2000年、日本とインドの両政府が「グローバル・パートナーシップ」の構築で合意すると、インド人IT技術者へのビザ発給がスムーズになり、日本に駐在する人がどっと増えた。初めての日本に困ったり戸惑ったりしてはいないか。チャンドラニさんは街で知らない顔に会うと、「どうですか?」と声をかけた。すると彼らの多くが、家探しで悩んでいるというのだ。 それまで日本に暮らすインド人と言えば、料理人か貿易関係、たまに留学生がいる程度。 “外人の出稼ぎ”という偏見もあり、「10万円の家賃が払えるの?」「貸した途端に何人も居候しちゃうんじゃないの?」と、なかなか契約にこぎ着けなかった。日本特有の敷金、礼金、保証人制度に戸惑う気持ちもよくわかる。チャンドラニさんは西葛西の知り合いの不動産屋に押しかけ、さっそく両者の間を取り持った。 「インドのITエンジニアはエリート駐在員だし、大手町や茅場町の金融機関で働く高給取り
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