75年以上刊行されてきた出版業界誌「出版ニュース」(出版ニュース社)が、来年3月下旬発売号で休刊することが分かった。戦前から出版界の浮沈を伝え続けてきた業界誌の休刊は、出版不況を象徴している。 同誌の前身の雑誌は1941年創刊で、49年から出版ニュース社が発行を引き継いだ。月3回発行で、出版業界にまつわる統計調査や海外の出版業界動向などを紹介し、公称部数は4300部。近年は部数低下が続き、最新の10月中旬発売号で、定期購読者に休刊が告知された。同社の清田義昭代表(74)は「出版業界が厳しい中での休刊にじくじたる気持ちはあるが、社員4人の小さな会社で私自身も高齢になり、潮時だと感じた」と話す。(加藤勇介)
1. 伝説のスキャンダル雑誌『噂の眞相』 あの伝説的スキャンダル雑誌『噂の眞相』に私が出会ったのは、大学生のときだった。「反権力・反権威スキャンダルマガジン」を標榜し、マスメディアには絶対に出ない過激な記事が充満していた。 最初にこれに触れたときの印象は、「見てはいけない危険なものを見てしまった」というものだった。普段の日常生活では絶対に接点のないアングラな世界。ここに足を踏み入れることは、引き返せない道に進む羽目になることは直感的にわかっていた。だがその強烈な吸引力には逆らえず、書店でつい手にとって購入してしまったのだ。 それ以来、この雑誌の完全に虜になり、『噂の眞相』と名の付くものはすべて購入してきた。今でも最初の1冊、1987年6月号からすべてのバックナンバーが揃っている。創刊号が1979年11月号だから、創刊してから7年半後の時期から読み始めたことになる。毎月10日の雑誌の発売日が
ファッションや美容に関する情報を集約した女性向けキュレーションサービス「MERY」。2013年4月のリリースから約3年経ち、月間ユニークブラウザ数(PC、スマホ累計)は2000万を超える規模に成長している。 20~30代の女性がユーザーの約7割を占め、アクセスの9割がスマートフォンからだ。15年7月にリリースしたアプリは、今年5月に500万ダウンロードを超えた。 若い女性に高い認知を持つ「MERY」が、Webを飛び出して紙の雑誌を創刊したのは、今年3月。雑誌がWebやアプリを展開する例や、流行のWebサービスやアプリがムックや雑誌の特集で取り上げられるケースはあっても、サービス名を冠した雑誌を自ら立ち上げるのは珍しい。キュレーションサービスとしてユーザーによる投稿も多く、スマホでの閲覧に最適化したメディアをどう“雑誌化”するのか注目を集めた。 第1号は、カバーガールに有村架純さんを起用し、
週刊アスキーは 「完全ネット/デジタル化」によって最強になります 週刊アスキーのネットメディア『週アスPLUS』が月間800万UU超を記録、国内最大クラスのデジタル情報サイトに成長し、NTTドコモ様のdマガジンをはじめとして、週刊アスキー電子版も好調に読者様を増やしています。私たちの情報コンテンツをお届けする手段として、これらネット/デジタルの割合が圧倒的に高くなったため、週刊アスキーは5月26日発売号にて印刷版の刊行を停止、6月よりネット/デジタルに完全移行します。 電子版は発行間隔を自在に調整して即時性を高めつつ、既存のネット専業メディアにはない良質なコンテンツをお届けします(デザインは、従来の誌面デザインを踏襲します)。『週アスPLUS』はスマートニュースやグノシー、Yahoo!ニュースといった外部サービス各社様との連携を一層強化し、規模の
『小悪魔ageha』の版元、インフォレスト社が倒産しました。キャバ嬢ファッションのみならず、ロリータやガーリー系、パンクファッションまでを包括し、広くギャルカルチャーを牽引してきた『ageha』。しばらくは休刊になるかもしれません。 しかし!『ageha』の中條元編集長が築いたギャルカルチャーの礎は、しっかりと次の世代に受け継がれていたのです。徳間書店から出ている『LARME』。同誌の編集長は、全盛期のageha編集部にいたことで知られています。 ギャルでもないモテでもない『LARME』 同誌は全体的にパステルカラーで、ギャルでもないモテでもない、甘くて「ふわっ」とした感じの、写真集のような構成。モデルには乃木坂46白石麻衣、元『popteen』の菅野結以、そして元『小悪魔ageha』の黒瀧まりあなどを起用しています。モデルの布陣から見ても、同誌はギャルやモテといった固定の価値観をもってい
ドワンゴと文藝春秋は2日、共同記者会見を開催し、動画サービス「niconico」にて、『週刊文春デジタル』の配信を開始すること発表した。 配信プラットフォームは、niconico内のブログ&メールマガジン機能「ブロマガ」を使用する。購読価格は月額864円で、最新号を含む過去5冊分の特集記事を読むことができるという。配信日時は『週刊文春』発売日の毎週木曜の5:00となる。 なぜ週刊文春がネットでの記事配信に乗り出すのか。そして、なぜプラットフォームとして選んだのがnicoincoのブロマガだったのか。2日に行われた記者会見の内容から読み解いていこう。 発表会に登壇した文藝春秋常務取締役の西川清史氏は、自身が週刊誌の現場にいた1970~80年代を振り返り、ネット配信に挑戦する理由を次のように語っている。 「当時は週刊文春の発売日に国電(※現JR)に乗ると、車両の中に2、3人は週刊誌を読んでいる
いま話題の記事 新着! 今週のスクープ ◆ 《公選法違反で刑事告発》石丸伸二 都知事選文書改ざんを暴く【スクープ第2弾】 ◆ 斎藤元彦知事とPR女性社長・折田楓 SNS解析記録を入手した!《当局も注目》 ◆ 佐々木朗希(23)“誤解されたエース”の初告白90分《ドジャース“出来レース”説、大谷翔平の動画、球速ダウンの原因…》 ◆ 《中居トラブルで株急騰も…》フジ・日枝久「自社株買い」の深刻影響〈ホリエモン改革案にフジから驚きの回答が〉 ◆ 赤木雅子さんから石破首相へのメール《森友裁判 上告断念で次は〈黒塗りのないものを〉》(フリー記者・相澤冬樹) これまでの話題記事 ◆ フジテレビ女性アナ接待 証拠LINEを公開する《X子さんを追い詰めた上納文化の深層》 ◆ 《森友裁判・逆転勝訴までの2522日》赤木雅子さんが語った「決断してよ、石破さん」(フリー記者・相澤冬樹) ◆ 石丸
不定期で刊行されてきた雑誌『早稲田文学』(早稲田文学会)が、平成26年度から年4回刊行されることになった。筑摩書房が発売元として流通協力することで、季刊化が実現した。早稲田文学会は、英文芸誌『GRANTA(グランタ)』の日本版となる今春創刊の雑誌『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』(発売元・早川書房、年1回刊行予定)の編集も担当しており、最近の文芸シーンで存在感が増している。 20年に第10次として復刊した雑誌『早稲田文学』は、年に1~2冊刊行され、川上未映子や黒田夏子といった芥川賞作家のほか、松田青子ら新しい才能を発掘してきた。 季刊化の第1号は5月末ごろに発売される予定。発売中の『早稲田文学』7号(本体1143円+税)は、季刊化準備号と銘打ち、川上と黒田の初対談を掲載。早稲田文学新人賞の新たな選考委員に決まった米の日本文学研究者で翻訳家、マイケル・エメリックのインタビュー
大日本印刷(DNP)は28日、トゥ・ディファクトおよびDNPグループのリアル書店と共同で、ハイブリット型総合書店「honto」や共通ポイントサービス「hontoポイント」を展開する書店の各種サービスを紹介するhontoのオフィシャルマガジン「honto+」を創刊。無料配布を開始すると発表した。 「honto+」は、ハイブリット型総合書店「honto」の利用方法や、丸善やジュンク堂書店、文教堂と連携したhontoポイントカードのサービス内容などの情報を紹介するオフィシャルマガジン。 丸善、ジュンク堂書店、文教堂の各書店員がオススメする書籍の紹介や各店舗のフェア情報なども発信する。 「honto+」は、電子書籍版と紙版の2種類があり、7月3日にhontoのウェブサイトで配信を開始する電子書籍版は月に1回の発行、7月4日に丸善やジュンク堂書店、文教堂の書店で配布を開始する紙版は隔月の発行予定とな
「週刊プレイボーイ」の電子版「週プレ」の表紙=集英社提供 若者に人気の「週刊プレイボーイ」誌(集英社)は24日、新タイプの電子雑誌を刊行する。紙の誌面全体の画像を見ながら、文章の部分だけを自在に拡大できる閲覧ソフトを国内主要誌では初めて導入。誌面をそのまま画像化した電子雑誌が多い中、一歩先の読みやすさをめざす。 閲覧ソフトは、フォントや電子組み版の開発などを手がけるモリサワ社の「MCマガジンビューア」。誌面全体のウインドーと別に、半透明なウインドーで文章の読みたい部分を拡大し読める。文章を次のページに読み進めると、誌面全体も次のページに進む。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら 関連リンク「ビッグイシュー」にデジタル版 雑誌の販売員も紹介(9/10)「ブラックジャック
「25ans(ヴァンサンカン)」などを刊行するハースト婦人画報社から6月28日、新雑誌「Richesse(リシェス)」が創刊される。 雑誌名の「Richesse」はフランス語で「裕福な」という意で、「確かな審美眼と豊かな経験を持ち、物質的にも精神的にもハイレベルなものを求める成熟世代の女性」を読者ターゲットに設定。創刊号の表紙には丸い鏡をあしらい、手に取った人がモデルとなれるようなデザインに仕上げた。 創刊号は1980円の「通常盤」と、女性誌過去最高額(同社調べ)3万円の「スペシャル版」の2形態で発売。スペシャル版は「GUCCI」との特別企画により、桐箱に入ったロゴ入り「ヤンポ(蓋付き菓子器)」を付属。世界限定1050個、限定書店にて発売される。 次号11月28日発売、2013年より年4回発行予定。(モデルプレス) ■Richesse(リシェス) 2012年6月28日創刊 創刊号:約400
週刊誌「ニューヨーカー」を手にすると、私はいつも静かで満ち足りた気持ちになる。それは同誌が、喧騒を離れ、じっくり読み考える充実の時間を約束してくれる雑誌だからである。 私は同誌を手にすると、まず美しくウイットに富んだ表紙を楽しむ。そして、一通りめくって、カートゥーンでウォーミングアップしながらどんな記事が載っているかを確認する。ついで、The Talk of the Townに掲載されたエッセイを読み、長文記事へと進む。 自分の関心のあるテーマを扱った記事はもちろん、興味のないテーマを扱った記事も必ず1本読む。というのは、興味のないテーマの記事であっても、書き手の視点に接し、丁寧に積み重ねられたファクトを追うにつれ、頭に思考回路ができ、うなずいたり、それは違うだろうと思ったりしている自分に気づくからである。こうした楽しみは他の雑誌では味わえない。 81万部から103万部に 「ニューヨーカー
紀伊國屋書店新宿本店(新宿区新宿3、TEL 03-3354-0131)1階で7月21日、エンターテインメント情報誌「ぴあ」最終号(680円)の店頭販売が行われる。 1972(昭和47)年に中央大学の学生が創刊した「ぴあ」。映画の上映スケジュールが新聞にしか掲載されていない時代に、名画座の情報まで掲載した同誌は若者を中心に広く支持を得る。1985(昭和60)年には、電話注文によるコンサートやイベントのチケットを販売する「チケットぴあ」サービスをスタート。相乗効果で本誌の発行部数も伸ばした。しかし情報誌の役目はインターネットに取って代わり、ついに7月21日発売号で情報誌「ぴあ」は39年の歴史に幕を下ろすことになる。 「創刊号の販売ルートがなく、学生だった矢内廣さんが、紀伊國屋書店の創業者・田辺茂一のところに相談にお見えになった。その後、銀座の『教文館』さんを紹介して本屋さんに置いてもらえるよう
「ぴあ」創刊号 ぴあ株式会社(東京)は21日、エンターテインメント情報誌「ぴあ」の首都圏版(隔週刊)を7月21日発売号で休刊することを決めた。映画やコンサートなどの興行スケジュール情報は、これまで通りインターネットで提供する。 「ぴあ」は1972年、当時学生だった矢内廣社長らが創刊。80年代後半に53万部まで部数を伸ばしたが、エンターテインメント情報がインターネット上で無料で調べられるようになり、最近では6万部まで落ち込んでいたという。 中部版は昨年6月、関西版も同10月に休刊した。 同社によると、売り上げの約9割はチケット販売事業で、「ぴあフィルムフェスティバル」などの事業は今後も続ける。今秋には新しいエンターテインメント誌を立ち上げるという。(石飛徳樹)
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