東京電力は16日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内にサソリ型の調査用ロボットを投入したが、当初の目標であった圧力容器の真下にある鉄製の作業用足場には到達できず、足場の入り口付近で先に進めなくなったと発表した。ただ、格納容器内では7時間以上にわたり調査を行っており今後、新たな情報が得られる可能性もある。 調査用ロボットによる調査を終えたことで、昨年末に始まった2号機の格納容器内調査はいったん終了する。ロボットには、サソリの尾のような動きをして前後と上下が撮影できるカメラのほか、線量計や温度計も設置されており、溶融した燃料(燃料デブリ)の可能性のある堆積物の詳細な状況や、これまでに毎時650シーベルトという高い放射線量が推計される場所での実際の放射線量なども明らかになる見通し。 ロボットは同日午前7時50分ごろ、格納容器の壁の貫通部に開けた穴から投入。圧力容器の真下の足場につながるレールの