温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

東大雪 壺の湯 (新湯発見!!)

2008-08-10 | 道東の野湯・無料温泉
川を上流に遡行している途中。
脇に何やら湯気が見える。

この様な場所はないはずだが・・・

「まさか!」と思い、近くに駆け寄って見てみると、斜面が一体源泉地帯となっている!

噴出量も多い模様。
しかもだ!
その先に“壺”のような部分があり、惜しげもなく注がれている。。。


「これは・・・!!!」

と思い、手をかざしてみると・・・熱い!!
近くに落ちていた棒で深さを確かめてみるが、その深さに圧巻!

全身浴が裕に出来る程!!
新湯発見の上、とても良い入浴スポットを発見してしまった!!!!^^♪

だがこの温度では入浴は到底不可能。
真横に川が流れているが、自然に出来た浴槽には水が流れ込んでいない。
なんとも良い所を発見したのに・・・これでは入浴できないではないか><
バケツなどで汲んでみるが、これだけの噴出量では到底追いつけない。
諦められない気持ちで水の浸入をかばう様に位置する大岩の下を棒でほじって見る。
と!!
なんと!栓が抜けたように水が入り込んで来るではないか!!



見る見る内に灰色をした浴槽内の温泉が、濁ったコバルトブルーへと変わっている。

なんともこれはあり難い^^

適温になるにはまだ時間が掛かりそうなので、抑え切れない興奮のまま、更に上流の「新岳温泉」に歩を進める。
が、正直それどころではない^^;
新湯発見の表しきれない興奮と、あれ程の良いロケーション。
少し歩を進めた末にはもう「新岳温泉」などどうでも良い心境^^;ヮラ
10分くらい上り、ポイントである滝もありそうもないのでそそくさと先程の場所へと引き返す。

戻ってみると・・・お!!!

改めてなんとも言えない感動がこみ上げて来る^^!
手をかざしてみると、なんとも丁度良い感じだ!

ではでは早速入浴へと移ろうではないか。

近くの棒で底から一掻き、一掻き。湯の温度を均等にする。
濁っているので、底がどのようになっているのかがよく分からないので、慎重に入っていく。
底は木々が詰っているが、なんの支障もなく、肩まで全身浴が可能。
しかも意外と広々としており、2人くらいなら同時に入浴も可能。

あ~しかし底はまだ上手く混ざっていないようだ。
水の入り口に石で栓をし、かき混ぜること数分で丁度良い温度となった^^
40℃前後をキープ。
源泉温度は69.4℃、pH値6.9
温泉自体は無色透明で斜面のいくつかの噴出箇所より、壁伝いに浴槽へと注がれている。

ふと上を見上げると、温泉成分で形成された自然の建造物がとても幻想的だ^^




いや~それにしても良い温泉だ。

目の前を流れる川。。
せせらぎを聞きながら至福の一時を堪能する。
なんと言っても自分で発見した温泉に浸かると言うのは心地の良いものだ^^
ましてやこれだけの適温。これだけのロケーション。全身浴が可能。
となると、私自身いくつかの新湯開拓歴の中で一番の成果であるのは言うまでもない。
新湯開拓者には命名の権利もある様だし。
なんと名付けようか。
東大雪地獄谷の奥にあるから「奥の湯」
も良いが何か捻りに欠ける上、ありきたり過ぎる^^;
では、壺状になっている『壺の湯』とはどうだろうか。
意外とこんな名前の温泉はないだろう。
ということで『壺の湯』と名付けることになった所存だ^^ヮラ

ずっとこのままここで入浴していたい。
と強く望み、地獄谷に費やす時間を還元しようとも本気で考えたが・・・そう言う訳にもいかないであろう。
名残惜しい気持ちで一杯だが、ここを後にせねばならない。
次回にもし来る機会があっても健在であることを願うまでだ。

それでは本題の「東大雪地獄谷」の野湯群へと向おう。。

東大雪地獄谷 ~経路 ―遡行― 編~

2008-08-10 | 追報・その他
東大雪地獄谷はここより上流に約4km
意外と短距離の様にも思えるが、遡行となれば疲労・所要時間は通常徒歩の倍と考えて良いだろう。
ましては今回の遡行は見る限り川を一方的に逆行する形になりそう。
一体どれ程の時間を要するのか・・・考えている暇はない!
先に進まねば!!

10:10、入渓。

トムラウシ川をひたすら上流へと進んで行く。
水は透き通っており、底が見える程。
釣り糸を垂らせば今にも魚が食いつきそう^^
白波が立つほど水圧がある為、用心深く足場を探りながら進んで行く。

黙々と進むこと10分程。
なんとも綺麗なナメ床が現れた。

この部分だけ黄色く、右手は自然ウォータースライダー状になっている。
思わずデジカメでパシャリ!
それ程大きな物ではないが澱み状になり、回り込まねば進めそうにない。
難なくこの場を通過。

それから10分程、これまた深そうな澱み。

左手には傾斜の高い斜面。
ここも回り込んで進む。

それから25分。
その間にとても楽しそうな自然ウォータースライダーなども目にした。

さて、ここは目印になるだろうか。

岩場が積まさった障害である。
ここを第一のポイントとしよう。
ここまで約50分程度、なかなか足腰に疲労が見られる。
この場所も岩場を乗り越えるのになかなか体に応えるものがあった。

ここより10分程である。

川の丁度真中に高く聳える木がある。
ここもポイントと成り得るだろう。

ここより更に10分程度。

大きな広場が現れた。
ここで一旦休憩を取る。
ここまで約60分だ。
なかなか良い進み具合ではないか^^
この調子だとあと1時間もすれば到着だろう。
しかし、ここまで来て一つの疑問が・・・
この川であっているのだろうか。。
情報によれば「乙女の壁」や「六段の滝」と言った目印となるポイントがあるらしい。
今のところこれと言ってそのようなものは目にしていないが・・・
これだけ奥に進んで来て、今更道を間違えていたなどとは考えたくはない。
取敢えずあと1時間程進んでもそれらしきものが見受けられない場合は惜しく帰還しようと密かに覚悟し、先を急ぐことにした。

5分程休憩して、この広場を後にすることにした。
と、行ってるそばから広場の終点部ら辺、右手に滝の様なものが見えてきた。

これが「六段の滝」であろうか。
しかしこれが「六段の滝」であれば「乙女の壁」は既に過ぎているはず。。
その様なものはなかったはずだが・・・

その後も川は永遠と続くがそれらしきものは現れない。
20分程歩いたが、疲労感もピークを迎え始めた。
その時、川を挟んで奥の傾斜に何やら白いものが見える!

近づいて見てみると、、これは明らかに温泉である!
冷泉ではあるが、確かに硫黄臭があり、岩間から微量に噴出している。
間違いなくこの先に温泉はあるはず!!
期待は増す!

トントンと進むこと5分で右側に小さな滝。

その後、5分程で斜面が情報で見る「乙女の壁」状になってきた。

目的地までは近い!

それより15分程でやっと「乙女の壁」が現れた。

床が殆どナメ床である。
ここまで来れば目的地まではもう目と鼻の先らしい。
気持ちが高揚し、歩も進む。
その時!!

「うわ!!」

驚きの余り、思わず岩場を踏み外す。
丁度大岩に差し掛かったところで2mくらい下は川である。
落ちたら一たまりもない。
咄嗟に近くの木にしがみ付き、同行人に手を貸して頂いた。
足元を再び見ると、1m強はあろうかと言う蛇がこちらを睨み付けている。
青大将か何かだろうか、あまり詳しくはわからないが、噛まれてこんな所で動けなくなっては引き返すことも出来ない><
近くの棒で追い払い、再び足元に注意を払いながら先へと進む。

「乙女の壁」より15分程、遠くに湯気が確認できる!

間違いない!あれが「東大雪地獄谷」だ!!!
近寄ればその全景が見えてきた。

右手の丘から湯気がモクモクと出ている。
その下には浴槽らしきものも。
左手の平地にも多くの温泉があるように見える!

と、楽しみは後に残し、現時刻12:35
ここまで145分掛かった。
まだ時間に少し余裕があるので、この先2kmにあるらしい「新岳温泉」に向うことにした。

この先、約2km。
途中には大滝を越えなければならないなど、障害が大きい為、そそられなければ途中で退き返してこよう。
そんな安易な考えで歩を進める。



と、その時!!!!!!!!!!

我々の目の前に現れたものは・・・!!!!

続きは次記事にて^^♪

東大雪地獄谷 ~経路 ―ダート攻め― 編~

2008-08-10 | 追報・その他
取敢えず進まぬ限りは何も始まらない!
一か八かまずは林道の決壊地点まで車で向うことにした。
経路は以前の「西沢温泉」への途中経路を参考にしていただくとして、9時到着。

予想外に時間ロスだ・・・
地形図で独自に調査した結果、決壊地点からの林道が約3km、林道終地点から現地まで約4km川遡行、またその先約2kmに新岳温泉とやらもあるらしい。
もし片道5時間と見込んで往復10時間、現地滞在1時間としても帰還するのは8時をまわる。
待てよ、、そうなれば辺りは真っ暗。。危険この上ないではないか!!((汗
となれば考えている暇はない!

リックにストック、非常食、雨具、温泉道具etc を詰め込み自転車に跨り、9:15決壊部分を出発!
リックが重い所為で早くも首筋が締め付けられる感触を不愉快に感じる。
先が思い遣られそうだ・・・^^;
道は永遠とダートが続くが、進行に大きな支障はない。
下りが大半で爽快に進んで行く。帰りが大変そうだが・・・
道も徐々に雑草が目に付き、獣道を思わせる程荒れ始めて来た。
と、早くも倒木が現れた!
出発より13分、初めての倒木だ。

唐松の木が横倒しになり、道を塞いでいる。
車で、もし決壊部をどうにか突破できたとしても、多分ここでどん詰まりとなるだろう。
自転車を倒し潜りながらも難なくクリア。
先を急ぐ。
更にその後、17分、これが有名な倒木だろう。

TVでも見た、道と並行に倒れた唐松と落石が完全に道を遮っている。
ここでもバイク等は先を進めるのであろうか。
我々は自転車を担ぎ上げどうにかこうにか突破することができた。
その後、3~4箇所に倒木があったものの、難なく通過。





倒木より15分、出発より45分、林道の終点地点まで到着した。

振り返ってみると、凄い急勾配((汗

勢いで下ってきたものの、帰りは相当大変だと予想できる^^;
羆の糞も目にすることもなかったので、恐怖心に駆られることもなく、どうにかここまでは到達できた。
しかし問題はこれからだ。
川の様子次第では引き返す終えないことも考えられる。
その様子はと言うと・・・

う~む、やはり少しきついようにも思える。
胴長に着替え、入るものの、予想以上の深さと水圧で何度も流されそうになった。
しかし、天候は愚図ついた感じもなく、この先も晴天一筋で終わりそう。
悩み込んだが、やはりここまで来て引き返す訳にはいかない!!

ジャブジャブと川の中に入り、目的地を目指す!!

羆の棲み処・・・行く手を阻む川・・・運すら見方につけなければならない「東大雪地獄谷」に挑む!

2008-08-10 | 追報・その他
7時起床。
外に出てみると、生憎の・・・晴天である^^;汗
が、私も思いの外の調子の良さで探索には持って来いのコンディションであった。
早速、朝食を準備し、探索準備と行こう。

取敢えずインターネットから情報を拝借したが、どうにもこうにも最近の情報がない。
一番新しい物で、先日TVで放送していた途中経路までの情報。
あの時は前日の雨で川が増水し、アクセス不可だった様だが。
それにしてもだ。本日は雨の予報。
この湿度の高さからすると、我々が就寝していた間に小雨程度は降っていたように思われる。
現地にもし無事に到着できたとしてもその場で雨など降られては増水の危険性で引き返すことが出来ない可能性も十分有り得る。
ましてや常時でもかなりの水深・水圧があるらしい。。
大丈夫だろうか・・・

情報では大体3~4時間を見込むようだが、何せ途中までの道が崖崩れでの決壊や倒木などで車では進入不可。
一応、硫黄山温泉へのアクセスでも活躍した2台のマウンテンバイクがあるが、それでもどこまで行ける事やら・・・
多分何だかんだで5時間は見込んでいた方が良さそうか。そして再び羆の巣へと・・・
と、その時頭を過ぎるのが小金井沢温泉での苦労。。
2ヶ月も絶たない内に再び生命の危険にさらされるとは・・・正直早くも嫌気が差す><;
それに温泉自体もどのようなものなのだろうか。
通称「大雪地獄谷」
“地獄谷”とまで名前が付いているのに入浴など可能なのか?
拝借した情報も大半が山岳関係で立ち寄ってみたような感じで、入浴目的とは遠くかけ離れたものである。
考えれば考えるほど悪い方向にばかり進んで行く。

硫黄山温泉(再訪問)

2008-08-09 | 再訪問シリーズ
去年、5月4日に初訪問を遂げ、その泉質と雄大なロケーションに圧倒された。
『近い内にまた・・・』とは思っていたのだが、なかなかこの付近を通ることがなく、再訪問することが出来なかった。
しかし、今回久々に近くを通ることが出来たので念願の再訪問を遂げることにした所存だ。

アクセスは前記事を参考にして頂く事にして、早速駐車し、硫黄山温泉に向う。
話によれば「立入禁止」の看板が設置されたと聞いたが、やはり入り口にはそのようなものが存在した。
いざと言う時の為に持参した自転車が大活躍!
早速進んで行く。道は比較的進みやすい。
駐車ポイントである鉄の棒も未だ健在だ。

あまりの静寂に突然羆でも現れるのでは、と恐怖に駆られ、ベルを鳴らしながら先を急ぐ。
10分程で到着。上りは途中で数箇所自転車を押す所などもあったが難なく到着することが出来た。
謎の石塔辺りに自転車を駐輪し、徒歩で上って行く。


モクモクと立ち上がる煙は遠くからでも確認できる。

あの温泉は未だ健在なのか、という期待が歩を更に早める。
左右に聳える崖は心なしか去年より風貌が変わった様にも感じられる。



行くまでに他に温泉噴出箇所がないか目を凝らしたが、やはりそれらしきものはないようだ。
そこら彼処に噴気孔がある故、温泉が噴出していてもおかしくないと思うのだが。。

と、言っている内に温泉のある丘に差し掛かる。

不安と期待を持ちながらゆっくりと覗き込むと・・・

あったあった^^

ブルーシートに溜まった温泉がオアシスの様に思える。
が、何か様子がおかしい様だ。
去年となんとなく違う?
写真で見比べてみても一目瞭然。

【2008-08-11現在】


【2007-05-04】

湯の色が違う。
いや、大量の湯の華が沈殿している。
浴槽に手をやると、、温い。
まさか!湯量が変わった!!?

源泉部に近づくと、単にパイプが外れているだけであった。

付け直すとドクドクと温泉は浴槽へと注がれている。

心配していただけあってホッと心を撫で下ろす^^

では早速念願の再入浴へと移ろうではないか!
脱衣し、浴槽へと浸かる。

温いがなんの支障もない。
温泉は無色透明で硫黄臭が強い。つるつる感と甘味がある。
源泉温度は69.1℃、浴槽温度40.1℃

湯の華がフワッと舞い上がるが、逆にその白濁色の温泉に趣を感じる。
パイプの老朽化と中の析出物が少し気になるところだが。

う~む、いやそれにしてもやはり良い湯だ。

少しガスっているが、奥に望む山々と深々とした森林とのコラボレーションはなんとも格別だ。
まさに砂漠のオアシス。
いつまでもここでこうしていたい。。

しかし、時は無常である。
ここでもあまり時間を費やせない。

う~ん念願の入浴なのに~

口惜しいが10分くらいの入浴が限界!
心行くまで堪能したとは言い難いが、それでも久々の入浴は感極まりないものであった。
やはり幾度来てもこの野湯は満点!
ズバリ“極楽”である!

後髪を引かれながらも硫黄山温泉を後にした。
駐輪場に行くと奥から何か聞こえる。
と突然何かが現れた!!
突発的に身が引けたが、訪問者の様だ。
夫婦で硫黄山温泉に来るとはこれまたマイナーである^^ヮラ
「良い湯でしたよ」と言うと「そうですか」とニコッと笑顔で返してくれた。

帰りは下りが大半だった為、漕ぐ暇もなく爽快に下っていく。
大体5分弱で車まで戻ることが出来た。

本日はこのまま真っ直ぐトムラウシまで行く。
トムラウシ温泉の近くの公衆トイレの前で一晩を明かす。
晩飯には噴泉塔で作ったゆで卵、ステーキ、カレーetc と、とても豪華なものである。ゆで卵は殻がへばり付くという大失敗で大変だったが^^;((汗
入浴は、以前紹介した「トムラウシ噴泉塔の湯」と同じ方法で夜中にひっそりと入浴♪
石鹸などは無論なので水等で流す程度で。
その晩、次日の計画で今回の旅での最大の目的についてどうしようかと言うことになった。
最大の目的とは「東大雪地獄谷」への初訪問であるのだが、なんせ情報が少な過ぎる!
詳しいルートはもっての他、崖崩れがあったり、倒木があったりと随分現状が変わっているらしい。
この数年間で訪問した方もあまりいらっしゃらない様でインターネット上の情報脈はかなり乏しい。
さらにさらになんと言っても羆の住処に真っ向から飛び込んで行くようなもの。
並大抵の覚悟では到底向うことなど出来ない。
散々悩んだ挙句、明日の天候と我々の体調次第ということになった。
と言うのも私はこの晩、疲労と睡眠不足の所為でか、妙に体調が優れなく、正直言うとあまりノリ気ではなかった。
天気では明日は雨の予報ようだし。
心の底から明日は雨であることを願いたい><((汗
この晩はそう思いながら床に就くのであった・・・

落沢川対岸の湯

2008-08-09 | 道東の野湯・無料温泉
昨日は木下小屋を後にし、羅臼の野営場へと向かい、一晩を明かした。

そして本日一湯目となるのは落沢川の野湯群である。
羅臼には多くの噴出箇所があるのは有名な話であろう。
大概は羅臼川周辺の探索が多いかと思われる。
しかし、羅臼川には支流となる「落沢川」というのが存在し、そちらにもかなりの噴出箇所が確認できるらしい!と、羅臼の野湯には滅法強い、じゅん☆さんのサイトより勝手に情報を入手させて頂き、それを手がかりに早速探索することにする^^;ヮラ

さて、そうは言うもののこちらの川の探索は初めての私である故、入渓ポイントすら分からず仕舞い((汗
というか、入渓系の野湯?
写真では遊歩道のようなものがあるが・・・
国道334号線をおもむろに羅臼方面に歩くと、湯ノ沢橋を越えた辺りに「お!遊歩道らしきものが見えるぞ!」


それに何やらあちらに続く無造作な小道が出来ている。。

遊歩道の雰囲気も相似だ。
十中八九これで間違いは無いだろう。

ここを見つければ後は簡単♪
上流方向に歩を進める。

マイナスイオンたっぷりの森林浴を楽しみながら雄大な自然に調和していく。。
右手にはダムも見える。



と、階段状になっている箇所に差し掛かる。が、、少しおかしい様な・・・

少し傾斜が高くはないか?((汗
気持ちあと数度下げてほしいくらいだが。
とにかく上る。
自然を楽しんでいた和やかな時が一転、一歩一歩が身に堪え、自然を楽しむなど以ての外、ヒーヒー言いながら重い足取りで進む。
やっと上までたどり着いたと思うと、次は下りがこの傾斜。。「おいおい・・・」

と、まぁこんな感じでなんとかチェックポイントだと思われる「落沢川」に架かる場所に到着。

間違いなければここから入渓するようだ。

川は穏やかで幅も狭く、シューズでの探索もどうにか出来そうだが、万が一のことを考え、胴長持参で探索に臨む!

早速、入渓すると右手に太い塩ビパイプが続いている。
段々進むにつれ、辺りには放置された塩ビパイプが点々と。
その度、期待が増していく。

進んですぐに右手に突然現れたもの。
見たことのあるような景色。
正しくこれがじゅん☆さんのサイトで言う「センザキの沢の湯」であろう。
にしても凄い圧倒感。



湯量があまりにも多すぎる。
高温な為、あまり容易には近付けないがこれだけの湯量ならプールを広げたりなんなりで入浴も可能だろう。
しかし、私もあまりここで時間を費やすと後に響く為、ここは見学のみで先に進むことに。
ここからのなんぼも時間が掛からないうちに目的地である「落沢川の湯」に到着。

人工的に石を重ねて作られた土手は一体何を語っているのだろうか。
今一その主意が分からない。
その上にはボコボコと音をたてながら大量の温泉が噴出している。

この部分で95.3℃もある。

流れた温泉は川伝いに流れ、何やらこれまた確実に入浴目的として造られたであろう石の囲いに向かい流れている。こちらは66.7℃。到底このままでは入浴など不可能である^^;

どうにもこうにも入浴など出来るはずもなく、先程述べた様に時間的余裕もないまま、楽しみにしていた入浴も成し遂げられず、帰路に着く負えない状況になってしまった。
残念↓↓

しかし、これまたじゅん☆さんの情報からだが「落沢川対岸の湯」という場所があるらしい。
こちらは入浴が比較的容易なように思え、唯一の助けとなる場所だったのだが・・・
なんせ場所がわからない!
「センザキの沢の湯」から「落沢川の湯」までに存在するようだが、それらしきものは向う際に見うけられなかった。
注意して見ていなかったのも事実だが^^;((汗

帰りは目を凝らして見ていると、右手の巨石に何やら書かれている。

どうも私には何と書かれているかは珍紛漢紛だが、なにかの目印か?
とそのすぐ先に黒い塩ビ管を発見!

辿ってみると、その先に「落沢川対岸の湯」らしきものがあるではないか!
まさかこれは本当に目印だったと言う訳か、詳細は不明。
とにかく目的地には到着!
しかし塩ビ管からの湯流れが乏しい。
その上、水量の多い場所、故、温泉が溜まるべき所に勢い良く水が入り込んでいる。
これは湯工事が必要なようだ。
時間がないが、ここまで来て入浴しないでそそくさと引き返すのはプライドにかける!ヮラ
なんとしても入浴せねば!

取り敢えず辺りから石を掻き集め、水が入り込まない様に細工しようとする。
しかしあまりの流れの強さにどうにも完全に引き止めるのは厳しい。
ここで万が一に持参したブルーシートが大活躍を果たす!
ブルーシートで水の流れを変え、上手く遮断に成功!

続いてパイプをいじり、湯量を調節する。
向きによって湯量が変わるようだ。
適量な場所で石等で固定し、浴槽が完成!

計20分、我ながらの手際の良さだ^^;ヮラ

脱衣し、早速入浴に移る。
浴槽は尻湯程度だがなんとか入浴にはなる。
温泉は無色透明。つるつる感と甘味があり、硫黄臭がある。

源泉温度78.5℃、少し漏れて入ってくる水で浴槽温度は40.7℃前後をキープ。
意外とこれで適温となるのが不思議でたまらない。
なんとも丁度良くお尻がすっぽりとはまる部分があり、見た目以上に深い印象がある。
浸かると白濁に濁る。

自然に溶け込むかのように優雅に流れる落沢川を横に鳥の囀りなんかに耳を貸しながら充実した時間を楽しむ。

時折突然の熱さで飛び上がるのは言うまでもないが^^;ヮラ

なんだかんだで30分ほど入浴を楽しんだか。
持参物を回収し、石等を元の場所に戻し、帰路に着く。
それまで気付かなかったが、「落沢川対岸の湯」の真下にはこれこそ全身浴が可能ではないかと言うくらいのベストポジションがあったが時既に遅し。

時間が迫っている。
次回訪れた際には湯工事を再度し、こちらでの入浴を望みたいと思うのであった。

さて続いては久々の硫黄山温泉にアクセスする。
突然のアクセス不良と温泉の現状。次回をお楽しみに^^

木下小屋

2008-08-08 | 道東の温泉施設

岩尾別温泉には「地の涯」とここ「木下小屋」がある。
「地の涯」に関しては以前も無料温泉として当ブログで取り上げたが、地の涯自体は宿泊も可能な施設系温泉である。
木下小屋も宿泊も可能だが、こちらは自炊など登山家向けの施設となっている。
外観からしても材木で作成されたログハウスで、良い雰囲気が醸し出されている。
こちらにも温泉使用の露天風呂がある。
早速、施設内へと入る。

小屋個横のデッキには既に夕飯時間の為、宿泊者が自炊で食事を楽しんでいる。
入浴料200円を支払い、温泉まで案内して頂く。

温泉は建物奥の突き当たりにある。

脱衣し、ドアを開けると、直接外へと繋がっており、左手に木の浴槽、右手奥にコンクリート浴槽が2つあった。
では早速、入浴も加ね、温泉の紹介へと移ろう^^

まずはコンクリート浴槽から。。
歪な形の浴槽が手前と奥に1つずつ。

(手前の浴槽)


(奥の浴槽)

手作り感を漂わせている。

どちらともバルブから直接温泉が注がれており、

泉温調節が可能なように沢水からパイプを通じ、沢水を汲み上げられているようだ。

温泉は無色透明。
今にも野生動物が現れそうな(もしかしたら羆も・・・ヮラ)雰囲気の中、野手溢れた浴槽に浸かり、一日の汗を流す。

さて続いて木の浴槽へ。
こちらは大人2人が入って丁度位の正方形状の浴槽がある。

こちらも温泉がバルブから注がれ、泉温調節用の蛇口が設置されている。
なんとも野湯好きの趣を擽る様な造りであり、ご満悦♪^^

その後も数回行き来し、日が暮れるまでゆったりと入浴を楽しみ、本日一夜を車内で明かす羅臼の野営場まで車を走らせた。

羅臼岳 硫黄の滝

2008-08-08 | 道東の野湯・無料温泉
数多くの野湯が点在する「羅臼岳登山道」。未だ未開拓の野湯が眠っている。。
以前に紹介した羅臼岳野湯群は羅臼方面の「羅臼熊の湯」付近のキャンプ場から羅臼岳に向けて歩を進める途中にあるものであったが、今回紹介する野湯はそちら側ではなく、岩尾別方面から羅臼岳を目指すルートである。
岩尾別登山口は木下小屋のすぐ脇にある。



ここから羅臼岳に向けて進む途中にその野湯はあるらしい。
しかし明確な位置が不確かな為、見つけるには勘を働かせるしかない。

身支度を済ませ、午後3時、木下小屋を出発。
登山にはあまりにも遅い時間の上、少し暗みがかっている。
しかし時間に縛られた今回の長期旅行には残念ながら余裕などはなく、再訪を決意するよりは時間を気にしながら勢いで登ると言う、苦肉の策であった。
しかし出発して早々、さすが本格的登山である。。
かなりの急勾配に足元も悪く、ゼーゼー言いながら歩を進める。
途中途中で帰路に上から下りてくる登山家の方々が不思議そうにこちらを見ていたが無理も無い。何故ここまでして登山をするのか、登山とは自然を楽しむものではないのか、根本的な登山の意味すら忘れ、無我夢中で上を目指す。
序で、時々温泉の存在を訪ねるがやはりわからないらしい。
目印としては「弥三吉水」と言う湧き水と看板が立てられているらしいのだが、山頂まで行った方でも誰一人として目にしていないらしい。
不安が募る…
体力もかなり消耗されている中、20分弱でなにやら看板が現れた。

そこには『ヒグマとの接触事例発生』との文字、、、改めてヒグマの恐怖も上乗せである^^;((汗
また写真で見ていただいても分かる通り、傾斜は当分こんな感じである。
はっきり言うと、かなり大変なコースである(爆)
結構と高い所まで来たのか、所々開ける視界の先には小高い山が美しく目に入ってくる。

黙々と進むこと10分程度、「オホーツク展望台」到着。

頂上までは約5.9kmとの表記。
頂上まで行く訳ではないが、その付近まで行くということでメンタル面がかなりやられる^^;
ここから更に10分程度、なにやら、かなり急な斜面が現れた。
看板が設置され、「ここが650m岩峰です」と。

その下には「この先もヒグマはどこにでもいます」と。
随分と危ない場所に来てしまったようだ。
太腿も悲鳴を上げている最中、思いもよらない難所に差し掛かり、落胆しながらも当分続くであろう急斜面を助走を付け、一気に駆け上がる、、がそこまで体力が持つわけも無く、時間が迫っている中、グダグダで先を目指す^^;

少し上り、現れた「頂上まで約5.0km」の看板。

ペースは良いのではないだろうか。
ここから進むこと10分、道も落ち着き、平坦が多く成り始めると、何やら音が聞こえる…


耳を澄ますと…


「ザーーー」

水の音だ!!!感じからすると川のせせらぎに聞こえる。


温泉は川沿いにあるらしいので多分その川がこの下を通っているのだろう。


音が鮮明に聞こえ始めた場所は白樺で出来た道が珍しく見えた為、目印となるだろう。

そうこうしている内にどこからとも無く微かに硫黄臭もするではないか!!!!
するとすぐ様、見えてきた「弥三吉水」の看板。

確かに意識しないと見つけることは難しいであろう。
その左奥には小さな広場と、奥に「弥三吉水」と思われる湧き水がある。



木枠から勢い良く出ている清水はコップが設置されている為、飲用出来るようだが、水質的にどうかが疑問視される為、ここでは飲用を控える。
さて、せせらぎが聞こえる方に道を進むと……
目の前が開け、奥に凄い勢いで流れ落ちる滝が!!!!

落下地点、その付近を見ても白濁色に変色しているのを見ると、これが温泉で間違いないだろう。
それにしても遠目でも凄いスケールだ。
ここまで68分、思った以上には掛からなかった為、安堵の笑みが零れる^^
早速向うが足元が随分とぬかるみ、下りるにも高さがある為、下り易そうなところから木々に掴まり、難なく川岸に到着。
近くで見ると噴出部から落下地点まで3m以上あり、相当な噴出量で轟音と共に地面に叩きつけられ、辺りに水飛沫が飛んでいる。

川も小さいのでヒョイと飛び越える。

川の上流にも噴出箇所は無いか確かめに向ったが、直ぐ手前に直角の滝が行く手を遮っている為、そそられず滝に直で入浴することにした。

源泉温度は21.8℃、25℃を下回っている為、冷泉である。
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かなり上質な硫黄泉で硫黄臭が強く、温泉は白濁色である。
pH値6.9の中性である。

とにかく温泉の噴出量が尋常ではなく、目の前にするとあまりの凄さに一瞬、謎の恐怖を覚えるヮラ

早速入浴に移る。
脱衣し、温泉の真下に向うが、あまりの水圧で押し潰されそうになる^^;
温泉の落ちた先は小さ目の湯溜まり状となっているのでここでゆっくりと入浴を楽しむ♪

温泉の形式から言うと「打たせ湯式」で、北海道でも珍しく数少ない。

そんな温泉を心行くまで堪能する。
温度が低い為、長湯には向かないが、もう少し夏季真っ盛りの時期に訪問すれば丁度気持ちの良い温度だろう。
周りは当然、自然そのままの景色であり、温泉もこれほど良いものを味わえ、満足の内に入浴を完了させた^^
時間があれば噴出口の状況も確認したかったが、なんせ時間が押しておる為、後ろ髪を引かれながらも帰路に付いた。

現時刻5時、辺りもかなり暗さを増している上、知らぬ間にガスっていることに気付き、足元がかなり見にくい。
さすがに焦りながら下りて行く。
上りが大変だった分、下りは楽だと見縊っていたが、帰りは帰りで悪路地の所為でなかなか思うように一歩が踏み出せない。
走りながら下りて行くが、何度も躓きそうになり冷や汗ものであった。
どうにか到着した頃には完全に日が落ち、ライトなしでは前も見えないような状態を一歩手前に控えた位。
それでも帰りは時短に成功し、46分で到着することが出来た。
結局は行き帰り共々色々な意味で苦労の連続であった訳だ^^;

さてさてこのまま羅臼に向かい、キャンプ場で一夜を明かすのだが、その間に温泉もなく、熊の湯では石鹸の使用も不可なので「木下小屋」に疲労回復の意味も込め、立ち寄ることにした。。

木下小屋 奥の湯

2008-08-08 | 道東の野湯・無料温泉
岩尾別温泉には「地の涯」の他に登山家の方々が基本的に多く利用するらしい「木下小屋」と言う温泉宿がある。
露天風呂付きで各自で自炊すれば宿泊も可能。
今回はここに宿泊する予定であったが、食事の持参をし忘れ、残念ながら宿泊することができなくなってしまった。

万が一の為に持参した情報だと、ここの近くにも野湯があるらしいと、じゅん☆さんの記事「木下小屋奥の湯」で知り、位置も不確かなまま、探索してみることにした。
探索するにも何処にあるかも不明な為、木下小屋の館主に教えていただくことにした。
場所は快く教えていただいたが、位置的にあまり公開すべきではないと判断し、アクセス経路は伏せさせて頂く。

さて、教えられた方向に歩を進める。
この野湯は「温泉川」と言う程の温泉の噴出箇所が多い川の一角に点在する野湯らしい。
現時刻2時をまわった頃だが、段々と山林に入るにつれ、辺りは暗みを増して行く。
今にもひょっこりと熊が下りてきそうな雰囲気だ^^;
10分掛からない程で左手に一際赤く変色した箇所が見えてきた。

これがその野湯である。
通称「奥の湯」。そのままである^^ヮラ

温泉は浴槽下部から気泡と共に噴出している。

噴出部分で44.3℃
浴槽は一人が浸かって目一杯な広さと、尻湯程度の深さしかない為、浴槽温度は源泉温度をキープ。

沢水で少し加水し、43.3℃まで下げて、入浴することにした。
外観では随分と濁っているように見えるが、噴出している温泉自体は無色。

何らかの化学変化が起き、変色したと考えられる。
予想では「硫黄山温泉」のように外気に触れると変色するような硫黄泉などと共有点を持つと思われる。
また、白濁・硫黄泉特有の性質(腐卵臭など)がないので硫黄とは考え難く、その他そのような変化が起きている温泉と言うと「瑠辺斯温泉」等も黄色の沈殿物が生じる為、もしかすると微量の砒素等の着色含有物が含まれていると思われる。

詳しいことは不明だ。
また鉄味があり、pH値6.2のほぼ中性か弱酸性である。
小金井沢温泉」以来の山中野湯での入浴だった為、達成感に浸りながらの入浴であった。

この時期は虫がうるさい様だが、その傾向もなく、ゆったりと温泉を楽しんだ♪
また泉質的にも珍しい為、とても良い温泉を堪能しながら、静寂に包まれた山中の入浴はとても趣のあるものであった。^^

さて続いてだが、時間も迫っている中、木下小屋の横を入り口とした羅臼岳の中腹にも野湯があるしく、登山にも随分遅い時間と承知の上、訪れる事にした。
またその野湯は滝状の「打たせ湯型」らしく、珍しい形態の為、気持ちの高揚を感じながら向うことにした^^♪

カムイワッカ湯の滝 「一の滝」

2008-08-08 | 道東の野湯・無料温泉
北海道で最も有名な野湯とも言えるであろう。
知床の「カムイワッカ湯の滝」である。
アクセスについてはあまりに有名すぎるので省略させて頂く。
以前にも一度、訪問したことがあるのだが、今回の訪問は「カムイワッカ湯の滝」への入浴が目的ではなく、新湯開拓であった。
「カムイワッカ湯の滝」の付近には「セセキの湯」と「知床硫黄山温泉」と言われる野湯が存在する(詳しい位置はあまりに危険な為、控えさせていただく)。
実際問題、現時点では諸事情上、どう足掻いてもアクセスは不可能。
場所は近いのだが・・・
あと数ヶ月後か、前であれば訪問可能なのだが、なんせ滅多なことが無い限り、こちらに来るのもできない。
「こうなったら・・・」
という事で“当たって砕けろ”を前提に向うこととなった。。爆

場所はかなり近い位置にあるが、なんと言っても周り全てが熊の住処の様な場所。
観光客で賑わう「カムイワッカ湯の滝」を背に、山中を散策するのは自殺行為である。
その上、ここ数年、訪問者がいないとなると・・・
更にアクセスには危険が付き纏う。
今回の旅では最も重要な部分において置きたい野湯である為、相当十分な準備をして向った。
シャトルバスに乗車し、懐かしい知床のガイド音を耳にしながら、窓越しに薄暗い林を見つめ、腹を決める^^;
到着すると早速目に入ったのが、先のゲートが封鎖されていることである。

ここで期待は大半消えかけたのだが、懲りずに管理者に直談判!(汗)「
話をしている中では通しても良いようだが、さすがに観光客の前で行動に移せる訳も無く、残念ながら断念せざる終えなかった。
しかし最後に、「シャトルバス運行期間が過ぎれば可能ですよ」と一言。
次回は日時を定め、訪問したいと考える。

さて、ここまで来てそのまま帰るのも時間と金の無駄なので、少し「カムイワッカ湯の滝」の現状を調査することにした。
世界遺産に登録された当時は「四の滝」まで行くことが可能であったが、落石等の危険性がある為、現在は一番下部にある滝「一の滝」までしか行くことができない。
歩いて30秒を掛からない内に「一の滝」に到着し、あまりの呆気無さに不満すら覚えるほどである^^;ヮラ

先客が一人、水着姿で入浴を楽しんでいるが、このシーズン真っ盛りにしては以前の賑わいはなかった。
周りで2~3人、記念撮影を楽しんでいるが、一行に入浴する気配はない。
不思議に思い、湯に手を翳して見ると・・・ぬるい!
かなりの温度の低さだ。
微かに温もりを感じる程度、一般の訪問者はまず入浴しないだろう。
私も一瞬戸惑いを感じたが、シャトルバスが運行し、貸切状態になったこともあり、折角なので入浴することにした^^

泉温は31℃、無色澄明でつるつる感を感じる。
相変わらずの酸っぱさでpH値は1.8。
床は温泉成分で黄色に変色しており、滑床状になっている。



懐かしく思いながら、入浴を楽しむ♪

傾斜の大きい「四の滝」に比べ、スケールは半減しているものの、やはり日本の誇る野湯。

その寛大な湯溜まりと湯量は圧倒される。

底には大小さまざな石が転がり、足元を見ても透き通っている所為でとても美しい☆

裸のまま、滝を上ると、やはり上部には監視員が椅子を広げ、居座っている。
先にはロープが張られているので前進することはできないが、監視員に許可を得て、少し温かめの湯溜まりで入浴させていただいた^^

滝の所々には窪みがあるので良い箇所を見つけては入浴を楽しむ♪
シャトルバスの時間が迫っていた為、長居はできなかったが、存分に「カムイワッカ湯の滝」を味わった。^^

さてその後、宿探しに「岩尾別温泉」に向ったが、生憎の満室^^;
近くに野湯がある情報を得たので、続いてはその野湯を紹介!

港温泉 山本旅館

2008-08-08 | 道東の温泉施設
泉質:含食塩―重曹泉(緩和性低張高温泉)

源泉湧出地:北海道斜里郡斜里町基線1番地3の1

斜里町を通る釧網本線「知床斜里駅」から、北西方面に直線距離約1.5km行くと西町がある。
西町には「斜里温泉」と言う数件の温泉施設が点在する。
今回の旅、最初に訪問した「大和旅館」はその中の一軒である。
旅館の位置的には西町と港西町との境となる釧網本線に北方面よりで極めて近い。
建物外観では分かりづらく、通り過ぎてしまいがちだ。

近くに看板が設置されており、それによると「御宿泊・御宴会・御入浴」が可能な民宿らしい。

その名の通り、旅館入り口より手前の建物は一般宅らしく、我々が駐車場に車を止めたことに気付くと、心なしかドタバタと慌しさを感じた。
さて旅館内に入ると、受付におばあさんがおり、入浴料200円を支払うと、早速温泉へ案内して下さった。

浴場は男女別にある。
脱衣所に入るや否や、何となく趣のある雰囲気が感じられた。

天井は壁が剥がれたのか、木骨が剥き出しとなっていた^^;

脱衣所の体重計と休憩椅子の間にはプレートに書き記された温泉分析書が掲示されてあった。

脱衣し、早速入浴へと移る。

入り口は2箇所あるがどちらも一箇所の浴槽へと続いている。
ちなみにドアノブが外れており、捻りではなく、押し引き状のドアとなっている。ヮラ

浴室内は中央に浴槽が一つ。



左右に洗い場があり、奥には漬物用の様な黄色いバケツに温泉が直接注がれている。

かなりの高温である。
と、気付くのは浴槽内の温度。
そう言えばおばあさんが案内してくれる時に「今日初めてのお客さんなので浴槽内は高温だと思うので水を足してください」と言ってたのを思い出す。
すかさず浴槽に手を入れてみると・・・熱い!!!
持参した温度計で測定してみると、47.5℃を示した。
これは加水しないと入浴が困難のようだ^^;
洗い場に繋がったホースを浴槽内に入れ、温度が下がるのを辛抱強く待つ。
本日最初の温泉だったこともあり、体が冷えている為、なかなか過酷なものを感じた((汗
それからあれこれかき混ぜたりしながら10分少々。
少し熱めだが、入浴には適した温度のようだ。
測定してみると45.4℃。
これは丁度良い♪
早速入浴へ移ろう。

温泉はパイプから注がれ、湯量の調節が可能。

甘味・弱塩味、つるつる感、微かに茶褐色を帯びている。

源泉温度は55.0℃らしい。
200円と言う低価格でとても良い温泉を頂いた^^
今回の温泉旅行の出だしとしてはとても良いスタートだ。

30分程、入浴を楽しみ、次の目的地へ向う。

続いては一気に知床へ向い、あわよくば新しい温泉を開拓しに行く。。。

ちょっとご覧!

2008-08-07 | 追報・その他
8月8日~11日の4日間の休暇を利用し、去年に引き続き、道東を中心とした温泉巡りに向った^^
今回は野湯が再訪問も含め16箇所だっただろうか。。。温泉施設は3ヶ所程度とかなり偏った野湯巡りであった。
その間、新湯発見が2箇所!!!!!

まずこちらが・・・「東大雪“壺の湯”」!!!
全身浴が出来るとても良い温泉!!
本当に感動!!!


そしてこちらが・・・「函沢温泉“立聳の湯(りっしゅうのゆ)”」!!!!
こちらも更に感動!!!
かなりの噴出量で温度も高く、とても景色が良い!!


記事はこれより順を追って記載していく予定。
どうぞお楽しみに♪♪

大和温泉(再訪問)(全身浴)

2008-08-03 | 再訪問シリーズ
これで4度目となる訪問。
前回はどうにか全身浴まで漕ぎつけたのだが、正直あまり納得いける入浴とはならなかった。
この度、大和温泉の直ぐ手前を通る、大和から元山まで抜ける道路が開通してしまったこともあり、今まで一切の交通量がなかったのも、便利な道路ができてしまったことで多くなることが予想される。
となると、大和温泉への挑戦もそれが最後のチャンスとなってしまう訳だ。
悔いの残らぬ様、今回は今まで以上に万全な準備を行った。
まず、毎回パルプから直接温泉が流れ着く湯溜まりで入浴しようとして失敗し続けているので、今回の入浴方法は、温泉が直接注がれるパルプに特製のホースを装着し、温泉を折り畳みプールに注ぎ、入浴しようと言うもの。
実際、この方法にはいくつかの難点があるのだが、“当たって砕けろ”と言う名言がある様に、我々も当たって砕けることを前提として臨むことにした所存だ。^^;

さて、現地に到着し、早速温泉の調査へと移る。

温泉の出は良く、泉温は30℃弱はありそうだ。
湯溜まりは相変わらずヘドロ状の沈殿物が沈み、入浴不可能な状態だが、前回来た時にはなかった温泉を止める遮断板の様なものが置かれていた。



もしかすると、ここで入浴した人がいるのか・・・!??

驚くことは無い、私もその一人である。ヮラ

さて早速行動へと移る。
今日の為に事前に作成しておいた特製のホース。
その作成方法は至ってシンプルである、、

【特製ホース作成手順】
100円均一、あるいはお近くのホーマック等で適サイズのホースを購入する。

ペットボトル(サイズはお好みで)の口部分を含む、全容量1/4くらいを切断し、ホースの口部分に接続する。

これで特製ホースの完成!ヮラ^^;


作成過程はとても簡単だが、以外にも使い勝手が良く、使用手段が豊富なので、野湯好きは是非一つ所持していた方が良いかと思う。


さてそのホースをどうにか駆使し、パルプに繋ぐ。
一人が胴長を履き、湯溜まりに入り、接続部を強く押さえる。

予想では水圧とホース内の圧力で温泉が流れてくるはずなのだが・・・なかなか流れてこない^^;
何度かホースの注ぎ口の位置を移動すると・・・出た出た!かなりの勢いで綺麗に透き通った温泉が注がれていく^^♪

押さえる側はかなりの疲労感の様なので何度か交代しながらも、1~2分そこらでプール内は十分な量に達し、何年ぶりの復活となるのであろうか、ここに再び「大和温泉」が復活した^^ヮラ

道路側から見えないよう、車の後部に浴槽を移動し、達成感の元、早速入浴することにした♪


温泉は無色透明で酸味があり、微かにつるつる感を感じる。
注がれ部で泉温が32℃、pH値では中性であった。

湯溜りでは測定することの出来ないデータも確保することが出来、温泉に浸かりながら達成感に浸る。。

大和温泉がこれ程良い泉質の温泉だったとは知る由もなかった。
やはりプールを持参して正解であった^^
目の前には畑一色という変わった景色。
その上、上質な温泉を味わえる。
大和温泉でしか味わえない醍醐味である。

雨が本降りになる中、傘を差しながら交代交代で入浴を楽しんだ♪

入浴後、なんと言ってもプール内の温泉を片付ける時に雨で湿った泥が付着し、大変であったが、大部分が綺麗なままで終了したので満足。

またいつか機会があれば再訪して入浴を楽しみたい、と感じながら帰路に付くのであった。。。

五色温泉源泉 谷間の湯(再訪問)

2008-08-03 | 再訪問シリーズ
こちらも約1年ぶりとなる訪問。
アクセスは簡単だが、五色温泉の源泉地帯なので踏み入る際は十分な注意をお願いしたい。

さて、本日は昨日と比べ、カラッとした天候に恵まれ、気温も高い。
視界も良好なので「谷間の湯」での景色はさぞかし良いものだろう。
しかし、訪問の際、いつも思うのだが、なんせ「谷間の湯」は五色温泉の源泉地帯の一角に存在する温泉。
私を初めとし、サイト上に掲載した所為で五色温泉側に迷惑が掛かり、あれ程良い温泉自体が埋められてしまう可能性も考えられる。

そんな心配を他所に「谷間の湯」は未だその滾々とした噴出を止めてはいなかった。
今回の温泉は「小金井沢温泉」のようなコバルトブルー色で、泉温も39.6℃となかなかの適温。

一度掘り直したのか、深さも増している。

早速入浴に移る。
浴槽は一人用のこじんまりとした物だが、その外観には野湯魂としての魅力が感じられる^^

座った状態だと、半身浴程度だが、少し体を丸めると全身浴も可能。

目の前には温泉川が流れ、上には小高い山々を望め、来る季節によっては四季折々の風情を楽しめる♪

また、V字渓谷のようになっており、変わった感覚の温泉を楽しむことができる。

温泉自体は無色澄明だが、浴槽下部には沈殿物がある為、入浴時・後は白濁色に変化する。
勿論、五色温泉の特徴と言える上質な硫黄泉である^^

その後、大体20~30分程、入浴を楽しみ、一度、別館に帰宅。
その途中に「まめの湯」の現状を確かめに向ったが、やはり高温の為、入浴は不可。

しかし、その主原因が浴槽奥からの温泉の噴出量が影響していることが分かった為、少し補修を加えておいた。
次回訪問する時に少しでも温度が変化していれば良いのだが・・・(3ヶ月後に再び再訪しましたが、3℃程の泉温の変化が見られました^^)

さて別館で2~3度入浴を楽しみ、続いてはあの「大和温泉」に再び訪問!
今回は大きな成果を吊り下げ、当ブログ「温泉旅がらす旅伝」にて御紹介!

小湯沼 馬場川 泥の湯(再訪問)

2008-08-02 | 再訪問シリーズ
「馬場川の湯」への訪問は実質2年ぶりの訪問となる。
小湯沼初訪問での初入浴はこの「馬場川の湯」であった。
その魅力に圧倒されて、今の私がいると言ってもおかしくないほど^^;
以前の現状を取り留めていれば良いのだが・・・

馬場川とは小湯沼から直接注がれた硫黄泉が自然に作った川で、川自体が温泉となっている。
同時に高温の小湯沼から徐々に外気温に晒され、適温の入浴ポイントとなるのだ。

さて我々が最初に向ったのは、以前の訪問で最も大きな印象を受けたポイントである。
道のりを懐かしく思いながら歩いて行くと・・・あった!

自然に作られたその浴槽は、深みもあり、かなりの適温♪
温度計は41.5℃を示した。
早速浸かる。

全身浴可能な浴槽に身を沈め、更に下へと続く馬場川を望みながら入浴を楽しむ♪
また、なんと言ってもここの特徴は底に大量の泥が沈んでおり、この時点でも大体10cmはあったと思われる。
それを手で掬い、肌などに塗ると、とてもツルツルな肌となる。
泥湯感覚で温泉を楽しめると言う訳だ^^

ここでの入浴は有難い程に心地よく、なかなか抜け出すことが出来なかった。

上部へ向かい、次々と入浴ポイント探しては入浴していく。
その中でもお気に入りの入浴ポイントをこの場で紹介しよう。
まず先程紹介したポイント。

次に出て来るのは大岩と、上部に掛かるイタドリが特徴の浴槽。

こちらは“人工物”と目を疑ってしまう程の完全なる造りで、43℃と泉温も高目。

座りながらの全身浴は沈殿した泥で困難だが、寝湯状になれば裕に全身浴を楽しめる♪
こちらも30分程入浴し、次のポイントへ。

続いてのポイントは小湯沼からもっとも近い入浴ポイントとなってしまうが、こちらも引きを取らない良さである♪
勿論、最も温度が高く、45℃を示し、これもこの浴槽の利点の一つだが、その浴槽の形状がなんと言っても良い。
細い注がれ部分から太く広がった澱み状の部分で寝湯専用と言っても良いだろうか。

その分、景色も最高で、浴槽は1人用のものの、周りが開放的なところが良い。
ここでも20分ほど入浴を楽しみ、惜しみつつも今回の小湯沼巡りを終了した。

そのまま宿泊施設「五色温泉別館」で一晩明かし、次記事はこれまた久々の訪問となる「五色温泉源泉 谷間の湯(仮称)」を紹介する。