ベトナム料理が好きなのです。 ベトナムを旅した時に食べた、とりわけ中部から南にかけてのお料理が忘れられません。 タイやメキシコのようにはっきりした主張ある味でもなく、素材の味が生きてるのに、実はものすごく手が込んでいて、家でその味を再現しようと思ってもなかなかうまくいかないお料理。 それでも、恋しくなってベトナム料理の本をペラペラと眺めてしまいます。 その中にあったこのお料理「アーティチョークと豚側の煮込み」。 そこにはこんな解説が。 「この意外な組み合わせは、フランス植民地時代に開発された街ダラトならではのもの。 豚足を煮込んだスープで、アーティチョークをじっくり煮る。ただそれだけなのに、湧き上がるような深い滋味ーアーティチョークという、いわば植民地時代の名残を見事に生かし切った、垂涎の一品である」 もうね、ダラトで宿探し3時間も費やした苦労とか、バイクタクシーに乗って奥地の遺跡を見に行