花王パーソナルヘルスケア研究所と花王マテリアルサイエンス研究所は、肌上に低粘度のシリコーンオイルを塗布することで、蚊が肌にとどまらず、吸血を阻害できることを明らかにしたと発表した。 従来の忌避剤(虫よけ)とは異なり、蚊の脚がもつ構造に着目し、肌表面を蚊の嫌う物性に変化させることによって蚊をとまらせなくする新しい着眼点の蚊よけ技術であるとしている。 蚊は、肌に降り立つと脚先を使って態勢を安定化した後に吸血行動を始めるため、肌に降り立ってもすぐに離脱させれば吸血されることがないということから、蚊が嫌う表面について研究を行ったという。 研究では、さまざまな表面に対して、蚊が降り立つ挙動をハイスピードカメラにて観察した結果、水との親和性が低い特定のオイルを塗布した表面からは即座に飛び去り、その後、脚を擦り合わせるようにして付着したオイルをぬぐう行為をしていることが判明したという。 この現象から、蚊