都営三田線の車両基地は、立地が極めて特徴的です。西台駅に隣接する高層団地の真下の地上に車庫が設けられています。団地と一体化した車両基地、こうなったのは三田線開通の頃にさかのぼります。 巨大な団地と人口地盤の下にある三田線の中枢機関 都営三田線の西台駅を降りるとすぐに、高層団地の「都営西台アパート」および「東京都住宅供給公社西台住宅」が複数棟建っているのが確認できます。 西台駅を出てすぐ見えた番線表示と東急の車両(斎藤雅道撮影)。 建物自体重厚な造りで、普通イメージする公営住宅と違う印象を受けますが、その最大の特徴は建物が立っている下にあります。三田線の車両基地である「志村車両検修場」が置かれているのです。 公営住宅の敷地の下に1~18番線までの車両置き場があり、さながら秘密基地のような印象を受けます。このような状態になった理由は、三田線開通の頃に話はさかのぼります。 1968年12月、都営