温泉旅がらす旅伝

北海道の温泉情報についてちまちま更新していきます。

天女の湯

2008-02-11 | 道北の野湯・無料温泉
スキーを置いたコースのカーブの場所まで息を切らしながら到着。
「天女の湯」は「吹の湯」のあるユコマンベツ川上流の沢とは別沢にあり、沢自体が源泉からできた湯沢のようなので泉温で地面の雪が脆くなっている可能性もあるのでスキーで攻めることにした。
スノーシューからスキーに履き替え、コース上の傾斜の高い坂を登っている。
その際、かなりの体力を消耗したのは言うまでもない。。^^;
バテバテになりながら昨日通ったコースを思い出しながら向っていく。
2つ目の鉄柱をポイントにして降りたが何やらコースが昨日と違う雰囲気に・・・
斜めに沿って徐々に降りていくが「天女の湯」がなかなか現れない。
結局降り立ったのは奥の沢が目の前に差し掛かっているコース外。
スキーを履いたままある程度、上流下流を見渡しだが一向に「天女の湯」は現れない。
「こうなったら・・・」と続いては当てずっぽうで上流の方へと歩を進める。
スキーでの登りはかなり身に応えるものがあったが「天女の湯」での入浴を夢に気力で進んでいく。
10分弱くらいでやっと昨日見たような景色が目に飛び込んできた。
左にはそれらしき沢があり、湯気も出ている。
紛れのない!それは夢にまで見た「天女の湯」である!

このようなことがあるから冬季訪問も危険なのだと理解した。
やはり「天女の湯」は侮れない^^;

昨日からの再訪だというのにやはり発見時の興奮は隠し通せなかった。
しかし本題はここから。
この後どのようにして温泉まで降り立つか。。
ロープはないので何かに引っ張っていこうと考えた末、思い浮かんだのは同行人と私のどちらかが雪の上からストックを差し出し、それに掴まり降りるというものだった。
早速先手として私が降りることに。。。
リックなどの重荷は一旦木などに吊るして置き、温泉道具片手にストックに掴まり降りていく。
雪を足で階段状にして行き、地面の石の上に降り立った。
浴槽から流れ落ちた温泉が沢状になり、雪の中に潜り込んでいる様なとても幻想的な風景となっている。

沢により周りの雪は溶けているがやはりその周りは今にも崩れそうな尋常ではない程の積雪であった。
これが一気に崩れてはひとたまりもないだろう。
さて待ちに待った温泉はと言うと、浴槽は頑丈な丸太により、小さな崖上になっている部分の手前から温泉がせき止められ、大きな浴槽となって温泉が溜まっている。大きさは2m×1.5mくらいと、とても広々したものである。

源泉は程遠く積雪の中を小沢と流れている為、色々な意味で確認は出来なかった(謎)

また温泉が注がれている部分には以前使用したと思わしき温泉の成分により着色された鉄のパイプがあったが中が詰っている為、現在は使用されていないようだ。
では早速入浴に移す!
浴槽内には大量の温泉沈殿物があるがそんなことは全く気にならない。ヮラ
浴槽温度は46℃、源泉は更に高温である。
外気温が低い所為か、とても心地よい。
深さはそれ程ないのだが寝湯状になると悠々入浴を楽しめる♪
温泉は無色透明で「吹の湯」と同じ泉質の様にも思えたが肝心の酸味は感じなかった。
またそれとは別に甘味を感じ、鉄っぽい味も感じられた。
ロケーション最高!泉質最高!言うこと無しの野湯であった。
もっと綺麗にすれば「吹の湯」以上の野湯になるのは言うまでもない。。。
時間があればもっと長時間の入浴やら浴槽の清掃やらができたのだが時間の都合上、10分程しか入浴できなかった。

また残念なことに同行人の入浴は時間的な都合上、困難になってしまい、惜しくも手湯のみになってしまった。
後髪を引かれながらも「天女の湯」を後にし、面倒なのでスキーを置いているところまでの数mをスノーシュー無しで歩いた。すると!!
まさかのまさか!最後の最後にしてまさかのアクシデント!!
ガッチリ固まっていると思われた積雪が突然沈み、カッポリと穴が開いてしまったではないか!!
足を取られてしまった私は幸いなことに目の前に小さな木があった為、それに掴まりどうにか這い上がることが出来たが、地面に足が付かないくらいスッポリ埋まってしまっていた為、木がなかったら惨事も免れなかっただろう。。かなり冷や冷やものであった(汗)
やはり「天女の湯」&「吹の湯」はどんな季節にしろ、危険が付き物であることを改めて確信し、スノーシューの大切さを改めて実感したのであった。。ヮラ
帰りはそそくさと昨日通った覚えのある道を周りの景色を頼りに思い出し、戻った。

また機会があれば次は夏季訪問を考え、再訪したいと考える。。

吹の湯

2008-02-11 | 道北の野湯・無料温泉
吹の湯は2~3mはあろうかと言う深雪が積もった沢にあり、この付近の雪は温泉の泉温の為、溶けている。
資料によると、この沢はユコマンベツ川の上流の沢であり、その中にある「吹の湯」とは旭岳温泉の予備槽(未使用)のものから溢れた源泉が沢と混ざり合って構成される野湯である。
  
この沢には他にも多数の源泉が点在しており、その一つではかなり昔に「矢沢温泉」として利用されていたらしい。
その形跡として古びたパイプや貯湯槽の上には上蓋などが見て取れ、これ自体が貯湯槽というのが良く分かる。
  
また、沢とは別に貯湯槽の上の方にも湯沢から温泉が流れている。

これを目の前にすると圧倒されるものもあるが、到着の達成感がそれを忘れさせる^^
源泉温度は53℃以上。湯量はかなり豊富で騒音と共に沢へとかけ流されている。
沢と混ざっている所はすべて入浴ポイントとなっている。
  
深さ・泉温・ロケーション・清潔さを含めると沢で言う下流(貯湯槽の前方)のところが一番良い♪

浴槽温度は42℃くらい。
温泉は無色澄明でとても酸味がある。多分泉質的には鉄泉であろう。
深さは全身浴ができる程で下に溜まっている小石や沈殿物を取り除くと快適な浴槽となる。
景色は下流も綺麗だが上流の方は更に美しく、辺り一面の神秘な雪とその間を裂くように沢が流れている。

とてもご機嫌な温泉だった♪
想像していた以上にとても良い温泉で、やっとのことで訪問できたので感動で涙がでそうになった^^;ヮラ
全身浴のできる野湯と言うのもなかなか珍しいので久々にゆっくり入浴を楽しんだ。

夏季に訪問すると周りは藪だらけになり、虻等がうるさそうだ。
冬季だからこそ楽しみめる野湯であろう。

1時間ほど入浴を楽しみ、一旦、スキーを置いた所まで戻ったのだが、坂を上るような形になったのでかなり体力を消耗した。
さて続いては念願の「天女の湯」に向おう。。。

天女の湯&吹の湯 ~経過編~ 11日(同時制覇!!)

2008-02-11 | 追報・その他
11日(月)

連休最終日。
昨日の失敗を教訓に本日は早めに宿を出た。
当然目標は「天女の湯&吹の湯」!!
準備は昨日の今日なので十分と言えるまではいかないが宿でどうにか作戦を練ったつもりだ。
ロープはどうしても手に入れれなく、天女の湯へ降りる時の案は未だ未定だがそれは現場についてから考えよう。

10時、旭岳ロープウェイ駐車場到着。
札幌に戻るまでには時間に余裕がある。
ゆっくりと正確に攻めよう。
昨日と同じようにスキーと温泉道具を持ち、それに加え、もしものために持ってきていたスノーシューを持参。さぁいざ出発!
ロープウェイに乗り、姿見駅到着!
天気は快晴までとはいかないが温かく、野湯探索にはもってこいだ。
今日は「天女の湯&吹きの湯」同時制覇という事で昨日と同じ経路だと「天女の湯」のみの制覇になってしまうため、途中にスキーを置き、スノーシューで攻めることにした。
詳しい経路・位置は下部の様な地図を自作したので日記と並行して確認していただきたい。

(↑画像は拡大できます)

姿見駅からBコースを軽快に滑っていき、昨日の地点まで差し掛かった。
昨日は途中の急な坂を一気に上っていったが今日はその手前、カーブの先端を拠点にし、攻めることにした。湯煙の見える奥の沢も直ぐ近く見えるので探索しやすいだろう。

ここにスキーを一旦置き、スノーシューに履き替える。
ここはスキーコースの真横なので履き替え途中にコースポールを直していた従業員の方やスキー客に怪我で休憩しているのだと勘違いされ、少し足止めをくらった^^;
さて早速探索モードに入ろう!
実はスノーシューの使用もこの時が初めてだったのでその性能を確かめる良いチャンスでもあった。
スノーシューは思った以上に雪の上を楽々と進むことが出来、とても感激♪
これがなければ探索も難しいであろう。。。

奥の沢を右側にゆっくりと歩を進める。

歩いている雪の上から沢までかなり高さがあるのでなかなかエキサイティングであった^^
湯煙の所為か、沢の横の斜面の雪は溶け、岩肌が見えていた。

この沢からは何箇所も温泉が噴出しているようだ。
湯滝があったり、湯溜りがあったり。。途中「吹の湯」と見間違えてしまう貯湯槽の蓋があった。
しかしお目当ての「吹の湯」はなかなか出てこない。
すると奥のほうに一際は湯煙の多い、箇所があるではないか!!

足早に且つ慎重に雪の坂を下っていく!!
そこにあったのは紛れもない!!!「吹の湯」だった!!

次記事はやっと温泉レポートを更新!
お楽しみに♪♪

天女の湯&吹の湯 ~経過編~ 10日(完敗^^;)

2008-02-11 | 追報・その他
さ~てさてさてさて!
やっと更新が始まった訳だが日記本文に入る前に一つ前置きをしておこうと思う。
前記事でも説明した通り、諸事情により訪問が2日に渡ったわけだが、できるだけ見ている方からもリアルに分かる様、日別に記載するので少々長文気味になるが悪しからず・・・

2月10日(日)

この日、突然の訪問案にあまり気乗りしなかった私は「中岳温泉」の訪問以来の旭岳ロープウェイを前にて突然のドタキャン^^;
それでもどうしても諦められなかった同行人は「もし見つけても最終で行くべ」と最終の一つ前運行のロープウェイで頂上へ。。
しかし何故これ程まで訪問したがっていた私がわざわざ現地で探索を拒んだか、、、理由はハッキリしている。
他サイトでも冬季訪問は危険は少なくなるものの濃い情報とスキー技術が必要と紹介されていたり、いつかビジターセンターで訪ねた時も「勝手な行動は困ります!危険ですので止めてください!」と断固拒否されたりと、いずれも気を落としてしまいそうな言葉ばかり。。
唯でさえ念入りな計画を練らなくてはいけないと言うのに情報と道具を何一つ持ってきていないとなると流石に・・・
そんなこんなを考えている内に同行人は一滑り終えたようで戻ってきた。
しかし彼の風格にはどことなく落ち着きがない様にも見えた。
話によるとロープウェイの従業員の方がなんとも丁寧に教えて下さったらしく、難無く到達できたと言う。。
それを聞くといてもたってもいられない!!
先程の雑念は何処へやら、疾風の如くスキーウェアに着替え、温泉道具を持ち、最終のロープウェイへと急ぐ!他から見るとなんとも場違いな格好であっただろう。そんなことはお構いなし!
ロープウェイへの入場合図が入ったところで切符を購入し、ギリギリで乗車!
ホントに「ギリギリ」の多い男だと改めて確信した。。。^^;
さ~てここからは目を皿のようにしてスキー場を眺める。
辺りはあと少しで日が落ちるか、と言うくらいの状態。
従業員の方にも更なる詳しい情報を頂いたが「吹の湯」の存在はわからないらしい。

話によれば天女の湯と言うのは以前、中間駅としてあった「天女ヶ原駅」から徒歩数分で行けるお手軽な野天露天風呂だったのだが何年か前にその中間駅も取り壊され、今や幻の野湯と化しているらしい。
そう話している内にポイントの上から2番目の鉄柱にさしかかったポイントはこれしかないらしい。

すると従業員の方が指差す方には数箇所にわたり、ぼんやりと湯煙が!!
期待が徐々に膨れ上がる!
「天女の湯」は本沢とは別の沢にあるらしく、迷ったら引き返すのは無理のようだ。
また、隣にいたスキー客の話によると野コース(仮名)とDコースが交わる所が一箇所だけあるらしく、そこからならDコースに出れるらしい。
「でもそれを逃したらどうなるの?」
と一瞬思ったが一応話の通り行くことにした。^^;

さて姿見駅に到着!

スキーを持ちロープウェイから降り、真っ白い世界に降り立つ!ヮラ
夏の中岳温泉訪問時とはまた違った景色が楽しめる♪
本日の天気は快晴!毎日見ている従業員の方でもこんな日はめったにないと言う。
さてゆっくりはしていられない!日が沈んでしまう!
早速Bコースを軽快に滑っていく。
日差しが温かく、とても心地の良い滑り♪
Bコースで突然、グン!と突然上がる急斜面がある。
ここを一気に上り、上りきったところから右に反れて踏み跡のない深雪へとスキーを進める。
下が見えるギリギリの地点を沿っていくと上から運良く湯煙が見えることがあるが対外位置的に見えないと思うので適当な所から降りるのだが・・・
なんとも私はここで冷や汗を掻いた!!
今までに経験のしたことがないような急斜面が下へと続く!
いや~本当にあの時は焦った^^;;
一段間違えば落ちてしまいそうなくらい角度が高く、言葉では容易に説明できない。。。これは現地に行ったものしかわからないだろう。これでもプロは易々と滑って行くんだろうな~素人の我々にはかなり応えるものがあった。^^;
それでも尻滑り状態で少しずつつ降りていくと、なんとも運が良い事に目の前に湯煙が見えるではないか!!??

このときはあまりの興奮で我を忘れて斜面を滑降した!

それは紛れもなく、「天女の湯」!!
「遂に見つけたぞ!!!!意外と簡単に到着したけど^^;!」
遠くから見ると太い丸太で浴槽一部が支えられ、オレンジ色の沈殿物が浴槽一杯に沈み、やはり幻の野湯だけに浴槽の現状から少なくても本日の訪問者はいなかったようだ。
それでは早速入浴に移そう!!
・・・しかし待てよ、、、対岸の雪が3m以上あるぞ・・・降りれない!!!!
という事で残念ながらあまりの積雪の為、諦めざる終えない状態。。。
ここから奥の沢にも湯煙の様なものが見えるがどう考えても安全上や時間的に無理。。。
天女の湯は写真からもこのまま降りれそうに見えるが、もし下が筒抜け状態だとしたらかなり危険!!
悔やんでも悔やんでも悔やみきれない程だった。。。
ここで「ロープを持ってくれば・・・」と、どれだけ悔やんだだろうか・・・
良い案はないか、と考えて1時間弱くらいだろうか、あたりは薄暗くになり、これ以上の長居は遭難の危険にも繋がるので泣く泣く引き返すことにした↓↓。
ここからDコースまではどのように行けばいいのかがわからなかったが嬉しいことにスキー客の通った痕跡があったのでダメ押しで進んでみると、どんどんと山の中に入って行き、木々を避けながら進んで行く状態に。。
小ジャンプの様なものも数箇所あり、とても楽しい♪♪
10分くらいで道は開け、ここがDコースと繋がるところだろう。
コブの多いコースで帰り際には以前訪問した「岩の湯」「ピラの湯」も見てとれる。
冬季は以外と野湯探索向きなのかもしれない!ヮラ

この後、宿泊施設「白金観光ホテル」に到着した段階で再チャレンジの意思は無かったのだが同行人の強い意志も優先し、次日11日に「天女の湯&吹の湯」へと再チャレンジすることとなった。

日記を書く上で10日分、11日分を同日記に記載する予定だったが10日分の記載を終了した時点でかなりの長文になるようなので11日分の記載は次記事に持ち越しと言う形にせざる終えないので悪しからず・・・

なので次記事(11日分の記載)では遂に「天女の湯&吹の湯」完全制覇を成し遂げるのでその経過を記載しよう!!!
入浴レポートを楽しみにしている方はもう少し時間が掛かってしまうが気長に経過日記を見て頂きたい。。。

春夏秋冬で危険度星3つの幻の野湯!!!

2008-02-11 | 追報・その他
やっと更新が始まった幻の野湯「天女の湯&吹の湯」!!
何度となく訪問を企画したものの、詳しい情報はなく、話のよれば夏は熊の餌になるか遭難するか、冬は危険度は低くなるものの雪崩により遭難度は上がると言う。
実は先日も訪問したのだが時間帯と場所の関係であまり良い結果を残せなかった。
なので2日に渡って探索したことになる。
それだけ訪問が簡単な冬季でも入浴までは難しいと言うことだ。
私が訪問した数日後、NHKでも天女の湯への訪問が放送されたらしいが入浴まではどうだっただろうか・・・?
多分ロープか何かがないとかなり危険だと思う。
何にせよ訪問には危険が伴うと言うことだ。
詳しくは次記事から!!
お楽しみに♪♪

※今回の訪問記事は長くなりそうなので~経過編~と~温泉編~に分けて更新しようと考えているので悪しからず・・・

大雪山白金観光ホテル

2008-02-11 | 道央の温泉施設
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム―硫酸塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含塩化土類―芒硝泉)

源泉所在地:北海道上川郡美瑛町字白金 美瑛営林署 72林班 は小班

本日の宿泊施設。
白金温泉郷の温泉施設の一つだ。
館内は入ってすぐに左手にフロント、右手に食堂がある。
建物内にはゲームセンターやラーメン等を扱うミニ居酒屋の様なものがあった。
その他、変わったものなどは見当たらないので早速、今回宿泊する部屋に行き、温泉へ向おう。
温泉への入り口付近には数台の自販機と「温泉大浴場」の文字が掲げられていた。

脱衣所は至って質素で何処となく古い時代を感じさせる。番頭があってもおかしくないような雰囲気だ。
温泉分析書・別書が掲示されている。
  
さて中へ入るとまず目に飛び込んでくるのは左右に大きく広がるプールである。
このようなシチュエーションは初めてなため少し動揺を隠せないところがあった。
プールは足を入れてみると結構冷たく、大き目の水風呂として使用できそう。
私が見た限りでは遊泳を楽しんでいる入浴者は見当たらなかった。と言うよりこの場自体が妙に薄暗いこともあり、自分的には少し入るには気が引けると言うのが正直な感想でもある。
さてさてそれは置いておき、温泉に向う。
プールの上の架け橋を降りると目の前は一気に開け、広い敷地を囲うように温泉がある。
まず中央に洗場、右手にあがり湯浴槽(?)、サウナ、水風呂、そして左と前奥には並行して温泉浴槽が繋がっている。
さて前奥の方は温度があまり高くはなく、一言で言えば“ぬるい”
浴槽がだだっ広いことも泉温が低いことの一要因でもあるだろうがなんせこちらは加水しているらしい。
温泉は浴槽中央付近から注がれている。
そこから浴槽が繋がっている左側の温泉浴槽に浸かる。
こちらは打って変わってかなりの高温で源泉掛け流し。

「白金温泉はこうでなくちゃ!」

密かに心中で思ったヮラ

どちらも温泉は茶褐色の上質な温泉で、源泉温度は56.8℃。
濁り湯の好きな日本人には打って付けの温泉であった^^
続いては露天風呂へ向おう。。。
ぬる湯(前奥の浴槽)の端で上に掛かるグラグラした小橋を渡り、対岸に渡る。
そこから外に続くドアから露天風呂に行く。
外気温が低い所為で、浴槽に続く石の足場は凍っていた。
露天風呂浴槽も高温、低温に分かれていたがそれ程差はないように感じた。
ようは長湯向きか否かと言うことだろう。
こちらも然別湖までとは至らないがタオルをクルクルとまわると徐徐に凍っていくほどであった。

さて入浴後、少しの休憩の後、食事に向った。
食事はなかなかのものだったが少し物足りない様にも感じた。
ラーメンなども付いたがお替り無しで少し残念↓↓
その後も何度か入浴を重ね、明日に備えて床に付くことにした。

翌朝、、男女浴槽が変わるので朝風呂に向った。
ここまでのこの日記を見てくださった方は「なんで浴槽画像がないんだよ~」と思っていると思うがこれには実は理由があり、私の概念から『できるだけ浴槽写真は入浴者が写らないよう』と言うのがあるため、先日の入浴からは撮影が困難だった。
しかし朝風呂なら入浴者も少ないだろうと期待を旨に向ったのだ。
そしてその予想は的中!!
入浴者は何人かいるものの撮影は可能だった。
なので拙ブログの閲覧者には申し訳ないが浴槽写真は女性浴槽(朝風呂は変わる)になっているので悪しからず・・・
さて肝心な温泉は朝風呂にしてはどの浴槽も熱く、どれも長湯向きではなった。
内風呂は男性浴場と同じようにぬる湯、あつ湯に別れているが浴槽の大きさが同じまでとはいかなかった。

露天風呂は景色もなかなかで朝から上気分の入浴となった。

温泉はやはり上質でとても良かった。
残念ながらあのあくの強いプールはこちらにはなかった^^;
詳しい浴槽構成は写真を見て頂きたい。


さ~~~~て さてさてさてさて!!!
次記事はお待ちかね!!!
「天女の湯&吹の湯」!!!!
張り切って書きますんでどうぞお楽しみに!!!♪ヮラ

然別湖畔温泉ホテル 風のふうすい 【風水】

2008-02-10 | 道東の温泉施設
泉質:含硫黄―ナトリウム―塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)(旧泉質名:含食塩―硫黄泉)

源泉所在地:北海道河東郡鹿追町字然別湖畔国有林163ロ林小班

本日の宿泊施設。
TVなどでも何度も紹介されているとても有名な温泉施設。
館内に入り、左側にはフロント、右側には売店がある。
とても清潔な雰囲気だ。
今回宿泊する部屋へ向う。
部屋からは「くちびる山」と凍った然別湖が一望できる。

下を見ると「氷上露天風呂」に運湯している温泉の源泉が見えた。
さて早速温泉へ向おう。
温泉入り口の奥には小さなゲームセンターがある。
脱衣所は木製で清潔さがある。
では温泉へ・・・
内風呂は窓越しに部屋から見える景色と同じものが見える大浴場と、ジャグジーがある。
大浴場はかなり高温でここで入浴した入浴者は皆、茹でタコのように全身を真っ赤にしていた。ヮラ

景色が良いのに長湯に向かないのはちょっと残念だった。
温泉は茶褐色で「氷上露天風呂」と同じ泉質。
温泉自体の雰囲気を見ると泉質は違うものの、「十勝岳温泉 湯元 凌雲閣」を思い出した。
ジャグジーの方はぬるめで少し温泉の色が薄く見えた。

さて有名な露天風呂へ行こう!
大浴場横のドアを開けると、壁沿いに浴槽があり、外気温の低さの所為か、辺り一面、湯気が凄かった。

温泉の注ぎ口は角に石造りのものがある。
こちらも浴槽内の温度が高温なので端に掻き混ぜ棒があるのでこれで外気温に温泉を馴染ませ、泉温を下げる。

それでも浴槽温度は45℃以上で外気温は氷点下、濡れたタオルをクルクルと回すとあっという間に凍る程であった。
それにしても景色は絶景!ここまで寛大な景色を一望できるのは数少ないだろう。

近くに寄ったときは日帰り入浴ででも立ち寄りたいものだ。

入浴後、晩飯に向った。
晩飯には鹿肉や岩魚の塩焼きなどが出、とても美味しい食事を頂くことができた。
その後も「氷上露天風呂」とここの温泉を両立して何度も入浴を楽しんだ。

12時頃に床に付き、明日に備えることにした。
明日は時間短縮で真っ直ぐ白金温泉に向うことにしよう。。。

然別湖コタン 氷上露天風呂

2008-02-09 | 道北の野湯・無料温泉
泉質:含硫黄―ナトリウム―塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)(旧泉質名:含食塩―硫黄泉)

源泉所在地:北海道河東郡鹿追町字然別湖畔国有林163ロ林小班

冬季になると然別湖は凍り、そこに「然別湖コタン」と言うものができる。
ここでは1980年から毎年冬季に色々なイベントが行われたりする。
その中に「氷上露天風呂」と言う期間限定の温泉が出来る。
私も毎年毎年、『行こう、行こう・・・』と思っていたのだがなかなか行けず、今回は早めに旅行を企画して行く事となった。

さて然別湖に着き、今回の宿泊施設「風水」に荷物を置き、早速「氷上露天風呂」へ向った。
外気温で温度計は-8℃を示している。アッパレ!ヮラ

入り口と案内には「然別湖コタン」の字。
  
その奥にはTVなどでも話題となった「アイス・バー」がある。
  
中は意外と広く、奥まで行くとその名の通り氷を削って作成したバーがある。

ここではアルコール類は勿論、ジュースやココアなどをその場で頂くことが出来る。
私もここでジュースを一杯購入し、飲みながら中をまわる事にした。
中は「ここまで広いか!?」と思う程に広々しており、ミニライブの出来そうなステージやこの「然別湖コタン」の作成過程を写した映像が流れるプチ劇場などがある。

また2階からはバーを上から見ることが出来る。


さてそれではここらで温泉に向うことにしよう!
温泉へはここから湖の中心部に向って歩いていく。
右側にはスノーモービルや熱気球などが楽しめる会場がある。

温泉はその反対側、左側の一際大きく複雑な雪の建造物である。

氷上露天風呂の入浴時間は基本的に6:30~22:00
また夕暮れになると男女別に時間帯が別れ、男性専用時間 18:00~20:00、女性専用時間 20:00~22:00となっている。
なので基本、日中は混浴と言う形になるわけだ。
温泉浴槽は2つあり、脱衣所の入り口から左右に分かれる。

最初は観光客が多いのではないかと思い、浴槽の撮影やゆっくり入浴するのは無理かと思っていたのだが、いざ入ってみる手前側が貸切状態だったのでとても充実した入浴を楽しむことができた♪
中は個々の氷の塊が何層も載せられてできており、外よりか温かく感じるが、流石にほぼフリーな脱衣所で脱衣するとかなり応えるものがあった。。。ヮラ

さて裸足のままダッシュで浴槽に浸かる!

浴槽は大きな釜状のもので青緑色にペンキがぬられている。

少し色がはげている部分などがあるがそれも何処となく年々の使い込みを意識させ、時代を感じさせる。

端部分には腰掛がある。
温泉は「風水」からパイプを通じて運湯されており、裏手にまわるとそのパイプを確認することが出来る。
その温泉はボコボコと底から注がれており、茶褐色で適温なので休み休みで長湯をする。

期待していた通り、温泉も上質な上、真冬のなんともこの言えない雰囲気。
また浴槽からはガッチリ凍った然別湖と、その上に載った様に見える「くちびる山」がとても綺麗でなんとも感動的なものだ。。。

太陽が沈むと辺りは真っ暗になり、更に綺麗に見える。

然別湖の上で温泉に浸かっているとは信じられないくらいだ。。
浴槽からは丸見えなので時々観光客が撮影しに来る。

また何処の局かは分からないがTV局が撮影しに来ていたのでもしかしたら写っていたかも知れない!??ヮラ
その様なこともあるので女性の方はやはり夜間か、もしくはもう一つの奥の方に入浴されたほうが良さそうだ。


この後も本日の宿泊施設「風水」から2、3度足を運び入浴を楽しみ、次日の朝6:30にも朝風呂として入浴した。
飽きのこないとても良い温泉だった。
また来年にでも訪問したいと思う。。。

さて次記事では何度か上文でも名前の出てきた本日の宿泊施設「風水」の紹介をしよう。

然別湖 ホテル福原

2008-02-09 | 道東の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:含重曹―食塩泉)

源泉所在地:北海道河東郡鹿追町字瓜幕然別 国有林163林班ろ小班

然別湖畔の温泉施設。
付近には今回の宿泊施設、「ふうすい」がある。
またこの2つの他に山田温泉を含み、どれかに宿泊すると無料でこれらを入浴することができる。
残念なことに山田温泉は雪の為、通行止めの為入浴は不可能であった。
さてこの情報を聞いた私は「無料なら・・・」という事で早速食事前に一っ風呂浴びに行くことにした。ヮラ
館内に入ると、左側にフロント、右側に小さな池と売店がある。
フロントで許可をえ、売店の所で無料のホットミルクを配付していたので頂くことにした。
ホットミルクはとても美味しく、牛乳自体も地元のものらしい。
飲んでる間、隣にいた中年の男性が詳しく語っていたので従業員の方かと思ったが単に旅行に来ている旅人であった。。

さてそれでは温泉に向おう。
温泉へはエレベーターを使い、2階に上がる。
2階にはゲームコーナーとラーメン屋があり、「おみくじ」なんかもあったりした。
脱衣所は至って清潔な木製造りのもので温泉分析書・別書が掲示されている。
  
その下の掲示によると温泉自体は源泉掛け流しだが高温のため10%の加水がされている、また塩素・ろ過の使用はなし。

浴槽は内風呂に大浴場・ぬる湯・ジャグジー、外には露天風呂浴槽が一つある。
内風呂から入浴することにしよう。
大浴場はタイル製で熱め、窓沿いにあるため、露天風呂が見える。

ぬる湯は岩造りの壁の上部から浴槽へと流れている。長湯には持って来いの温度だ。

ジャグジーは一部木製のコンクリート造り。

露天風呂は一部岩造りの浴槽。

景色はとても良く、然別湖やくちびる山が望める。

源泉温度は74.9℃で無色透明、微かに塩味を感じる。
「ふうすい」や「氷上露天風呂」とは違う泉質の温泉を使用している。
ノーマルなサウナとスチームサウナを完備している。
濁り湯に対してやはり無色透明な温泉は感動が薄いだろうが施設自体はとても充実しているので是非ともまた訪問したいと思う。

新得サウナ・浴場

2008-02-09 | 道東の温泉施設
泉質:ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含重曹―食塩泉)

源泉所在地:北海道上川郡新得町屈足トムラウシ温泉 国有林新得事業区188林班

新得駅前にあるなかなか謎系の雰囲気を醸し出している「新得町営浴場」。
最初、訪問する気がなかった為、詳細情報も持ってきておらず、地元の方に聞きながらの探索となった。
しかしそう簡単に到達は出来なく、偶然入ったラーメン屋で聞いたところ、詳しく教えていただいたのでその通りに向った。
話によると近くに温泉があり、駅前にもあるがそれは沸かしの銭湯だと言う(この時点では駅前が町営浴場とは気付いていません)
なので近くの温泉に向うことにした。
入り口付近には温泉の文字があり、期待を膨らませ先に進んでいく。
するとあった!が写真で見た建物の雰囲気とは全く違う。

探していたのとは違うものだが運よく新しい所を発見したのでまぁこれはこれでOK!ヮラ
駐車し、温泉道具を持って館内に入ろうと入り口に入ると・・・開いてない!
窓から中の様子を伺うとつい先程まで人がいた様子。
きっと何処かに出かけているのだろう、一番儲かる連休に、、、
その後も10分ほど車内で待機していたが一向に来る様子は無く、仕様が無く薄期待で駅前にある銭湯やらに向うことにした。
駅まで着くと、「う~む、何もない・・・」
適当に路地を入ると奥に何か見える!あれが浴場だ!ヮラ
しかしなかなかその建物まで行く道が見当たらず、駅に一番近い路地を入るとうまく抜けることが出来た。
建物は写真で見たものと同じなので「新得町営浴場」のようだ。
上には「サウナ・浴場」と「Welcome Shintoku」と赤文字で書かれており、
その両左右には狩勝峠 ようこそ新得町へ 秘境トムラウシと書かれている、、頑張っています!(謎)

入り口には「新得サウナ・浴場」と書かれてる。早速館内に入る。
入ると直ぐに昔を思い出される木の鍵付きの靴置き場があり、そこで靴を置き、中に入ると番頭がある。
入浴料は一般浴場とサウナ付き浴場があり、サウナ付きの方が料金は少し高く、混浴みたいな感じなのだと思う。ちなみに毎週水曜日は女性の日らしい。

番頭の方は私がどちらにするか悩んでいたのを見かねて、先客もいなかったことから両方の入浴を一般入浴の料金で了承して下さった。
感謝。。。
番頭の横には温泉分析書・別書がある。
  
最初はサウナ付きの浴槽を頂くことにした。
入る前にロッカーキーを渡される。
脱衣所はロッカー式で休憩所もある。

浴槽はコンクリートを白く塗ったものでプールとかで在りがちの雰囲気。
ノーマルの浴槽・ジャグジー・水風呂があり、全て仕切りで繋がっている。

ジャグジーは私が入浴したのが本日最初だったので泡が出ていなかったが館主の方が気を使って作動させてくれた。また隙間が寝湯風になっているところがある。

ちなみに言うと水風呂は飛び上がるくらい冷たい!ヮラ
それに加えて言うとサウナはかなりぬるい(爆)

温泉自体は毎日「トムラウシ温泉」から運湯しており、加温・加水・循環・ろ過を使用している。
源泉温度は98.0℃、無色透明で無味無臭。
温泉はいたるところにある円状の注ぎ口から高温のものが浴槽に流れている。

残念ながら入浴中も鼻を突く程塩素がきつく、休み休み入浴することとなった。
20分くらい入浴して一般浴場の方へ・・・
一般浴場の脱衣所は木製の仕切りで貴重品を置く所は無さそうだ。
早速浴槽へ行く。
浴槽は壁沿いに大き目・小さ目が繋がって1つになっている。

大き目のはノーマルなもので小さ目のはジャグジー
こちらで更に20分くらい入浴して上がることにした。
入浴後、館主と少し話してここを後にすることにした。

次は真っ直ぐ然別湖へ向う。。。