山谷剛史(フリーランスライター) 【第95回】 2009年06月30日 中国家電量販店の実情と、 蘇寧電器・ラオックス連合の意味 6月24日、中国の蘇寧電器は、家電量販店・ラオックスが増発する6667万株について、1株12円で購入することを発表。またラオックスは蘇寧電器および日本観光免税と業務資本提携を結んだ。 秋葉原のみにリソースを集中させるラオックスに、年々増加する中国からの観光客を呼び寄せて、蘇寧電器でアフターサービスを行う。中国からの観光客に対応すべく、ラオックスは日本観光免税のノウハウを身につける一方、蘇寧電器は海外に市場を開拓する…そういった予想図を描き、ラオックスは蘇寧電器の傘下となった。 とはいえ、蘇寧電器なる中国の大型家電量販店が、ラオックスを買収というニュースは、日本では馴染みのない中国の家電量販店ゆえに、見えない何かが飲み込んでくるような不安感を抱く読者も少なく