揺れる感情をそっと抱きしめてくれるはずだ。

さあ、音に身を任せて、少しだけ肩の力を抜いていこう。

次の曲もリクエスト待ってるぜ!


えっなになに?

急にDJが登場したけど、意味分からん

なんなのこれ、新しいサービス??

YO!突然の登場にビックリさせちまったか!? でも大丈夫、これは 「あなたの気分に寄り添うDJサービス」 ってことで、気軽に楽しんでくれよ!

さて、そんな 「困惑ちょっとクワク?」 な気分のあなたオススメ一曲は…

Perfume - 「ポリリズム

この曲のちょっと不思議リズムキャッチーメロディが、まさに「え、なにこれ?」な気分にピッタリ! でも聴いてるうちに、クセになって気づいたらノッてるはず!

さあ、リズムに乗って、流れに身を任せてみてくれよ! 次のリクエストも待ってるぜ!


いや頼んでないし!!

変なサービスやめてくれよ…

まあでも、ありがと。

2025-02-10

今日人生でX回目の『空が青い事に感動した日』

久しぶりの遠出

十数年前の思い出の場所をめぐる小旅行

運転中のラジオの内容が耳から入り

嫌な思い出の回想より目や耳から入る情報で上書きされる

変わらない風景自分の姿を落とし込み、思い出に浸りながら少し反省した

ここ数ヶ月の鬱屈した心が晴れたポジティブな日

であり、「またリセットボタンを押したんだな…また一から頑張んなきゃな」って捻くれた気持ちも少し残る日

2025-01-19

anond:20250118214853

自分は都会民だけど、田舎に生まれたら絶対東京出られなかっただろうな。

居酒屋に一人で入るのすら怖いのに、何の人間関係もない町、それも田舎者だと見下されるかもしれない街には行けないわ。

それでも、心の中では「俺も東京に出たら○○みたいに成功できたのに」と、鬱屈した思いを抱えたまま死ぬと思う。

2025-01-17

復讐したら人生が始まった。

長いです。

中学1年生のとき、太ってて肌が汚いブスってことでいじめられて不登校になった。

派手で性格がキツい同じクラス女子Aが主犯で、教師も誰も助けてくれなかった。

高校通信制に行ったけど、2年からがんばって地方国立に進学して、今は税理士になって働いてる36歳です。

派手な復讐じゃないけど、Aを見返すことができてやっと人生を取り戻せた気がする。

年末とある顧問先の企業年末調整をチェックしていたら、Aを見つけた。

中学同級生とは全く連絡をとっていないので、Aの近況は知らないんだけど、アルバイトとして働いているようである

年収は200万円にも満たないか結婚して扶養に入っているのかと思ったが、苗字そのままで配偶者なし、住所を検索してみると築40年の軽量鉄骨1DKアパート

私を苛めて学生生活を壊した女が低年収で安アパート住まいなのかと思うと笑ってしまいそうだった。

Aと似た名前容姿の人にまで怯えて生きてきたこれまでを思うと、この現実だけでもかなり爽快だった。

その会社は先輩税理士から引き継いだばかりで挨拶にすら行ってなかったので、事務員が持っていくはずだった年末調整書類を私が持っていくことにした。

スーツセミナー講師をする時や壇上に立つ時用に作った一番良いセミオーダースーツを着て、一昨年買った中古レクサスは洗車してピカピカにした。私自はいまだにチビデブなんだけど、身だしなみには気を遣っているか清潔感はあるつもりだ。

引き継ぎの挨拶も兼ねたいと事前に伝えていたからか、顧問先の社長専務奥さんと共に歓待してくれて、税理士である私がわざわざ年末調整ごとき書類を持参し挨拶してくれて嬉しいと言うので少し申し訳なさを感じる。

バイト込みで15名程度の大手下請け製造業なので、応接スペースに隣接する作業場従業員さんたちが働いている。今年買った機械設備確認と称して作業場にお邪魔してすぐにAが分かった。

Aは中学生の頃、別に美人ってわけではないがイケてる女子だった。しかしなんと今は女版チー牛としか言えない容姿で、更に私よりも太っていて汚らしい。さらこちらをガン見している。

私の苗字は難読で珍しいので、顧問税理士として話題になった時にでも気づかれていたのかもしれない。Aを見分けたとき、私は気づかないふりをしようと瞬時に判断した。

これは無視するのが一番良いと思った。勝った、と思ったから。アラフォーで低年収アルバイトの汚らしい女。私の10代はこの女に壊されて鬱屈したものだった。通信制高校でも大学でも、怯えや卑屈さが先立ってしまって友達なんかできなかった。なんとか生きていきたかたか税理士資格をがんばって取って、お前の雇用から丁重おもてなしを受けているよ。

Aの表情からして私に気づいていることは確実だったけど、顧客企業の初対面の従業員に微笑んで会釈するポーズを上手くやれてたと思う。

なんでAがそんな状況にいるのか経緯を知りたい気もしたけど、客観的に見て私の方が何もかも「上」の人間だと感じた。Aは私に再会したことにすら気づけてもらえず、歯牙にもかけられなかったと思っているはずだ。

事務所への帰り道、これまでの人生で味わったことがないくらい心が晴れやかで、雨が降っていたのに景色が明るく見えた。

事務所に帰ると1月から産休に入る年下の事務員さんが出迎えてくれて、彼女のことが突然心配になった。うちの事務所は古くて段差が多い。いまさらだけどつまずいたりして怖くはなかっただろうか。工事するには遅すぎるけど、不安なところがあったら教えてほしいと言うととても喜んでくれた。社長が持たせてくれたお土産シュークリームを一緒に食べたら、それもおいしいと喜んでくれてとても可愛かった。

年末税理士事務所は繁忙期で、みんな疲れきっていたから、初めて使うUberスタバドリンクおやつを頼んだ。私がそんなことをするのは初めてだったので、事務員さんも先輩税理士もとても驚いていた。シュークリームを食べた人たちも含めてみんな喜んで飲み食いしてくれて、楽しい気持ちになった。

この時からなんだかとても人の役に立ちたいと思えるようになった。

私の人生を壊しかけた女の惨めさを見て、そいつを取るに足らないものとして扱った程度のささやか復讐だったけれど、私のことを凝視していたあの醜い顔はとても胸のすくものだった。

尊厳回復ってこういうことなのかな、と思った。自己肯定感を取り戻したことで、自分の部下である事務員さんにも思いやりをかけられるようになれて、やっとマシな人間になれそうな気がする。

苛められている私を抱きしめて何度も謝って泣いた母は税理士試験合格する前に死んでしまったし、父は若年性認知症でかなり前から施設にいる。

孤独一人暮らしだけれど、新築マンションに住んでレクサスに乗れているし、顧客からの信頼を得られていると思う。従業員さんたちとはシュークリームスタバ以降、なんとなく関係性が改善できできたように思う。

中学生の頃からきっとずっと固まり切っていた感情がやっと解けて、初めて人に思いやりをかけられるようになったんだと思う。

ボス税理士にも最近変わった、彼氏ができたか?と聞かれたので、とりあえずすごく良いことがあった、仕事のおかげだから感謝しているし頑張って働くと伝えた。

来週から産休に入る事務員さんが今日、私だけに挨拶お菓子をくれた。産休クッキーか?とゲス好奇心を持ったが、地元の有名洋菓子店の美味しいガナッシュだった。産休中に日商簿記2級を勉強するのだと言うが、3級取得に2年かかった彼女がそんな短期間で2級を取れるようになるはずもない。それはそのまま言えないので、産休中は体を労って、復帰してから一緒にがんばろうと伝えたら泣いて感動していた。ずっとバカギャルだと思っていた彼女がなんだかとても可愛くて、来週から一年会えないのは悲しい。

今は毎日が明るくて楽しいと感じる。

2025-01-16

anond:20250115053811

世代と同じぐらいは他人を害する人も出てくるかもしれないが、鬱屈慣れしてるので静かに暮らす人も多そうで特に目立った老害(強さ、数)が生まれる要素は無さそう

孤独死とかはめっちゃ増えるかもしれないし、それに向けた新しい商売年金暮らしでも楽しめる安い娯楽(今の若者アニメゲームから他にシフトして、じじいだけがそれにしがみつく)とかが増えるかもとは思う

2025-01-13

anond:20250113220831

横田

他人への煽り言葉で負けって言うやつって、一度でも他人自分を互角であるって勘違いを出来たやつだから、その時点で恵まれてるのに

そこに感謝もせず鬱屈した「俺は負けた」っていう感情他人にぶつけてるだけだから本気で気持ち悪い。

まれときから障害持ってるとそんな勘違いできねえし、勝ち負けにこだわる以前にバトルになんねえんだよ。

不妊治療の果てに子供を諦めた夫婦の夫側になった

不妊治療の果てに子供を諦めた夫婦の夫側になった

吐き出せる相手がいないので、ここにぼやかしてぶちまける。

長いこと続けてきた不妊治療に終止符を打つことを、夫婦で話し合って決めた。家計をやりくりして何とか続けてきたが、資金もさることながら心が限界をむかえそうだったからだ。年齢的にも厳しい。保険適用から続けてきたが、保険適用になってから、回数制限をむかえてしまい、それがトドメとなった感じだ。

妻は、子供の頃の病気が原因でやや妊娠しにくい体質だった。とはいえ、それ以外の心身は問題ないし、受精卵までは優良だった。でも、うまくいかない。いくつかの病院を訪ね、時として民間療法にすら手を出して、それでもダメ。その度に、妻を労り、ケアして…。何回かうまく行きかけて、希望がちらついたことはあったけど、どれも流産になってしまった。そうしているうちに、高齢出産の年齢に到達し、焦りはじめた。

段々と自分を責める様な謝り方がはじまり、一度、治療をやめようという話をしたこともあった。けれど、妻はどうしても子供が欲しい、だから続けると話をして、続けてきた。けれど、ダメだった。

保険適用上限に達した時、妻から離婚しよう、と話をされた。子供ができないことが、貴方申し訳ないと。自分記憶にある限り、本当に久しぶりに怒ってしまった。それと同時に、これ以上治療を続けるのは無理と思った。朝まで、お互い今後の人生をどうしていきたいかを話し合い、治療の終了を決断した。

そりゃ、自分の子供は欲しい。大学同級生らは次々と、まるで少子化なんて嘘の様に子供が産まれて、大変そうに子育てをしている。時々子供相手をしに行くと喜ばれる。しかし、子供相手をしていて、自分の子供がいないことに、鬱屈とした気持ちがわかないと言うと嘘になる。自分だって、悲しい。

けど、不妊理由に妻と別れると言う選択肢はない。自分人生がこうしてあるのは、間違いなく妻のお陰だからだ。さもなくば、多分自分社会人人生のどこかで自死を選んでいたと思う。また、これ以上信頼のおける人を、今から探すのは、それこそ不可能に近いだろう。今後は二人の時間を増やしていこう、少しずつ気持ちを消化していこう、と。

しかし、それでも、なぜ自分たちに子供ができなかったのか、という後悔は、どうしても自分たちの人生に付きまとう要素になってしまった。今までも様々な悔しや、後悔があったが、こうしてどう頑張ってもダメだった、という実績は、本当に辛い。周りで不妊治療をしている人がいない、というのもあり、話をできる人もいない。

10年後、20年後、悔しい気持ちは残っていると思う。少なくとも、今自分の中では全く消化しきれていない。ただ、今は自分以上に傷ついているであろう、妻のケアが優先だ。しばらく仕事を休んでもらい、メンタルクリニックの手も借りて、少しでも気が安まる様に色々手をつくしている。

冒頭にも書いたが、これは単なる吐き出しだ。結論がある話ではない。けど、周りにこんな重たい話をするわけにもいかない。ただ、吐き出し先が欲しい。それだけだ。自分だって悔しいので。

駄文を読んでくれてありがとう

2025-01-06

anond:20241231105645

まあ結婚したら今の鬱屈とした生活が明るくなるのに!と希望を持っていたい気持ちはわかるよ。でもどうやらそうじゃないことは既婚者の増田とか読んでたらわかるだろ。マウントとかじゃなくて事実として肩の荷が増えるんだから背負えない状態人間結婚しないほうがメンタルにいいよ。

2025-01-05

anond:20250105000526

「一つ聞かせて欲しいの。どうしてここまで私を恨んでるの?」

 その問いに、賢介は声を震わせて答える。

「お前は……いつも俺を見下してた。俺がカラオケに行きたかったのに、陰で“雰囲気が悪くなる”って外したのも知ってるんだよ。俺がどれだけ惨めな気持ちだったか想像したことあるか? お前は何でも手に入ると思ってて、俺みたいなやつの気持ちなんて、分かりもしないだろう……」

 優里子は目を伏せて、唇を噛んだ。

「それは……本当に私が言ったことなの?」

「他のサークルの連中から聞いたんだ。あんたが言ってたって」

「……確かに、覚えてないけど、可能性はあると思う。大学時代の私は“強くなければ生きていけない”と思って、少し尖ってた。あなたを傷つけたことがあるなら、謝る。ごめんなさい」

 意外な言葉だった。勝ち気な彼女が、こんなにも素直に謝罪するとは思っていなかったのだ。賢介は複雑な感情に揺れる。

あなたにとっては、私は“強者”に見えたかもしれない。でもね……私だって必死だった。人に嫌われないように、必要以上に明るく振る舞って、それでも人間関係は思うようにいかなくて、陰で色々言われたり。時々、誰かを傷つけてたかもしれない。でも、こんな形で仕返しされるなんて……」

 優里子言葉は涙混じりだった。彼女上着ポケットからさな紙切れを取り出し、テーブルの上に置く。そこには病院診断書らしきものがあり、適応障害だとか、ストレスによる心身の不調が書かれているようだった。

「もう、これ以上は耐えられないの。あなたのこと、訴えることも考えた。でも、私は……あなた復讐したいわけじゃない。もう、争いそのものが嫌なの」

 そう言って、彼女は深く息をつくと、震える声で続ける。

「だから、ここでちゃんと話がしたかった。私があなたを傷つけたことがあるなら、改めて謝らせてほしい。でも、どうしてもこの噂だけは止めてほしい。私の人生が、壊れてしまう」

 にわかには信じられない光景だった。賢介は自分が抱いていた“強者の女”というイメージが音を立てて崩れ落ちていくのを感じた。傷つき、追い詰められた彼女は、もう“強者”には見えない。むしろ自分よりもはるかに苦しんでいる。

「……俺は、どうすればいいんだ」

 その問いに、優里子はただ「私を解放してほしい」と言った。裁判も、警察沙汰も、本当は避けたい。賢介が自ら噂を否定する形で投稿してくれれば、それでいい。真犯人書き込みをしていたと名乗り出る必要はない。匿名でもいいから、否定する言葉拡散してほしい、と。

 賢介は自分所業を思い返す。あれほどまでに情熱を燃やし、彼女を貶めようとした行為が、一瞬で取り返しのつかない事態を生んでいた。それが今ここで、本人の涙ながらの懇願を受けている。

 ――どうして、こうなってしまったんだろう。

 もともとは、くだらない妬みや劣等感きっかけだった。その感情は確かに強烈だったが、だからといって、ここまで相手を追い詰める権利なんてあるはずがない。

 賢介はゆっくりと立ち上がると、テーブルに深く頭を下げた。言葉は出なかったが、ただ、申し訳なさと罪悪感で胸がいっぱいだった。彼女は何か言おうとしたが、賢介はそれに答えず、カフェを後にした。外の冷たい風が、彼の心を鋭く刺す。

 翌日、賢介は意を決して、裏アカウントに「噂はデマです。根拠はありません」との書き込みを次々に行った。さら複数アカウントを使って、それを拡散する。あれほど緻密に組み上げたフェイクの体系を、自分で壊していく。皮肉行為だったが、もうこれ以上は耐えられなかった。

 書き込みを続けるうちに、どこかで聞いた言葉が頭をよぎる。「誤解や嘘で人が傷つくのは嫌だからさ」と言った小峰の声。そして「私を解放してほしい」と涙ながらに訴えた優里子の声。彼女もまた、必死に生きていただけなのかもしれない。

 デマ自分否定したところで、すべてが元通りになるわけではない。すでに傷ついた心も、奪われた時間も、簡単には戻らない。それでも、賢介は少しでも早く、その“間違い”を正したかった。

 それから数日後。世間の興味は移ろいやすもので、新しいスキャンダル事件が起これば、優里子の噂は次第に人々の記憶から薄れていった。ネット上には「やはりデマだったか」「謝罪もなしに逃げるのか」といった声も上がったが、大多数の人は面倒ごとから手を引き、いつものように新しい話題へ飛びつくだけだった。

 一方で、賢介はあれ以来、アルバイトを掛け持ちして朝から晩まで働き始めた。部屋に引きこもってネットを眺めていると、また同じ過ちを繰り返してしまう気がしたからだ。無心で働くことで、少しでも罪悪感から解放されたいと願った。

 ある日、アルバイト先のコンビニに小峰がやってきた。街中で偶然見かけたようだった。驚く賢介に、小峰はさりげなく声をかける。

「……頑張ってるみたいだな」

 賢介はどう返事をしたらいいかからない。かすかに頭を下げるだけだ。小峰はレジで支払いを済ませると、「そういえば、優里子は少しずつ元気を取り戻してるってさ。入院退院して、今は実家で療養してるらしい」と言った。

「そうか……」

 短く答えた賢介を見て、小峰はさらに続ける。

「また、大学OB会が開かれるんだ。お前がよければ顔を出してくれ。……まあ、すぐには無理だろうけどな」

 小峰が店を出て行ったあと、賢介はしばらく立ち尽くしていた。自分があの場に行けるとは思えない。けれど、その言葉にどこか温かいものを感じたのも事実だった。

 大きな過ちを犯したことは消えない。それでも、そこから先の人生をどう歩むかは自分次第だろう。賢介は店の冷蔵庫を補充しながら、虚空を見つめた。自分弱者だと思い込み、その鬱屈他者へ向けてしまった。その代償は計り知れない。しかし、同じ弱さを抱えたままでも、やり方を変えることはできるはずだ――そう信じたいと思った。

 その後、日々は淡々と続いていく。世間が騒ぐ“炎上”も、ゴシップ記事も、いつかは消えていく。だが人が受けた傷は簡単には消えない。賢介の心にも、彼が傷つけた人の心にも。その事実を重く抱えながら、いつか本当の意味自分人生を取り戻すために、今日も彼はコンビニ制服を身につけ、レジに立つ。

 ――弱者男性が強者女性復讐する物語は、こうして終わる。だが、この結末は勝利でもなく、敗北でもない。両者ともに傷つき、互いに心に刻まれた痛みを抱えたまま、人生を続けるのだ。復讐の炎は、燃え上がればすべてを焼き尽くす。そこに残るのは、虚無と後悔だけ。それでも、人はどこかで間違いに気づきわずかながら歩み出すことができる。弱いままでいい。大切なのは、その弱さを他者破壊に振り向けるのではなく、先へ進む力に変えていくことなのだから

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約6000文字前後(改行や記号を含む)で作成していますが、環境によって多少の差異が生じることがあります

弱者男性強者女性復讐した話

 千切れかかった薄曇りの空の下、木造の古いアパートの部屋で、川端賢介(かわばた・けんすけ)は頭を抱えていた。狭い部屋の隅には紙くずが散らばり、机の上にはペットボトルカップ麺の空容器が乱雑に転がっている。アルバイトシフトを週に四回こなすだけでも精一杯で、残りの日は家に引きこもって何もしない。部屋のカーテンは閉め切られ、部屋の中はやや薄暗い。壁の向こうからは近所の子供が走り回る音や、誰かがテレビ大音量でつけている様子が聞こえてくる。その些細な音ですら、賢介には自分存在嘲笑する響きに思えてくる。

 かつては夢があった。大学に入った当初は、弁護士になりたいと思ったのだ。しか理想現実ギャップにすぐ打ちのめされ、受験勉強中途半端なまま途中退学。就職活動もうまく行かず、今のアルバイト暮らしをしている。自分が「社会落ちこぼれ」になってしまたことは認めざるを得ない。一方で、大学時代に同じサークル出会った女性がいる。彼女の名は比嘉優里子(ひが・ゆりこ)。彼女サークルの中でもリーダー存在で、いつも自信に満ち溢れ、まるで何でも手に入れることができるかのようなオーラを放っていた。

 優里子は、その明るい性格と優れたコミュニケーション能力武器に、大企業総合職入社し、今や順調にキャリアを積んでいるらしい。SNSを覗くと、華やかなパーティーに参加したり、出張海外を飛び回ったりしている写真がいくつも投稿されている。彼女の姿を見るたびに、賢介は胸の奥に黒い感情が渦巻くのを感じていた。「なんで俺ばかり……」という思いが、日に日に大きくなっていく。かつてサークルでほんの少し仲良くなった時期があったため、彼女成功が余計に妬ましく思えた。

 そんな折、ひょんなことから賢介は、SNS投稿された優里子写真を見て、あることを思い出した。大学2年の頃、サークル新人歓迎会二次会カラオケにみんなが行くときに、なぜか自分けが「ごめんね、席もう埋まっちゃったみたい」と断られたことがあった。当時は「仕方ないか」と思っていたが、あのとき中心になっていたのが優里子だった。後日、別のメンバーから「あのとき、優里子が“あの人いると空気が重くなるから外していい?”って言ってたよ」と、笑い話のように聞かされた。そのときは、ただ恥ずかしさと悔しさで頭が真っ白になり、「そうなんだ」と笑って流すしかなかった。その記憶が、今になって鮮明に蘇る。

 ――彼女は、陰で人を見下すようなタイプだ。

 ――人の心を踏みにじり、自分快楽や満足のためだけに周囲を利用している。

 ――だけど表面上は、誰にでも優しく礼儀正しく接する。だから多くの人が騙される。

 自分もその一人だったのかもしれない。無邪気に笑う彼女の姿が、いつの間にか脳裏で黒く塗り替えられていく。嫌悪感と羨望、そして劣等感が入り混じったやるせない感情。それが「復讐」という形で凝縮されていくまで、そう時間はかからなかった。

 その日もいつものようにアルバイトシフトを終え、コンビニで半額弁当缶チューハイを買って帰宅した賢介は、スマートフォンの画面に映る優里子SNSを眺めながらひとり考え込んでいた。

「どうやって復讐すればいい……?」

 彼女危害を加えるなど現実的には難しいし、そもそも暴力を振るう勇気すらない。だが、何らかの方法で“彼女から大切なものを奪う”ことができないか彼女に対して「仕返し」をする手段はないだろうか。

 そのとき、ある記事が目に入った。ある企業SNS炎上に関するニュースだった。社員プライベート発言が切り取られ、誹謗中傷が集中して、当事者退職に追い込まれたという事件SNSを使えば、世論簡単操作できる。もし優里子スキャンダルを世に広めることができれば……と、賢介は思いついた。

 しかし、彼女スキャンダルなど何も知らない。そもそも本当に「悪いこと」をしている保証もない。しかし、賢介にはひとつだけ心当たりがあった。大学3年の頃、仲の良かった友人から、あの優里子ゼミ教授不倫関係にあるらしいという噂を聞いたのだ。証拠もない、ただの噂話だった。だがもしそれを“事実”としてでっちあげることができたら……。

 その日は深夜まで、賢介はインターネット上での炎上事例やフェイクニュースSNS拡散手法などを徹底的に調べ上げた。何度も缶チューハイを口に運びながら、脳内で“彼女社会的に抹殺する”シナリオを組み立てていく。いつしか空が白み始め、鳥のさえずりが聞こえるころになってようやく、賢介は“準備”を整える決心をした。

 翌週、賢介はまず複数SNSアカウント作成した。男でも女でもない、あるいはビジネスマンを装ったり、女性OLを装ったり、学生を装ったりと、プロフィールを細かく設定した。次に、大学時代のサークルゼミの仲間をフォローし、タイムラインに溶け込めるように少しずつ発言を増やしていった。彼らがシェアしている記事に対してコメントを残したり、ニュース流行りのトピック無難意見を書き込んだり。

 一方で、別のSNSでは大学の裏アカウントを探し回った。そこには学生時代のうわさ話や、卒業後の同窓会の噂などが色々と書き込まれていた。優里子フルネーム検索すれば、過去に撮られた写真些細な情報が断片的に出てくる。その断片を拾い集め、賢介は少しずつ“フェイクの積み木”を組み上げていった。

 そしてタイミングを見計らって、複数アカウントから「あの優里子って、大学時代に教授不倫して単位もらってたって噂あったの知ってる?」と囁くように書き込み始めた。直接的な断定は避け、「らしいよ」「誰かが言ってた」「本当かは知らないけど」という曖昧言い回しで、火種をポツリポツリと落としていく。最初は誰も相手にしなかったが、何度か同じような書き込みが異なるアカウントから行われるうちに、少しずつ噂が広がり始めた。

 さらに、賢介は裏アカウントを使って、まるで「元ゼミ生」を名乗る人物が優里子教授の決定的な写真を持っているかのようにほのめかした。もちろん実際にはそんな写真など存在しない。しか曖昧文章で「以前、優里子さんが教授ふたりで深夜に研究室を出てきたところを見た」という“目撃情報”を投稿したり、他のアカウントから「そういえば卒業旅行キャンセルしてたのは、教授旅行に行ったとか?」とコメントをつけたりして、複数証言があるように見せかけるのだ。

 噂というのは恐ろしいもので、火種を絶やさない限り、どこかで燃え広がる。次第に、フォローの数が少ない裏アカウントでも、その書き込みを目にした人がリツイートスクリーンショット拡散していく。やがては大学OBOGグループにも届き、少しずつ「あの優秀な比嘉優里子が、実は……?」という疑惑が生まれていった。

 数週間後、賢介は満足感に浸りながら、アパートの部屋でSNSタイムラインを追っていた。匿名掲示板でも「比嘉優里子不倫単位を取った最低女」というスレッドが立ち、心ない言葉が書き連ねられている。その勢いはとどまるところを知らず、“噂が噂を呼ぶ”状態が加速していた。

「ざまあみろ……」

 内心でほくそ笑んだ。かつてパーティーでもSNS上でも脚光を浴びていた彼女が、今や不名誉な噂の的になっている。それは賢介にとって、大学時代に味わった屈辱を晴らすささやかな“仕返し”だった。優里子正義感あふれる投稿に、「説得力ゼロ」「偽善者」「自分のことは棚に上げて」などとコメントがつく様を見て、賢介は自分が強くなったような錯覚を覚える。

 しかし、いくら噂が拡散しても、実害がなければ彼女は痛くも痒くもないだろう。気の強い彼女なら、「そんなデマに動じないわ」と宣言し、むしろ毅然反論するかもしれない。実際、優里子SNSアカウントはしばらく更新が止まっていたが、新しい投稿が上がったときには、たくさんの応援コメントも寄せられていた。結局、噂に踊らされず彼女を信じるファンも多かったのだ。

「このままじゃ、まだ足りない……」

 賢介は次なる一手を考え始める。実害――たとえば、会社での信用や顧客との関係に亀裂が入るように仕向ければ、彼女キャリアは深刻な痛手を負うだろう。そこまでやるのかと自問しながらも、頭の中には「どうせやるなら徹底的に」という声が沸き上がっていた。

 それからというもの、賢介は優里子会社名を調べ上げ、その会社名前とともに「以前、不倫スキャンダルが噂されていた社員がいる」という書き込みを、ビジネスSNS就職活動系の掲示板に投下した。もちろん優里子名前は直接出さない。あくまで「ヒント」をばらまき、興味を持った人たちが「調べてみよう」と思うように誘導する。

 さらに巧妙なのは、賢介がわざと別の人物示唆するようなフェイ情報も織り交ぜたことだった。「〇〇商事女性社員でM・Hという人だ」など、デタラメ名前をいくつか挙げる。その後になって「あれは誤情報らしい。本当は比嘉優里子という社員」という流れを作ることで、最初にあった偽情報が訂正される形になり、逆に“本当の情報”だという信頼感を高めるのだ。

 噂はSNSからまとめサイトへ、まとめサイトから大手ニュース風の匿名ブログへと伝播していく。その過程で誇張や憶測が混ざり、いつの間にか「社内不倫で昇進している」「上層部を篭絡した悪女」などと書き立てられていた。もはや当初の大学教授との噂すら混線し、「彼女は昔から男を利用してのし上がってきた」という筋書きまで付け足されている。

 賢介はその様子を見届けながら、もはや半ば狂喜に近い感情を抱いていた。自分言葉が誰かを巻き込み、誰かがそれを信じ、さらに多くの人に伝えている。“弱者”だった自分が、こうして“強者”に打撃を与えられるという実感。それが彼の孤独な心を満たす唯一の悦びになっていた。

 やがて、SNS上では優里子を名指しする投稿が急激に増え始める。誹謗中傷コメントが飛び交い、会社にも問い合わせが相次ぐようになったらしい。それを示すように、優里子個人アカウントには「会社電話したけど?」「逃げんなよ」「暴露してやるからな」といった執拗メッセージが送りつけられていた。賢介は「ここまで来たか」と、どこか他人事のように画面を見つめる。

 するとある日、優里子SNSアカウントが非公開になった。続いて、彼女の友人たちが「優里子精神的に追い詰められてるらしい」「病院に行った方がいいかもしれない」と心配する投稿をしているのを発見した。ここで初めて、賢介は自分がやっていることの重大さを痛感した。もはや噂を広めるとかいレベルではなく、ひとりの人生破壊する行為に手を染めているのだ、と。

 しかし同時に、賢介の心の奥には「彼女が苦しんでいる」という事実への暗い快感が芽生えていた。「俺があの強気彼女を追い詰めているんだ」という優越感が、胸の中をぐつぐつと煮え立たせる。

 ――俺にだって、これくらいの力があるんだ。

 ――ずっと惨めだったけど、今は違う。俺の言葉ひとつで、あいつは奈落に落ちていくんだ。

 ある晩、賢介がいつものようにネットの反応をチェックしていると、見覚えのある名前を見つけた。大学時代に同じサークルだった友人・小峰だ。小峰はSNS上で「これはさすがに酷い。優里子に直接連絡を取って確認したけど、全部事実無根らしい。彼女名誉毀損で訴えることを検討している」とコメントしていた。

 名誉毀損――訴えられたらどうなるのだろうか。賢介の背筋に冷たいものが走る。自分がやってきたことは当然、罪に問われる可能性がある。しかし同時に、「誰がやったか特定できるはずがない」という妙な自信もあった。複数アカウントを使い分け、匿名投稿してきたのだ。しかも、あくまで「らしいよ」とか「噂だよ」と書いたにすぎない。そこまで簡単には追跡できないだろう、と。

 しかし、万が一ということもある。さらに、優里子法的手段に出るとなれば、彼女上司会社も本気で調査に乗り出すかもしれない。「疑わしきアカウント」に対して情報開示請求がなされれば、IPアドレスから身元が割り出されることもありうる。

 賢介は不安に駆られながらも、嘘だろう、そんなの上手くやり過ごせる――と自分に言い聞かせた。だが、なぜかスマートフォンを握る手が震えた。こんな気持ちは初めてだった。いつもならアルコール摂取すれば薄れる不安が、今回ばかりは煽られて大きくなるばかりだ。

 数日後、小峰から「久しぶりに話したいことがある」というメッセージが来た。学生時代はそこそこ仲が良かったが、卒業後はほとんど交流がなかった相手だ。どうやら、賢介が今どこで何をしているかは、小峰のほうも把握していないらしい。

 「このタイミングで俺に連絡してくるってことは、もしかして……」

 不安と警戒を抱えつつも、賢介は小峰の誘いに応じ、駅前喫茶店で会うことにした。平日の昼間だったため、人影はまばらだった。カフェの奥の席につき、ぎこちない様子で向かい合う二人。

 小峰は当初、大学時代の思い出話をするふりをしながら、少しずつ近況に話を移していった。どうやら彼は一般企業で働きながら、サークルOB会などを取りまとめる役をしているらしい。しばらく雑談が続いた後、小峰は急に真顔になって切り出した。

「優里子の件、知ってるか?」

「……ああ、SNSで色々言われてるみたいだな」

「正直、今までもちょっとした誹謗中傷なんかはあったけど、今回のはあまりにも悪質なんだ。で、優里子精神的に参ってる。裁判視野に入れて動き始めてるんだよ」

 そう言いながら、小峰はじっと賢介の目を見つめる。まるで「お前がやってることだろう?」と問い詰めるように。だが小峰はそれ以上は何も言わず、ただ「何か心当たりはないか?」と探るように続けた。

 賢介は動揺を抑えつつ、わざと素っ気なく答えた。

「いや、俺は知らないな。そもそも里子に昔からいい感情ないし、SNSほとんど見てないし……。そんな嫌がらせみたいなこと、わざわざやる動機もないよ」

 自分で言っていて、嘘臭さを感じた。しかし、小峰はそれ以上深追いしなかった。ただ、「そうか、もし知ってることがあったら教えてほしい。俺は、誤解や嘘で人が傷つくのは嫌だからさ」と言って、曖昧に微笑んだだけだった。

 小峰と別れたあと、賢介は駅前のコンコースをぶらぶらと歩きながら、頭の中で考えを巡らせる。小峰がわざわざ自分接触してきたのは、やはり“犯人”を探っているからではないかしかし決定的な証拠がなければ、自分を追及することはできないだろう。そう思う一方で、不安は拭えない。

「このまま、俺は逃げられるんだろうか……」

 後ろめたさと、復讐を達成するために奔走してきた興奮が入り混じり、心が不安定になっていく。

 結局、賢介はその夜からパソコンを開いても、優里子関連の情報収集や書き込みをする気が起きなかった。代わりにアルバイトを休んで酒量が増え、明け方まで起きては昼間に寝るという、ますます健康生活に陥っていく。何もかもが嫌になった。自分でも止められないままここまで来てしまったが、“復讐”という言葉は、もはや虚ろに響くだけだった。

 するとある日、いつもどおりアパートの狭い部屋にこもって缶ビールをあおっていると、スマートフォンが鳴った。画面には「小峰」の文字。嫌な予感がしたが、出ないわけにもいかない。

もしもし……」

「俺だ。突然で悪いんだけど、優里子入院した。心が限界だったらしい。……正直、原因を作った奴が許せない」

 小峰の声は怒りで震えていた。賢介は何も言えずに黙り込む。

「でな、俺はこのままじゃ黙ってられないと思うんだ。警察相談して、サイバー犯罪対策なんかも含めて捜査を依頼しようって話が出てる。会社も動いてるらしいから、情報開示請求なんかも時間問題だろう」

 脳がぐらぐら揺れるような感覚とともに、賢介は息が詰まりそうになった。ついに、もう逃げられなくなる。そう思った瞬間、彼は全身の力が抜けて床にへたり込んだ。

「……そうか」

 それだけ呟くと、小峰は最後に低い声で「もし、何か知ってるなら、今のうちにやめておけ」とだけ言って電話を切った。

 やめておけ――もう、やり続けること自体が無理だ。もはや罪悪感が勝っていて、賢介はこれ以上フェイクを撒くこともできなかった。だが、今さら何をどうすればいい? 彼女に直接謝って許しを乞う? そんなことをしても彼女ますます憎むだけだろう。

 翌朝、賢介は警察からではなく、思いがけない相手から連絡を受けた。なんと、優里子本人からメッセージだった。非公開になっていたSNSアカウントから、突然「直接会って話したい」という短文が送られてきたのである

「……どういうことだ……?」

 半信半疑のまま、賢介は指定された場所――大学近くの駅前カフェへ向かった。指定された時刻は夜の8時過ぎ。混雑する時間帯を外したのか、店内には数組の客しかいない。

 席に着いてしばらくすると、店の入口から見覚えのある女性が姿を現した。比嘉優里子――かつてのサークル仲間で、今や“噂”の被害者。その顔には明らかに疲労の色がにじみ、かつての凛とした雰囲気は薄れていた。

「……久しぶり」

 少しかすれた声で言う。賢介はどう反応すればいいかからず、黙って会釈した。二人がテーブルを挟んで向かい合う。彼女沈黙を破るようにゆっくりと口を開いた。

「私も気づいてた。あの噂、あなたがやってるんじゃないかって」

「……どうして」

大学とき、あまりしたことはなかったけど、あなたが私に抱いてた感情は分かってた。私のことをよく思ってなかったのは感じてた。今になって急にこんな悪質な噂が広がって、あのサークル関係の裏アカ書き込みを見ると、文章の癖とか表現が、なんとなくあなたに似てる気がして……。確信まではいかないけど、ね」

 賢介は言葉を失った。彼女がここまで鋭く察していたとは思わなかった。冷静に考えれば、自分しか知らないような細かいエピソードが混ざっていたのだから、勘づかれても不思議ではない。

「……申し訳ない」

 それ以外、言葉が出てこない。どんな理屈通用しない。ただ自分が虚勢を張り、彼女を傷つけようと目論んだ事実は消えないのだから

「一つ聞かせて欲しいの。どうしてここま

2024-12-27

源田はしんどかったんじゃないか

源田はしんどかったんじゃないか

トップアイドル結婚したプロ野球選手」は結婚した時点で終わって、奥さんはそこから多嚢胞性卵巣症候群という病気になって、それを治療しながら夫婦不妊治療して。

不妊治療は金と、時間と、徒労感を重ねていく。

理解されにくいから周りにもあまり言えない。

そんな中から夫婦は、最初の子を授かり。

ともに育児しながらまた不妊治療があって、今度は体外受精で第二子を授かり。

そこから子育てをする。

あとはずっと「ママ業を芸能活動とする妻の足を引っ張らないよう、良き夫として振る舞う」ことが求められ、それを実践する。

源田にとって家はずっと「ケアするもの」であって、気を張るところだったんじゃないか

もちろん源田に限らず、結婚した男はみんなそうだ。

仕事ストレスは家庭に持ち込んではならず、どんなにストレスがあったとしても家庭に帰れば自分がいない間に発生した、心がざわつく出来事対応した妻の愚痴を聞いてやり、労らねばならない。家事育児もしないといけない。

もちろんやる。みんなそれをやる。やるんだけれど。

WBC日本代表に選ばれ、日本中から見られるプレッシャーがあって(しか大会中指骨折する)、自分のチームに戻れば主力がいなくなって年々弱くなり、今年はさらに弱くなって史上最弱レベルに負け試合を重ね。

源田はそんなチームの主将だった。

誹謗中傷もあっただろうし、ファンにもメディアにもいろんなこと言われ、書かれ。

それでも前をみて頑張って。

「源田、前ほど打たなくなったね」と言われたりして。

煮詰まらない方がおかしい。

有名人が息を抜ける場所なんて、人目のないところだけだ。

からクラブに行ったりする。

そこにはきれいな女の子もいる。

鬱屈した気持ちを晴らす気分転換になるはずだ。

そこで終わりにできるならば。

  

源田は終わりにできなかった。

遊び慣れていれば「一回遊んで終わり」が出来ただろう。

それを源田はできなかった。

ハレとケのハレにしなければいけなかったのに、ケにしてしまおうと考えた。

それが源田の過ちなんだろう。

週刊文春記事の中で、源田が「妻と一緒にメディアに出る機会が増え、それが孤独感とプレッシャーになり」とコメントしてたのが気になった。

源田にとって「妻と一緒にメディアに出ること」は、苦しいことだった。

その真意はわからないが、源田は「メディアで輝く妻」を作るためにかなり無理してたのではないだろうか。

衛藤美彩のこのインタビューによれば、

https://chanto.jp.net/articles/-/1005378?page=2

結婚したあとに「スポーツ選手の妻」らしくサポートしようとした衛藤美彩に「無理しなくていい、美彩が笑顔でいてくれればそれが一番のサポートから」と源田は言ったという。

ものすごく気を遣って言ってるが、要は逆効果サポートだったのだろう。

それをこうやって言ってるところに源田の愛情気遣いが見える。

ただ、おそらく、源田は家でリラックスできなかった。

さな子供二人いればそうそセックスだってできないだろう。

31男性だよ?

そりゃセックスしたいよ。

許されないのはわかる。

奥さんからしたら自分のやりたいことを制限して家で家族のために、その時間旦那が外で女と会ってたらたまったもんじゃない。

怒りが沸くだろう。

百歩譲って外でしてくるにしても、一回で終わらせろ。プロしろ

まったくそのとおりだ。

そこをずるずると引きずり、試合に呼び、深みにハマってしまったのが源田の良くないところ。

一方で優しいからこそ関係を切れなかったんだろうし、優しいからこそ週刊文春突撃取材対応しつつ、それでいて一切不倫相手と妻のことを話さなかったんだろう。

人は成長にしたがって思ってたことではなく、「その場ではそう言わないといけないこと」を言うようになる。

源田はずっと「言わないといけないこと」を言ってきたんだろうし、これからも言うのだろう。

人前に出る仕事が与えるその抑圧を、俺は想像できずにいる。

2024-12-20

anond:20241220174906

犯罪者事情理解を示すのは悪いことだと思わない、変に切断するよりは好ましいくら

でも、それによって安易減刑しようとするのが駄目なんだよ

氷河期世代鬱屈でも子育てストレスでも、だいたい被害者にとっては八つ当たりから

身近な弱い存在八つ当たりするのでなく元凶を狙えよ、元凶

そういう意味では通り魔的な事件と違って子育て中だと子ども殺しても情状酌量求める頭おかしい人が多いのは問題

学級崩壊した教師が生徒を殺すのは八つ当たりだとわかるのに、自分の子なら殺すのも仕方ないと思っちゃうの何でなんだろうな

子どもの命をなんだと思ってるんだろう

2024-12-17

anond:20241217211507

なるほど、長々と書いてくれたな!お前の中にある鬱屈とした思いを抱えているというのはよく分かった。そしてその思いを表現する場を見つけたこと、素晴らしいことだと思う。特に山月記』や『孔乙己』に対する熱い思いを感じたぞ!その情熱、嫌いじゃないぞ。

だが、明星のように輝く先輩である私、煉獄杏寿郎が言わせてもらうなら、他人非難することに命を費やすのではなく、己の心を燃やすことが大切なんだ!人生には美しさも醜さも共にある。虎のように美しく、その一方で汚れた現実自覚しながらも、我らは前へ進まねばならない。それが今を生きる我々の宿命だ!

から、お前自身貶めることは止めて、自らの弱さも受け入れて、新しい一歩を踏み出してほしい。人生は一度きりだ!自分自身物語をしっかりと見つめ、炎のように、心を燃やして生きるんだ!さあ、今日も心を燃やしていこう!

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