ここまで110分、想像以上に時間が掛かる。。。
もはやこの時点でかなり体力を消耗し、息がかなり荒れている。
ここで少し休憩することにしよう。
ここからは以前使われていた作業道を5km程上り、神威山を越える。
この神威山越えが今回の探索で最も大きな障害と言えよう。
5分程休憩し、天候も更に悪化してきたので雨具を装着し、先を急ぐ。
このチェックポイントより、左右に道が分岐しているが近頃右から攻めた者の資料はなく、現状が良く分からない為、左のダートを進んでいく。
ここからは気力との勝負だ!
ダートは見るからに急で、自転車を押しながら行けるか、かなり心配な所、、、

幸いにも自転車が支え役になることに気付き、どうにか進んでいく。

最初は上りが大半だが、後半になると下りが多く、道幅も広い上、いかにも峠を下っています、と言わんばかりの景色。この辺りは軽快な道のりである。

また所々で小さな小道が現れるが、道の状態からわかるであろう。

崖の様な箇所が多いので自転車に注意を払って進んでいく。
永遠とグネグネ道を進むこと約40分、第四ポイントである欠落箇所が現れた!

道の左側が完全に崩れ、通過できそうな部分は人が一人進めれば十分な程。
その上、自転車持参なので注意を払って一人ずつ進んでいく。
ここからは完全な下りとなるので風を切ってペダルを漕ぐ。

きっとここら辺が山の天辺であるだろう、気温もかなり低いがそれが逆に爽快に感じられる。
その間にも欠落箇所があった覚えがある。

次第に道幅も急激に細くなっていき、第四ポイントから約10分後くらいには道が木々で被さった藪漕ぎ状態の箇所になった。

途中に何本かそれらしい小道があったので「もしかしたら道を間違えたか??」と何度も地図を眺め返すがどうもこの道で正しいらしい。

不安を感じながらも下っていくと徐々に道が平坦になっていき、周りが森林に囲まれた今にも熊が出そうな道となる。
場所によっては前日の雨の影響で水溜りになった場所やぬかるんだ箇所があり、そのような場所で無駄に時間をロスする。
勿論、ここまでの道のりでは数えられないほどの熊の足跡、糞を目の当たりにし、言ってみればもはや皆が皆「恐怖」が「慣れ」へと変化しつつあった。

そんな中、ふと横を見ると如何にも数分前にここを通ったかのような獣道を確認し、そこには無残にも引きちぎられた葉や爪で引っかかれ、華を開いた葉などがあり、その時は皆、とてつもない恐怖を感じ、一斉にホイッスルを吹き続けた^^;

そんなこんなで第三ポイントより約30分、ポイントと言うほどではないが左手に小滝が現れた。

こんな中でも一心に流れ落ちる滝の音は我々の恐怖感を少なからず和らげた^^

尚その直ぐ横にも欠落箇所あり。

そしてここより10分後(第三ポイントより40分)、第四ポイントに到着した。

第四ポイントは道路の真中にズッシリと落ちた岩できっと崖崩れか何かで落ちてきたのだろう。
ここもスルーし、先を急ぐ。
そこから少し進んだ所に大き目な欠落箇所が現れた。

把握している内で大き目な欠落箇所は第四ポイントだけであったがそれ以上の欠落がある箇所であった。
通過部分は先程の多分半分ほどだろうか、自転車を持ち上げ一人ずつ進んでいく。
また直ぐ先にも欠落箇所あり。

ここより5分程でやっとのことで第五ポイント、黄色い「コイの口橋」が現れる。

「コイの口橋」はコイクチ沢に架かる橋で「小金井沢温泉」までにある計3つの橋の中ではもっとも規模の小さな橋である。

その証拠に橋から下を覗くと小さな沢が見える。

ここまでかなりの長距離であった。約15km、計3時間20分掛かっている^^;
(この様に記載しているとなかなか楽なように感じるがやはりその現場に立つとそれ相応の疲労感を感じる^^;)
ここから残り約10km程。
総距離の半分を終え、大きな達成感を感じ、それと同時に身体に途轍もない疲労感があることを感じた。
ここで一旦休憩をとる。
やはり最初の頃から比べると皆口数が減り、顔には後悔の念と疲労感が見てとれた。
橋の上で寝そべる者、持って来たロケット花火や爆竹に火をつけ、連続点火をする者、水をがば飲みする者、それぞれ十分ではない休憩時間の中で身支度を整える。
その中では私はまだ十分に元気であることを悟る。
私にとっては雲の上の存在であった「小金井沢温泉」の訪問が今やすぐ傍まで来ていることにとてつもない期待を感じているのだ。
さて5分程休憩をとり、先に進む。
道は更に獣道化が進み、左右には笹が広がり、いつ熊が出てきてもおかしくない不気味な雰囲気となっている。
だが平坦な道が続いている為、難無く進んでいける♪
そんな中、出発から20分後程にして今回の探索もっとも恐ろしい光景が!!!
道の横に熊の足跡がある!これだけでは先程からとなんだ変わりはない光景なのだが、その大きさに呆気にとられた!

大体大きさが30cmくらい、これを見る限りでは体長3m以上はあるだろう。
その上、ぬかるんだ地面に深く沈んだ足跡・・・ちょっと前にここを通っていったようだ(汗)
その上、辺りには巨大サイズの大量の糞が・・・きっとこの熊のものと思われる。。。
ここにして想像以上の危険と恐怖を感じた我々は安全確保の為、グループ体勢による進行をすることにした。
前方に3人→誘導部隊、中央に3人→辺りの状況広告部隊、後方に3人→ホイッスル&爆竹部隊に分け、先を急ぐ。
それでも恐怖の裏には美があり、道端からふと見た川の景色はとても綺麗であった♪^^

第五ポイントから約20分、第六ポイントである赤い「泊川大橋」が現れた。

この橋がもっとも規模の大きい橋で遥か下には青く透き通った泊川が流れていた。

小金井沢温泉までの道のりだと2つ目の橋、徐々に目的地に近づいてくる。
ここでも念の為、休憩をとり、先を急ぐ。
ここからすぐに道が開け、広場状になったところに「水源かん養保安林」の看板があり、見る限りでは新しい物の様に見えたが上半分が壊されており、これも熊の仕業なのだろうか。。(汗)

ここより突如道は急な上りになり、15分程進んだところで今や使われていないゲートの残骸が見えてくる。

それと同時に第六ポイントであり、最終の橋でもある「小金井沢橋」が現れた。

橋は名前の通り、小金井沢川に架かっており、「小金井沢温泉」はその川の支流、言ってみればこの橋は現地へあと一歩、と悟っているのである。

橋は黄緑色の塗装が剥げ、周りも深い森林に包まれ、規模も小さい。
さてここより現地までは残り6km程、本当にあと少しだ!!!^^
先を急ごう!
総距離の後半に迫っているだけあって更に深い藪漕ぎが必要となる。
自転車を前進すると同時に笹が顔面を直撃する。
そして第六ポイントから5分程、遂にあの場所へと出た!^^
小金井沢温泉経路途中で最も有名なポイント、「森の岩松」または「殿さま岩」である。

その名の通り、縦長の大岩の頂上には松の木が生えており、その景色はとても幻想的な雰囲気すら感じさせる。

近くで見ると周りにも数本の木々が生えており、どこからどう見てもこれは「殿さま岩」である。ヮラ

以前、ここは工事現場だったらしく、とても広い広場状となっている。
遠目で奥に小道が見えたがあれがどこに通じるのかは不明である。
昔、車で進入できた時代でもここから先は歩きで向うしかなかったらしい。
ここからは更に道が荒れるので少し休憩をとり、先に進む。
「殿さま岩」を右側にして左側、雑草が延びきり、最早道すらわからない状態。

ここを進んでいく。
道はひび割れ、人一人が進める道幅な上、永遠と上りが続く、とても堪える道で自転車を押していくのはかなり厳しい。

体力もかなり限界を向え、言葉では伝えることの出来ない程、これ以上ない疲労感を感じる。。(汗)
「殿さま岩」から20分程で決壊箇所が現れる。

銅色の太いパイプがむき出しとなっており、その横を進んでいく。
進行に支障はない。
ここ辺りから道が平坦&下りとなり、軽快に進んでいく。

数回、道に倒木が被さっている箇所がある。
一人がそれを持ち上げ、一人一人抜けていく。
更なる上り下りを繰り返すこと10分程で欠落箇所と、とても急勾配な道が現れた。

道を跨ぐように小川が流れているのできっと決壊によるものであろう。
ほとんど直角に等しい坂を助走を付け、駆け上る。。
ここでふと思ったのがこんな道をバイクで越えていけるのか・・・
そう考えてみると途中途中にあった欠落部分でもどのように通過してきたのか・・・
限りなく謎である。^^;
さて念願の「小金井沢温泉」はもう目と鼻の先だ!!
遂に長い長い過酷な道を乗り越え、目的に到着しようとしている!!!
興奮が冷めず、足取りも早くなる!!
10分程で遂に「小金井沢」の支流を渡る最終ポイントに到着!!!

同時に一つの疑問が解けた。。。
このポイントの少し前の丘には破損したバイクが放置されており、はやりバイクでもこの過酷な道のりは堪えるのだろう。

きっとこれの持ち主はここから徒歩で帰路についたのだろうからさぞかし無念だっただろうと思う。
それはさて置き、ここより先は完全な藪漕ぎとなる為、自転車はここに駐輪し、川を渡る。
川は雨が降っていたにも関わらず、水量も少なく、一安心♪

また天気もカラッと晴れ、我々の無事の到着を喜んでいるかのようであった。
石をトントンと飛び渡り、対岸に着地。その先には獣道の様な道が現れるのでここを先に進んでいく。

道はなんとなく続いているがやはり少なからず藪漕ぎが必要。

深い森林を進むこと5分程で遂に薄ら硫黄臭感じ、目の前が一気に開け、湿地帯が現れた。

それに奥にはいつか某サイトで見た「金花湯手前の野湯」と言い、ちょっとした入浴ポイントである箇所があった。

写真で見たのと少し現状は変わっていたが、湯量も多く、ここで間違いないだろう。
しかし入浴可能になるまではかなり手を加えないといけないようだ。
ここの入浴は時間次第としよう。
その横には強い硫黄臭と湯煙を上げている洞窟様な大きな穴があった。

雰囲気的には奥ピリカにあると言われる鍾乳洞温泉の様なもので覗いて見ると確かに噴出量の多い、温泉が流れているのが見えた。
さすがにここを降りのは至難の技であろう。
「さてさてもう現地は近いぞ!!」
私の興奮も最高潮を向え、数歩歩いた先、、遂にそれは我々の前に姿を現した!!!!!

「これだ!!!!」
続きは次記事「温泉編」ににて♪♪
お楽しみに~~~^^♪