^ GĦは結合した母音を長母音化する。もとは咽頭音であった。ただし、直後にHが来た場合には、/h:/となる。語尾では/h/の音価を持つ。例:qtigħ/ʔtiːh/ ^ HはĦ・GĦに続く場合や語尾では/h/、それ以外では音価なし。 ロマンス語の影響を受けてはいるが、マルタ語の文法は依然としてアラビア語そのものである。形容詞は名詞を後ろから修飾し、本来副詞は少なく、語順はかなり自由である。アラビア語やヘブライ語と同様、名詞が定冠詞をとる場合、それを修飾するセム語起源の形容詞も定冠詞をとる。例:L-Art l-Imqaddsa(=〈定冠詞〉-土地 〈定冠詞〉-聖なる)。ちなみに、アラビア語では'al-'arḍ 'al-muqaddasa、ヘブライ語ではha'arets hakkedoša。但し、形容詞が定冠詞をとらないこともある。ロマンス語起源の形容詞は定冠詞をとらない。 名詞の数には部分的