2020年度から始まる「大学入学共通テスト」をめぐり、大学入試センターは26日、昨年実施した試行調査の記述式問題の採点結果と、英語で使われる民間試験の審査結果を公表した。国語と数学で出題された記述式問題は大半で正答率が低く、数学では約半数の受験生が無解答だった。また、民間試験は7団体が申請した8種の試験が合格したが、高校などに最も普及している英検は現行の「従来型」が不合格となり、1回の試験で英語の4技能を測定する「新型」のみが認定された。 試行調査は昨年11月に実施され、記述式問題が3問ずつ出された国語は約6・5万人、数学は約5・4万人の高2と高3が受けた。国語で正答条件をすべて満たす「完全正答」の割合は43・7%、73・5%、0・7%と問題によって大きく異なり、複数の資料を把握し、対立点を整理して80~120字でまとめる問題で最も低かった。数学は正答率が2・0%、4・7%、8・4%と全問