紀伊國屋書店新宿本店2階フロアの「BOOK SALON」で談笑する高井さんと今村さん。ここは、イベントスペースとしてだけでなく、趣向を凝らしたブックフェアを随時開催している(撮影:写真映像部・松永卓也) この記事の写真をすべて見る 全国の書店は20年間で半減。出版不況が叫ばれるなか、書店最大手の紀伊國屋書店は利益を伸ばしている。本屋の経営について、作家で書店経営も行う今村翔吾さんと、同書店の高井昌史会長が語り合った。AERA 2025年3月10日号より。 【写真】作家で書店経営も行う今村翔吾さんはこちら 対談は、紀伊國屋書店新宿本店の2階フロアから始まった。 「明るくなったでしょう」と高井さん。1964年に竣工した紀伊國屋ビルディングは、ル・コルビュジエに師事したモダニズム建築の旗手、前川國男の名建築でもある。同店は建て替えではなく耐震改修によっておなじみのビルが残った。 高井:ここにある