温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

T○の川の湯 ~温泉編~

2007-08-26 | 道央の野湯・無料温泉
突然現れた硫黄臭が漂う不思議な広場。
ここ一帯だけ草木は生えておらず、奥に微かに小川が見えるのみ。

ふと足元見てみると、ビニールの様なものが・・・小川で少しキレイに洗ってみると文字すら見えないものの、ギリギリ「ワカメ」の一文字が見える。
「わざわざこんな所まで来る人がいるんだ~、しかし何でこんなところに「ワカメ」の袋が・・・」いくら考えても真相が明らかになりそうもないので硫黄臭の謎を探ることにしたヮラ

と言ってもこんな所じゃ、探り様がない。
考える余地もなく、小川を上流に遡行することに・・・

小川は奥へ奥へと続いているが、草木がないので藪こぎの心配はない。
が進んですぐ、左右が背丈程に侵食され、幅もギリギリ通れるくらいの道に様変わり。

上りがある所為か、かなりきつく感じる。
進んでいくといきなり目の前が前が開け、先程の地面剥き出しの風景が現れた。それに伴い、更に硫黄臭は強くなっている。

小川は上部に伸び、全体的に見れば一つの滝状にも見える。
なかなかきつそうだが頂上を目指す。
川遡行で上って行くが足跡は1つもなく、随分この地帯に人間は侵入していないようだ。
温泉成分の所為で辺りは白く変色し、足場も悪く、どことなく岩も滑るようになってきいている。

頂上に到着すると、目の前には2段に出来た溜りが!!!

奥の上部からも滝の様に注がれているがこちらは無臭で透明度もあるので唯の川だろう。
と言うことは硫黄臭の正体、そして我らが探し求めた秘湯はここ!ここまで計2時間48分歩きっぱなしで遂に到着だ!
温泉の噴出部は奥の大き目の湯溜まりの下部5箇所と、同じく手前の小さ目の湯溜まり下部2箇所からブクブクと噴出している。
しかし残念なことに冷泉の様だ。泉温は11℃、この真夏でも手を入れ続けるとすぐに悴んでしまう。
しかし、そんなことは上の空、、今はここまでの苦労と達成感に耽っているので精一杯だ!!
確かにこの苦労で発見した温泉が冷泉と思うと残念でならないが、正に野生の湯!温泉は温泉。純度に問題はないし、発見できたのには変わりない!
では早速入浴開始!
まずは大き目の奥の浴槽に!

足を入れると思った以上に冷たい!
そこを堪えてどうにか全身まで浸かることができた。

大きさは160×100の大きさで優に大人2人が浸かれるスペース。
深さもそれなりにあり、今まで透き通っていた地面が一気に白濁色へと変わる。

短時間なりに浸かっていると体はすぐに麻痺するものだ。
景色は当然抜群!水と混ざっているがやはり噴出部(温泉の)はどことなく温度が高いように感じる。

温泉は硫黄泉。無色透明で硫黄臭が強くpH値は4.2を示した。
それでも5~10分くらい浸かっていたのだろう。
外気温26.5℃に対し、ブルブルと体の震えが止まらない。
それに加え、途中経過の滝で滑ったことにより、服はベショベショ、裸での自然回復を余儀なくされたヮラ
同行人は最初「冷たいから入らない」の強情を張り続けていたが私の得意の強引さには頭が下がるらしい(タジタジ^^”)
なんだかんだ言いながらも随分楽しんでいるように見えた♪
今の時刻は11時弱で昼までにはまだ時間があるが、流石に2人とも疲れきり、腹もペコペコ。。持参したインスタントラーメンとコンビニで買った鮭のおにぎりで早めの昼食を終わらせた。
少し休みながら、次は2つある浴槽の下部の方に入浴することに。

下部の浴槽は噴出部が2箇所あり、上部から注がれる温泉を遮ると1、2℃泉温が上がった様にも感じた。
深さはそれなりだが1人で丁度と言う大きさ。
こちらも結構長めに入浴し、再度、同行人を誘ったが「流石に・・・」という事で無理に勧めることもなく、今回の探索は終了した。
後ろ髪を引かれながらも、温泉を後にする。
帰りはまたあのナメ滝で苦戦したものの、2時間27分ゲート着、と20分短縮することが出来た。

かなり身体に応える探索であったが目的地に到着も出来たことだし、「究極の野湯発見!」と言う結果で幕を閉じた。
来年、もし今年ほどの根気があれば是非また再訪したものだ・・・ヮラ

T○の川の湯 ~経路 ―川遡行― 編~

2007-08-26 | 追報・その他
今までの装備を一転、胴長、半袖に着替え、川遡行を開始する。
林道終点から右手を流れる川に入渓。

早速奥へ奥へと進んで行く。
地面はナメ床が多く、水量はそれなりにあるが遡行に支障はない。

入渓してすぐ前方奥にダムが現れる。
ダムは思っていた以上にでかく、左右は傾斜があり、かなり越えるのが困難そうだ。

それでも左手には微かに登った形跡が!

『何しにこんな所まで来るんだろう・・・』その答えは後程イヤでも分かることになる・・・
斜面をどうにか越え、更なる急斜面を古びたパイプ階段で下りて行く。
川に降り立つとそこは胸の高さまである水深、こんな調子で本当に着けるのだろうか。。。

倒木などで荒れた沢を進み続けること22分、何やら木々の間にデカイものが!!

「なになになに~!!!???」
遂に出た!予想外の展開だ!
20mはあろうかと言う超巨大なナメ滝!!!

「そうか!滝マニアがこれを見るためにここまで来たのか!!!」

「・・・・・・・・・・・」

我々の中で長い沈黙が続く・・・
「・・・どうする?引き返すか?」
「・・・さぁ、死にもの狂いで立ち向かうか?(苦笑い)」
「しょうがない、、高巻きして頂上を目指そう・・・」
同行人は右側からズルズルと落ちながらも登っていく。

私はそんな運動力もないので少し戻り、笹の中を手探りで登っていく。
先に上った同行人の指示通り、足元も見えない笹薮を横に裂いていく。
足元は正に断崖絶壁!!!落ちたらあの世へおさらば、、、

どうにか丈夫な草木を選び、しがみ付く。
何度かズルズルと落ちそうになったが下部で同行人が支えてくれ、どうにか中段まで辿り着いた。
中段のほぼ中央には青々とした神秘的な溜りがある。

とても感動的だ。
ちょっと下を覗いて見ると、落ちたら即死亡と言うところ。

きっと私の顔も青々としているのであろうヮラ
「下手な所へ来てしまった・・・」
野湯巡りで初めて後悔と言うものを感じた。帰りも通らなくてはならないと考えると気が狂いそうだ。
上段へ登る際は滝横を沿っていけば、軽く上段へ着けた。

頂上からの景色は登った強者にしか分からぬ絶景であったヮラ
目的地はまだまだ上流なのだが沢も落ち着いているので一度休憩することに。。

飲料水もそろそろ危なくなってきた、、そろそろ足を早めなくては、、、
休憩もここら辺にし、目的地も目指す。
進むこと10分くらいであろうか、またまたきつそうな難関が・・・

難関と言っても先程のナメ滝とは全然比較にならない大きさなのだが、何しろ足場がない!
どうやって上ろうか、、直で登っても水圧で流されてしまうし、、、

そこで考えた案が私が同行人を押し上げ、どうにか上った後、ロープか何かで引っ張ってもらう作戦だ。
では早速、チャレンジ!
同行人は梃子摺ったものの、どうにか上ることができ、続いて私が引っ張ってもらうことに・・・しかし!!!

「うわぁ=====!!!!!バシャ===ン!!!!」

まさかのアクシデント!ナメ床をなめていた(爆)
滑るわ、滑るわ、、
真っ逆さまに滝壺へ落ちてしまった。

私は咄嗟に危険を感じ、体を丸めたおかげでどうにか大怪我をしないで済んだが同行人の話では残り数cmで頭を岩に強打していたらしい。。。危なかった。。。
同じチャレンジをすれば次はないと思った私は滝下を潜り、やっとの思いで上りきった。
良かった・・・・・・
ここでも休憩、といきたい所だが先を急がねばなるまい。
先へ先へと進んでいく。
更に進むこと10分、二股が現れる。

ここを右に入ると、やっとT○の川(○の沢)に入ったことになる。出発当初はまさかこんな思いまでしてここにいるとは思ってもいなかった。
更にどんどん奥へ進んでいく。
この川(沢)はナメ床も多いが、小滝も多い。
   
進むのは結構腰にくる。
それでも小滝の造りあげる良い雰囲気を眺めながら進むのも風情がある。
正に山奥、言葉に出来ない色々な風景が我らを奥へ奥へと誘っていく。
  
その間、謎の生物とも出会いを遂げたヮラ
その生物を最初に発見したのが唯単に獣の毛だと思い、見てたら思いの他、生物だった訳なのだが、多分ほとんどの人がこれを見ると「オォーーー!???」と言う感じだろう。私もそうだった。
「オォーーー!???何????」
この生物はクネクネ動き、ミミズよりは細く、細長い。

水の流れで動いているのか、人為的に動いているのかは不明だが山奥にはこんな謎の出会いもあるヮラ
進み続けること38分、場所的には合っているのだが肝心の二股が何処にあるのかまったくわからない状態。
何箇所か適当に入ってみるがなかなかわからない。
今考えるとこの時が一番、諦める寸前だった。
何気なく水量の少ない左沢に入ってみると、いきなり目の前が開け、なんかスゴイ景色が目に飛び込んできた!

それと同時に微かに硫黄臭が!!!
まさかここが目的地!!!????

続きは次記事にて!!

T○の川の湯 ~経路 ―ダート攻め― 編~

2007-08-26 | 追報・その他
2度目の挑戦となる今回のチャレンジは林道終点に位置するゲートから歩きで林道攻め、途中で入渓すると言う考えだった。
しかし天気もそれなりに良いし、初となる自転車での攻めに踏み込んだ。
自転車なら時間短縮にもなるし、途中道が崩壊していたとしても歩きを前提とした考えの下、それなりの準備も施しているので自転車を置き、その後歩きで攻めて行ってもなんの問題もない。唯一、自転車といっても所詮「ママチャリ」に過ぎないのでダートを耐えれるか・・・パンクしても直す技術もないし、、、惨事が起きぬよう願うまでだ。

林道を入ること4.1km、以前我々を断念させたあの忌々しいゲートが現れた。

車を空き地に寄せ、早速自転車で攻めに入る。
今回の探索はかなりの薄情報なため、その場その場の対応が成功を握る。
そのため、装備はいつもに増し、重装備で望むことに。。。
その内容は、、水→ペットボトル3本(1本だけ中身は氷)、川遡行一式(胴長など)、山歩き一式(ストックなど)、着替え、予備食、その他いつもの温泉に関するもの などである。
まずは自転車での攻めなので山歩きに備えた靴と蜂などに襲われないため黒を避けた長袖で向う。
ゲートを潜り、ダートを進んでいく。
ダートは直線が多く、行きは上りが多い。
それでもこげない程ではないのでどんどんと距離を縮めて行く。
すると早速1本目の橋が現れた。

橋は赤く塗装されたものでかなりさびているので古いものであろう。
ここも難無く突破し、更に奥へ進んでいく。
段々と道は上りが険しくなりつつある。それでも何とかこぐスタイルは保てる。
すると早くも2本目の橋「青井川橋」に到着。

しかしここで最初の難関が!!
道が左右に分かれた!
さぁ、どちらに進むべきか・・・
左はなんぼか車の跡が付いており、右よりは幅広い道にも見える。
よし!左へ進もう!
当てずっぽうだが意外とこう言うのが当たるものだ。
しかし進んでも進んでも上りがきつくなる一方で遂にこぐことさえままならなくなってしまった。
それどころか道は山中に溶け込むかのように永遠と続き、道自体も荒れ放題な状態。
『やはり間違ってしまったか・・・』そんな予感が心を過ぎりつつも、スタートから20分強、遂に目印となる最終橋「森橋」が現れた!

その間、迷いそうな二股があったが、よくここまで迷わず来れたものだ・・・

橋から見る川は至って穏やかで遡行には最適のようだ。
あとは道沿いに進んで行くまで!どんどんと自転車を押して行く。
道は更に荒れるものの決壊などはなく、思って以上には楽に進める。
水を1本飲みきり、道が合っていると知りつつも次第に不安が募って行く。
途中左手に二股が現れるがここをスルーし、右を進んでいくと終着地まであと少しとなる。

数日前に雨が降ったのか、水溜りが多数ある。
林道終着地すぐ手前には「瑠辺斯温泉」を思わせる噴出塔みたいのが現われるがこれは温泉とは一切関係ないヮラ

34分掛かり、やっとのことで林道終着地到着!

既に体力も消耗し切ってしまったがもう後には引けない!
ではでは早速川遡行にチェンジ!!
経路 ―川遡行― 編~は次記事へ!!

札幌近郊に眠る、究極の野湯!T○の川温泉!!

2007-08-26 | 追報・その他
盆休の野湯・秘湯・温泉施設巡りも終了し、今年中では一番到達困難かと思われる野湯を訪問することに。。
この野湯はタイトルの通り『究極』の野湯なだけに詳しい経路は記載できない。悪しからず・・・
しかし、最大のヒントとなる途中までの経路を示したものが以前の記事にあるのでそちらと平行して見てもらえると、倍楽しんでもらえるかと思う。
今回は「瑠辺斯温泉」に引き続き、~経路編 ―ダート攻め― ―川遡行― ~と~温泉編~の2つの記事に分け、紹介しようと思うのだがその前に一足お先に少し紹介しよう。

~経路予想では徒歩1時間、川遡行2時間の計3時間と今までにない距離となる。
尚且つ、情報が全くと言っていいほどないし、羆の出没情報もある。
しかし意を決して目指してみるものの、我らの前に大きな難関が立ちはだかった。
それは上部の写真で言う経路では一番の難関とも言える20m級のナメ滝。
ここをどうにかして越えなくては先へは到底進めない。
一体こんな中で無事、目的地に到達することができるのであろうか?

続きは次記載!乞うご期待!!!!

温泉民宿 新登別温泉荘

2007-08-15 | 道央の温泉施設
泉質:酸性硫化水素泉(緊張性低張高温泉)

申請者:北海道登別市耒馬町266番地 登別市長 高田忠雄

新登別温泉内にあり、旅館 四季報徳寺などの密集地にある。
夏季限定で営業しており、民宿ながら日帰り入浴も可能。
建物横には大きめの駐車場があり、入るやいなや活気の良い館主さんが現れた。
館主さんの話を聞いていると、この民宿の内容の濃さが分かってきた。
館主さんである老夫婦(と言っても結構若いが・・・)は大阪から来ており、この民宿は別荘と言うことになるらしい。
営業の前は事前に冬季で破損した部分などを修復するらしいのだが、おじさんが体を壊しているらしく、おばさんの一人仕事になるらしい。その心構えに感謝。
話している内にさらにすごい事実が・・・!四季の館主さんとは兄弟らしく、確かに四季の館主さんも良い活気だったなぁ~
話はここらにして早速温泉へ!!
内風呂、露天風呂の入り口は対にあり、まずは内風呂へ向う。
内風呂は自宅の浴槽を思わせるポリバスだが注がれる温泉が違うとここまで変わるとは・・・まさに天晴れ!ヮラ

温泉は相変わらずの強烈な硫黄臭で少し白濁し、酸味がある。
ゆっくり浸かっていると反対側にも入り口があることに気付いた。
なんだ、と思い開けてみるとまた脱衣所が!
まさかこちらは女脱衣所!と言うことは内風呂は・・・混浴!?
これが混浴!?ちょっとビックリしたが誰か入ってきたら面倒なので露天風呂に行くことに・・・
露天風呂は大浴槽と小浴槽があり、どちらも大きなパラソルが被さっている。

どちらも地面はコンクリート固めで、面白い造りだ。
こちらも混浴の様なのでちょっと急ぎ目に入浴。ヮラ
隅には何か頭に被る傘があり、北海道では見慣れないものだ。
以前、京都の温泉に訪問した時もあったので関西はやはりこれなのだろう!(謎)
大浴槽には泉温の高い温泉が注がれており、ちょうど適温。

それでは傘をかぶり記念撮影。

小浴槽は大浴槽から流れたお湯が注がれており、冷めている所為か、ぬるめとなっている。

思った以上に良い温泉であった。
その心の内を館主さんに伝えると、体力的にもきているらしく、願望では今年中、来年中に止めたいらしい。
そう言わないで来年、再来年、この先ずっと営業続けてもらいたいものだ・・・

川又温泉 野生の湯(仮称)

2007-08-15 | 道央の野湯・無料温泉
前記事の川又温泉から徒歩5歩の所に位置する。
どちらかと言うと川上流方向に位置する。

(↑画像は拡大できます)
この浴槽は誰の手も加えられていなく、正しく「野生の湯」!
見た目は唯の水溜りの様なのだが、触れると生温かい。
泉温は30℃、川又温泉と同じ泉質の様だ。
枝や蜘蛛の巣を除けると随分良い溜まりになった。

では早速入浴!
地面は泥が敷き詰められ、何とも言えず気持ちが悪い。

ちょっと浸かってすぐに川又温泉の方へ飛び込んだヮラ
景色は川が直なのでなかなか良いのだが、長湯には向いていない。
その他にも対岸にも湧出地があるし、ふと足元を見ればそこらで微量ながら温泉が湧出している。
  
時間と気力があれば新たな温泉が作成できそうだが今回は時間も押していたので次の温泉へ期待を寄せることにした。

そしてその期待を寄せた温泉は次記事で紹介!!

川又温泉(再訪問)

2007-08-15 | 再訪問シリーズ
去年9月の訪問以来、どうしても再訪問したく、登別に足を伸ばしてみることに。
入り口は以前の原型を取り留めている。
林道は大きな崩れもなく、難無く行き止まりに到着。
広場には先客さんが沢登りの用意をしている。
川又温泉まで行くには確かに川はあるが、それ程の重装備は不必要かと、、、
何か勘違いをしているようなので疑問を投げかけてみると、何たることか勘違いをしているのは私の方だった。
彼は唯単に川又温泉への林道を外れ、川遡行目的に来ただけであり、川又温泉の存在自体も知らなかったらしい。

そんなこともありながらもまた結構な距離を歩き、遂に見えてきた「川又温泉」
着くまでは「こんなに沢キツかったっけ!??」と言う所が多数あった。

約1年ぶりの眺めだ。
浴槽も以前通りの原型を取り留めている。
それにしてもやはり神秘的な浴槽だ。
なんと言うか、底はオーシャンブルー色に見え、水平面に溜められた温泉はなんとも言葉に出来ない神秘さを感じさせる。

脱衣所で着替え、早速入浴に移す。
温泉はオーバーフロー(源泉掛け流し)状態。

浴槽内温度は32℃、以前より泉温が下がった様にも思える。
この炎天下の中、このくらいの泉温はとても心地よい。
木片の横から温泉が湧出しているらしく、温泉自体の泉温はそれなりにあるのだが、別の場所からは水を混入しているのでぬる目となっているらしい。
次の訪問者のことも考え、足元の石で穴を補修。ちょっとしたら良い温度になった。
景色も良いし、泉質も抜群!泉質には無色透明なお湯で硫黄臭がする。

それでも30分程入浴していたのだろうか、手もふやけ、「低温のぼせ」もおきてきたので休憩ついでに新湯探索。

すぐ横にも小浴槽があるので続いての記載はそちらをご紹介。

伊達温泉

2007-08-15 | 道南の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)(旧泉質名:食塩泉)

源泉所在地:北海道伊達市館山下町223番7

今回の宿泊施設。
訪問は以前の日帰り入浴を含め、2度目の訪問となるが1度目の訪問時は突然のアクシデントにより写真紛失。なので今回が「温泉旅がらす旅伝」初の記載となる。
宿泊専用入り口から館内に入り、まずは今晩を明かす部屋へ

部屋はこじんまりとしたものでまぁ、格安の宿泊なので良い方ではないだろうか。
しかしながら最悪なことに部屋には扇風機が1つのみ、何故「最悪」かと言うと、夏季が通り過ぎつつあるこの時期でも、やはり室内はサウナ状態。その中を扇風機1つで凌ぐのは・・・
まぁ、それは後の事、今は今を楽しもう。
という事でまずは温泉へ
温泉は内風呂、露天風呂があり、サウナも完備してある。
温泉分析書では温泉は黄褐色らしいが循環使用のためか、無色透明のお湯となっている。
衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しているが浴槽内はそんなに塩素臭くない様に感じる。
内風呂には熱湯とぬる湯があり、それぞれ温度設定が成されている。

記載によれば熱湯は45~46℃、ぬる湯は43~44℃に設定されているようだが、熱湯においてはクソ熱い!!(汚い言葉で申し訳ない)
で肝心の露天風呂だが内装は瓢箪型でこちらも塩素混入済み。

休憩用の腰掛などもあり、お客に対する心構えが良い、これだからまた来たいと思うわけだ♪ヮラ
一日の疲れを癒す為、のんびり入浴していると窓下に何かモゾモゾと黒い塊が!
おっと久々に見たな~カブトムシ、、、ん!?何かツルツルしてない!?・・・ゲンゴロウだ!!!

と思わぬお客の乱入に戸惑いつつも、一度上がり、夕食会場に向う。
夕食は食堂でプレートを貰い、自由に席につく。
ここでもまた思わぬ邪魔者が!
隣の席に座った宿泊客が騒ぐわ騒ぐわ・・・こちらの迷惑も考えてほしい物だ。
仕舞いには食堂のおばちゃんにケチつけてるし・・・
とまぁこんな感じで夕食も終わり、気晴らしにまた温泉へ行くのであった・・・

天然温泉 多目的研修集会施設 弄月館

2007-08-14 | 道南の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)

源泉湧出地:北海道伊達市弄月町164番9

国道37号線から伊達市、弄月町を過ぎ、萩原町の谷原川に掛かる橋手前の交差点の左に木枠の看板で「弄月館」と掲げられている。
道順に左へ進んで行き、途中また分かりづらい看板が現れてくるのでそこを左折する。
すると会館状の建物が出てくる、これが「弄月館」である。
館外の看板には「多目的研修集会施設 弄月館」と言う所謂「研修場」と言うことなのだがまたの顔である温泉営業も成していると言う面白い造りである。

いつもいつも近場を通るたびに訪れるのだが何故かいつも閉まっている。
今回は営業時間真っ盛りの時間帯をセレクトして訪れたため、4度目くらいの挑戦か、やっと開館を目にすることが出来たヮラ
館内に入るとすぐ右手にフロントがあり、上には料金表が掲げられている。
ここでも「入浴料」は「基本使用料」と書き換えられ、一見して「なんの基本使用料?」てな感じ。
料金自体は銭湯の定番料金と同じで、390円を払い奥の温泉へ進んでいく。
さすが研修場、沢山の多目的小部屋がある。
歩いて進んでいると卓球台らしきものを発見!
温泉卓球か~時間があれば後程やっていきたいものだ・・・
更に進んでいくと温泉への入り口が出てくる。
中には脱衣所があり、横には温泉分析書と「温泉水の効果」と書かれた表が掲げられている。
浴槽は窓際にこじんまりと1つ。見ている限りでは先客が多そうだ。

温泉は塩素が混入されおり、源泉かけ流しの温泉だと勘違いしていた私は少し残念↓↓
浴槽内は浅い部分と深い部分があり、ぬるめで長湯向き。
お湯は無色透明で源泉温度は47.1℃
まぁ、期待以上ではなかったがそれなりに良いのではないのか。
帰りはあの卓球台でフロントから卓球セットを無料で借り、ちょっとやらせてもらった。
なかなか良い汗を流し、今回の宿泊施設「伊達温泉」へ汗を流しに向う・・・

お食事処 観照園

2007-08-14 | 道南の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物泉(弱アルカリ性等張性高温泉)

源泉所在地:北海道伊達市字有珠町139番7

豊浦町から左手に洞爺湖を過ぎ、伊達市に向う国道37号線。
右手に道の駅「あぶた」を過ぎ少しすると右手に何やら「温泉民宿」の看板が!

しかし反対側には「カラオケ」やら「お食事」などの文字が・・・
それに本経営がお食事処らしい。
「まさか・・・」とは思ったが一応、入浴の聞き込みをしてみる。
入ってすぐに赤い懐かしい感じを漂わせるイスと奥には御座敷のテーブルが・・・

『やはり入浴なんて・・・』と思っていると厨房から奥さんと思われる方がきた。
で、「入浴なんてできますか?」と控えめに聞いてみると、少し悩んで「ちょっと待ってて下さい」と一言残し、また厨房に戻っていった。
ちょっとして「いいですよ~」と奥から聞こえ、「いくらですか~」と更に聞いてみると「500円で~す」との返答。
ちょっと高めにも感じるか民宿と言えば日帰り入浴をしないものだから今回の入浴は運が良いのでは・・・
という事で500円払うと、奥さんが温泉まで案内してくれた。
その間、訪問者について聞いてみると思いの他結構来ているらしい、ちょっと残念↓↓
案内されるがまま「男湯」と書かれた暖簾(何故か暖簾は「男湯」しかない)を潜る。

中には2つ入り口とその中に脱衣所が。

「ごゆっくり~」と奥さんがいなくなったのを見計い、早速入浴に移す。
脱衣所には温泉分析書・温泉分析書別書・計量証明書があり、源泉名は「岩の湯温泉」と言うらしい。
中は浴槽が1つとそこにパイプを伝い温泉が注がれている。
温泉は無色澄明だが何故か浴槽内の温泉は緑色に見える。

循環使用だがツルツル感があり、しょっぱさがある。
浴槽内温度は39℃~41℃に調節され、ちょっとぬる目の長湯向きだ。
注口には大きな貝の置物があり、シンプルな浴槽の中に一色加えている。

思いの他良い温泉だった。
入浴後、外に源泉小屋があるのを見つけた。
源泉小屋の横には旧浴槽と思われる岩造りのものが。

源泉小屋も何やら共同浴場にも思われる造りだった為、中を覗こうと思ったが鍵が掛かっており、中を見ることはできなかった。

次は今晩の宿泊施設である「伊達温泉」に一度荷物を置き、長年望んでいた「弄月館」の入浴に向う・・・

上の湯温泉郷 ニューパシフィックホテル 清龍園

2007-08-14 | 道南の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:含芒硝―食塩泉)

源泉所在地:北海道山越郡八雲町上の湯162番地

国道5号線(函館本線)を八雲町から森町に向かう途中、信号右側の道道67号線に入る。
道道への入り口付近には大きな看板がある。
今回はあえて有名な「銀婚湯温泉」に行かなかったのはちょっとした理由が・・・ちょっと高いんだよね~「銀婚湯温泉」は。それに比べて「パシフィック」はちょっと安めなのでこちらを選んだだけなのだが・・・
まぁ経済分野はどうでも良いのだがまずはその分の温泉なのかが不安だ。
もしも料金程度の温泉だったら・・・
そんなことを思いつつ道順に沿っていくと何やら「象の像」が現れた(洒落じゃないよヮラ)

その奥には三角形の屋根を持つ、特有の建物が見える。
これが「ニューパシフィックホテル 清龍園」だ。
フロントで入浴料500円を払い、特色のあるこの地区名について聞いてみた。
この地区は「上の湯」と言う地区で当然この下には「下の湯」と言う地区がある。
話によると名前の由来は昔温泉があったかららしいのだが、現在は「上の湯」にここを含む2つの温泉施設のみとなってしまったらしい。
もしかすると「下の湯」地区にも隠れざる秘湯があるかもしれない。
実を言うと一箇所知っているのだがそれはあえて紹介しないが何れ探索したいものだと考えている。
でその足で温泉へ早速向う。
脱衣所は2箇所繋がっており、どちらも直で温泉へ行ける。
内風呂は長広~い浴槽で何とも豪華さが伝わってくる。

内風呂はまずスルーし、肝心の露天風呂へ・・・
露天風呂は渡り橋を渡り行くのだが、この日の天候は快晴。足元が熱い!
パタパタ飛び跳ねながら浴槽へ飛び込む!しかし温泉がこれまた熱い!
そんな感じでどうにか入浴していたのだが、その浴槽はとにかくだだっ広く、「第一名水亭の巨大露天風呂」を思わせる造り。

温泉の注口は黄褐色に変色し、工夫が凝らされた造り。

お湯自体はかなり熱く、源泉温度は98℃もあるらしい。
無色澄明で少ししょっぱさがある。
サウナは露天風呂横の小屋にあり、水風呂は木製造りで味があるもの。

その他にもサウナ横には小浴槽が2つあり、1つはぬる目で、もう片方はお湯が入っていない。
  
正に極楽だ。。これ程良い温泉施設がこんな所にあったとは・・・やはりこちらを選んで正解であった。
結構長湯していると入浴者が増えてきたのでここらで上がり、外にあると言う飲用温泉を探索に向った。
外には完備されたパークゴルフ場があり、その一番奥にそれはあった。
溜まりのような所に高温泉が掛け流し状態で、飲用が出来る様になっている。

岩肌がオレンジ色に変色し、この一箇所だけが違う空間の様だ。
まだ奥には「源泉の湯煙」と言うのがあるらしく、こちらも探索に向ったのだがポント温泉に似た源泉貯湯庫だけ発見した。
  
結局は帰り際、車内からその存在を確認できたのだが、写真を撮り損ねてしまった。残念↓↓

B温泉

2007-08-14 | 廃湯・建設未定温泉・謎温泉
某温泉の近く、途中道沿いに「B温泉(仮名)→」の看板を発見!
突然の状況に判断が鈍ったが看板を指す方向を進んで行く。
何箇所か民家を過ぎ、「やはりガセか・・・」と思い突き当たりに到着すると何とも怪しい建物が!

駆け足で近寄ってみると中は休憩場の様な場所と反対側には浴槽が!!!

タオルなども置いてあり、入浴した形跡がある。
しかしながら今は所有主がいない。
近頃来た形跡はあるが一体どうすれば・・・
しかし道路沿いにあれ程大きな看板があったと言うことはきっとなんらかの温泉施設なのだろう。
もしかしたら「フンベの湯」のような共同浴場かもしれない。
このまま入るのも気が引けるので一度戻り、民家の人に尋ねてみる。
農民らしきおばあさんに尋ねてみると、なんだかんだ言っていたが結局入浴はOKらしい。
いくら民家の人の話でも無料で入るのもあれなので一応入浴料として500円を置き、早速入浴に移す!
浴槽は3つあり、左からポリバス、タイル、木製(自作)となっているのだが中央のタイル製の浴槽はお湯が入っておらず、随分前から使用されていない模様。
  
脱衣所はないのだが桶、椅子、シャンプー、鏡などがあり、施設は十分充実している。
お湯は無色澄明でしょっぱく、つるつる感がある。
注口の泉温は45℃で裏手に回るとボーリングの跡があり、二股パイプからポリバス、木製(自作)の浴槽に勢い良く注がれている。

詳しく言うとポリバスの方は随分清掃されていないのか、窓淵やポリバス自体が温泉の効果かもしくは唯の水カビかはわからないがかなり汚い状態になっている。
でもそういう感じな方が逆に雰囲気が出て良いとも思えるヮラ
  
木製(自作)の方は「自作」だけあり、木製板の組み合わせにブルーシートを被せた簡易な浴槽だが、ポリバスより広面積で3人くらい入って丁度良い位。
どちらも当然同じ泉質なのだが浴槽内の温度は木製(自作)の方が高いように感じる。
  
今まで求めてきた施設系温泉がこの温泉にて叶うことができた。
私にとっては何処の温泉施設より心に残るものだ。
実に極楽の一文字しか頭によぎらないほどであった・・・

薬師ノ沢の湯(手湯のみ)

2007-08-13 | 道南の野湯・無料温泉
知内温泉周辺の野湯群から新湯発見へと期待を寄せる。
場所は以前紹介した「姫の湯源泉」の温泉が流れ着く川を上流に遡行していく。
この「姫の湯源泉」も去年はすごい勢いで垂れ流し状態だったのだが今やホースが繋がれ、こぼれ湯か、1箇所のみ小さな湧出口だけとなってしまった。きっと「ユートピア和楽園」の方に運湯されてしまったのだろう。
    
(↑今回)          (↑去年11月の時点)
しかしながら今回の目的は新湯発見!
早速胴長に履き替え、入渓!
川(小川)は水量も少なく、進みやすい。
何箇所か壺状になった小滝が現れるが大半がナメ岩の平坦な底で沢登り気分で調子良く奥へ進んでいく。

この時点で5時をゆうに越している。
日が長いこの時期でも山奥に入ってしまえば辺りはもう真っ暗。
一歩一歩足元を確認しながら進んでいく。
それにしてもすごい蚊の量だ。
今回は2人でチャレンジしたのだが跡を追う私の目線からは前方の人が蚊によって鎧の様にコーティングされているかのようだヮラ
これほどにも異常発生した蚊を見るとやはり地球の将来の不安を嫌でも伝わってくる。
そうこうしている内に最大の難関ともいえる大き目のナメ滝が現れる。

まったくと言っていいほど難関ではないのだがこの簡単な道のりから言うと「やはり一番かな~」と言うところ。
歩くこと7分、何箇所かそれらしい湧出地を見たが、見た目状、温泉以外の何物でもないと言う箇所が出てきた。
浅い淀みの右側に濃いオレンジ色へと変色した岩。

これは温泉以外の何物でもない!
触ってみるとかなり温かい。
泉温は42℃、pH値は5.5
温泉自体は無色透明で周辺一帯に湧出地が分布しているのでそれなりの湯量となっている。
  
川に岩を固めて浴槽を作るも容易そうだ。
しかし!そう現実は甘くないヮラ
この蚊の量をどう対処すべきか・・・時間の遣り繰りをどうすべきか・・・
結局考えた末、入っても何箇所も刺され、帰り道は暗さのあまり迷うのが目に見えているので惜しくも手湯のみで諦めた。
できれば今度は春季か秋季に再訪問したいのだが、きっとそううまくはいかないだろう。
まぁこれは来年の目標と掲げ、今回の宿泊施設に向うのであった。

湯ノ岱 天の川の湯(仮称) (再訪問)

2007-08-13 | 再訪問シリーズ
以前訪問したのが去年の11月、草の伸び様が増していた。
なんとなくまた来たくなる野湯で今回2度目の訪問となった。
泉温は31℃とぬるめだが時期的に丁度良い感じ。pH値は6.0

手前側の湧出の勢いが良い方で入浴し、去年は気付かなかった新たな湧出口を確認した。

相変わらず汚いないのだが、去年と違い、ミミズの登場はなかったヮラ
余談だが今回のメイン画像は入浴者目線のアングルに工夫してみた。

続いては知内温泉野湯群、新湯発見へ向う・・・

布の滝

2007-08-13 | 名滝・野滝・沢
入り口から4つ目の滝。
五筋滝横の川を渡った対岸にあり、今までとは違うナメ岩風沢系の滝。
看板は草木に隠れ、分かりづらいがそこには「布の滝」と掲げられている。

滝は沢の様に上部から流れている。
数箇所に水溜り状のものがあり、これまた違った神秘さを感じる。
隠れざる滝としても良い滝を見せてもらった。

これにて滝の記載も終了だが続いては「湯ノ岱 天の川の湯」に向い、知内温泉野湯群の新湯発見へ期待を寄せる・・・