「マイナポータル」とは?LINEやe-Taxとの連携や利用手順のまとめ

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LINEやe-Taxとつながる「マイナポータル」とは?できることや利用手順のまとめ

マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスの名称で、2017年1月に一部の機能がリリースされ、2017年7月には試行運用が始まりました。本格運用は2017年秋からの予定です。

2017年の6月に「LINE」との連携を正式発表がされたことで、「マイナポータル」という言葉自体は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

このページではマイナポータルの利用方法と、マイナポータルで受けられるサービスの概要を説明致します。

目次

マイナポータルとは

マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスの名称で、マイナポータルというサイトにログインすることで、主に行政手続きに関する様々なサービスを利用することができるようになります。

例えば、行政機関から予防接種のお知らせなど、自分に必要なお知らせが自動で届いたり、子育てなどの行政に関する様々な手続き、保育園への入所申請などがワンストップでできるという内容です。

マイナポータルでできること

具体的なサービス内容は次のとおりです。

サービス内容
情報提供等記録表示
(やりとり履歴)
情報提供ネットワークシステムを通じた住民の情報のやり取りの記録を確認できる
自己情報表示
(あなたの情報)
行政機関などが持っている自分の特定個人情報が確認できる
お知らせ行政機関などから個人に合ったきめ細やかなお知らせを確認できる
民間送達サービスとの連携行政機関や民間企業等からのお知らせなどを民間の送達サービスを活用して受取ることができる
サービス検索・電子申請機能
(ぴったりサービス)
地方公共団体の子育てに関するサービスの検索やオンライン申請ができる
公金決済サービスマイナポータルのお知らせを使い、ネットバンキングやクレジットカードでの税金・公共料金の支払い(公金決済)ができる
もっとつながる
(外部サイト連携)
外部サイトを登録することで、マイナポータルから外部サイトへのログインが可能になる
代理人サービスあなたの代わりに、代理人がマイナポータルの機能を使用できるように設定ができます。

これらのサービスを利用するには、「マイナンバーカード」「ICカードリーダライタ」の用意と、マイナポータルログインのためのアカウント作成が必要になります。

まず、「マイナンバーカードを持っていない」という方のために、マイナンバー制度について簡単なおさらいと、マイナンバーカードの作り方を説明いたします。

マイナンバーカードの作り方と制度のおさらい

まず、マイナンバーとは、住民票が日本にある全ての国民に発行される、12桁で構成される個別の番号のことであり、「マイナンバー制度」とは、このマイナンバーで、社会保障、税、災害対策の3分野で複数存在する同一個人の情報を、一括管理しようという制度です。

マイナンバー制度の主な目的は、「行政の効率化」「国民の利便性の向上」「公平・更正な社会の実現」を目指すというものです。マイナポータルはこれらの実現のために、付随するサービスであると考えられます。

マイナンバーカードの普及率

マイナンバーカードの普及率は全国民のわずか9%で、ほとんどの方がマイナンバーカードを持っていないということがこの数字からわかります。

2015年に届いた「マイナンバー通知カード」というハガキ(簡易書留)は、あくまでマイナンバーをお知らせするものであり、こちらは身分証明書として利用することはできません。

身分証として、また、マイナポータルやその他の機能を利用したい方は、「マイナンバー通知カード」と共に届いた「個人番号カード交付申請書」に必要事項を記入し、返送にて個人番号カード(マイナンバーカード)の申請をする必要があります。

マイナンバーカードが完成したら、お知らせ(個人番号カード交付通知書)が届きますので、記載されている交付場所に受取りに行きます。

作成されたマイナンバーカードは、以下のみほんの画像のようなプラスチック製のICチップ付きカードで、券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーと本人の顔写真等が表示されます。

万が一、個人番号カード交付申請書を紛失してしまった方は、市区町村の窓口で新しく発行してもらうか、個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行申請書(pdf)をご利用ください。

マイナポータルはいつから利用できるの?

マイナンバー制度が開始した当初の予定では、2017年の1月時点で利用できるということでしたが、その後の内閣府が公表した資料により、2017年7月より試行運用、2017年秋頃から本格運用が開始することになりました。

現時点では、次のようにサービスの稼働スケジュールが決定しています。

マイナポータルの利用手順

マイナポータルの利用開始の手順と必要なものについて、説明をしていきます。

1.「マイナンバーカード」「ICカードリーダライタ」「パソコン等」の用意

マイナポータルを利用するためには、パソコン等からインターネットにアクセスし、マイナンバーカードを使ってアカウント登録をする必要があります。

これにあたり、準備するものは次の3つです。

【マイナンバーカード】

本人認証をするためにマイナンバーカードが必要となります。

通知カードや住民基本台帳カードでは利用できませんので、マイナンバーカードがお手元にない方は、前述した方法でマイナンバーカードを作成してください。

また、ログインの際は、マイナンバーカード受取時に設定した、数字4桁のパスワードが必要になります。

【ICカードリーダライタ】

ICカードリーダライタは、本人認証をする際に、マイナンバーカードをパソコン等と接続するために使用します。

どんなものでも良いわけではなく、マイナンバーに対応した物が家電量販店などで販売されているので、そちらを購入します。

対応機種については、各種メーカーのホームページ又は地方公共団体情報システム機構のページで確認することができます。

また、一部のスマートフォンでも代用することができます。

【パソコン等】

マイナポータルを利用するには、環境設定のためにソフトをインストールする必要があるため、これに対応するパソコン等を用意します。

推奨されるパソコンの環境については、内閣府のマイナポータルホームページで確認することができます。

2.環境設定のためのソフトのインストール

これらの用意ができたら、次は環境設定のために、いくつかのソフトをインストールします。お使いのパソコンによりますが、インストールには数分から数十分を要します。

マイナポータルを利用するパソコン等の「Internet Explorer(Windows)」または「safari(Mac)」からマイナポータルのトップ画面にアクセスし、「Javaの実行環境(JRE)」「JPKI利用者クライアントソフト」「環境設定プログラム」の3つをインストールします。

手順通り、リンクされている外部サイトへアクセスし、該当するOSのバージョンに適したファイルをインストールしてください。わかりやすく記載されているので、説明通りにインストールをすすめていけば、間違えることはないかと思います。

3.ブラウザの設定

3つのソフトのインストールが完了したら、マイナポータルを利用するためのブラウザの設定を行います。

WindowsかMacかで設定方法が異なりますので、該当する方を選択し、記載されている手順通りに進めていきます。

4.環境設定のチェック

すべての設定が終了したら、パソコン等を再起動をし、お持ちのICカードリーダライタとお使いになるパソコン等を接続します。

マイナンバーカードをセットしたら、再度マイナポータルにアクセスし、「はじめて利用される方はこちら」からサイト下部にある”使ってみよう”というボタンをクリックすると、マイナポータルに接続できる環境が整っているかのチェックがされます。

不備があればその結果が表示されますので、結果に従い、利用中のパソコン等がマイナポータルに接続できるように調整しましょう。不備がない場合は結果は表示されず、次の作業に進みます。

5.アカウントの登録

画面の指示に従い、マイナンバーカード受取時に設定した、数字4桁のパスワードを入力しログインを押すと、アカウント情報登録画面が表示されるので、各項目を入力後、利用規約に同意して確認というボタンを押します。

入力した内容に誤りがなければ完了ボタンを押し、アカウント登録は完了となります。

右下にあるメインメニューのボタンを押すと、マイナポータルの利用ができるようになっています。2回目以降はマイナポータルトップページの「すでにアカウントをお持ちの方はこちら」からアクセスできます。

LINEとの連携でなにができるようになる?

2017年の6月15日に、LINE株式会社は自社サービスであるLINEアプリとマイナポータルを連携させることを発表しました。連携開始は2017年度中を予定しています。

担当大臣によると、スマートフォンを活用し、LINEと連携することによって、「行政窓口をもっと身近なものにする」ということを目的としています。

現時点では、次のようなサービスが利用できるようになる予定です。

  • 公式アカウント「マイナちゃん」とのやり取り
    公式アカウント「マイナちゃん」を通じて、全国の行政サービスを検索することができるようになります。
  • 検索から電子申請までワンストップ
    例えば、子育てワンストップサービスで、全国の自治体の支援サービスの検索から電子申請までが可能になります。

また、LINEと連携することによる個人情報の漏洩が懸念点となりますが、LINE側ではマイナンバーや氏名等の個人情報を保有することはないそうですので、ご安心ください。

e-Taxともつながる!

マイナポータルにアカウント登録した後、「もっとつながる」というメニューからe-Taxの利用者識別番号および暗証番号の入力を行うことで、マイナポータルとe-Taxをつなげることができます。

e-Taxとつなぐことにより、申告書、申請の受付情報、確定申告のお知らせ、還付金の処理状況などが確認できるようになります。

納税証明書の交付請求や法定調書は、申請や帳票表示へをクリックし、e-Taxソフト(WEB版)に移動することで作成できるようになります。

おわりに

現時点では、本記事でご紹介した方法での手順でしか利用ができないため、お年寄りや、パソコンをお持ちでない方にとっては、マイナポータルを利用できるようになるまでのハードルが高いという声もあるようです。

現在、すべての市区町村に、マイナポータル用端末を順次配置する準備を行っているそうなので、これが完了し、老若男女様々な方がマイナポータルを利用できるようになれば、マイナンバーカードの普及率も上がるのではないでしょうか。

マイナポータルの詳細については、内閣府のマイナポータルのページでも確認することができます。

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