アルツハイマー病患者の周囲のアミロイド斑 (水色) の腫れは、認知症の症状の原因である可能性がある Yale University <アミロイド斑に伴う腫れがアルツハイマー病の真の原因である可能性を明らかにした......> 脳内でのアミロイド斑の形成はアルツハイマー病の特徴だ。脳内で生成されるタンパク質の一種「アミロイドベータ」の凝集を抑制する医薬の研究開発がすすめられているが、臨床試験ではまだはっきりとした成果が出ていない。 米イェール大学の研究チームは、アルツハイマー病のモデルマウスを用いて、アミロイド斑に伴う腫れがアルツハイマー病の真の原因である可能性を明らかにした。その研究成果は2022年11月30日付の学術雑誌「ネイチャー」で発表されている。 脳の神経細胞をつなぐ軸索に沿って球状の腫れが蓄積する これによると、アミロイド斑が形成されるごとに、アミロイド斑の近くで、脳の神経細胞を