勾留中の男性が留置場で死亡した愛知県警岡崎署(当時)=2022年12月12日午後0時17分、森田采花撮影 愛知県警岡崎署(同県岡崎市)の留置場で2022年12月、勾留中の男性(当時43歳)が死亡した事件で、遺族が県に損害賠償を求めている訴訟の第2回口頭弁論が21日、名古屋地裁であり、留置主任官だった元警部(業務上過失致死罪で罰金80万円の略式命令)が男性の手足の拘束について、部下らに「ストレス発散だと思ってやってもらえばいい」などと引き継いでいたことが明らかとなった。 原告側は、今月初めに名古屋地検から開示された元警部の供述調書などの刑事訴訟記録を基に、元警部のこうした言動が特別公務員暴行陵虐致死罪に当たることや、拘束具使用の不法性などを主張した。 原告側の準備書面によると、男性は22年11月25日に公務執行妨害容疑で逮捕され、翌26日から同署で留置が始まった。死亡する12月4日朝まで計約