相続した空き家を売却した場合、譲渡所得(売却益)から3,000万円の特別控除が受けられる可能性があります。いわゆる「3,000万円特別控除」とは、どのような特例なのでしょうか。 ここでは、相続した空き家を売却する際に知っておくべき3,000万円特別控除について、その概要と適用要件を解説します。 空き家売却の3,000万円特別控除の概要 空き家売却の特例である3,000万円特別控除は、正式には「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」といい、「空き家特例」と略されることもあります。この特例は、空き家の発生を抑制するために設けられました。 特例の内容は、相続または遺贈により取得した、被相続人居住用家屋または被相続人居住用家屋の敷地(亡くなられた方が居住していた家屋または土地)などを2016年4月1日~2027年12月31日に売ると、一定の要件にあてはまるときに、譲渡所得の