大谷・山本・佐々木が大活躍して稼ぎまくった場合の税金は? MLBもうすぐ開幕
税金・お金
メジャーリーグがもうすぐ開幕の時を迎える。
特に3月18日に日本で開幕戦がおこなわれるドジャースは大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希の日本人スター選手3人を抱える。
シーズン中に見込まれている大谷の投手復帰と、若きエースの佐々木がどこまで継続的に活躍できるのかに注目が集まりそうだ。
各種報道によると、3人ともかなりの高額年俸になっている。
<大谷>
年俸200万ドル
10年で7億ドルの契約(2023年12月)
(2034年から10年にわたって年6800万ドルの支払い)
2024年のシーズンについては、年俸200万ドルに加えて、賞金なども入れて7250万ドル。加えて、副収入は7000万ドル稼いだ。
<山本>
12年で3億2500万ドルの契約(2023年12月)
2024年のシーズンについては、年俸と賞金、契約金等で5550万ドル。副収入550万ドルだった。
<佐々木>
契約金650万ドル
2025年の年俸は76万ドル(メジャー昇格後)
今年の金額はかなり読みにくいが、仮に大谷・山本が昨年同様の大活躍でほぼ同程度の金額を稼ぎ、佐々木がメジャーでプレーできた場合、3人合わせた税金はどれくらいになるのか。福留聡税理士に聞いた。
●納税額が100億円を軽く突破
前提として、カリフォルニア州に在住しており、法人で年俸を受け取らず、個人事業主として年俸を受け取り、年俸=事業利益=課税所得と仮定して米国所得税を算定します。
米国在住183日以上で米国所得税の申告義務者になります。なお、カリフォルニア州は住んでいる間の所得全てに対して州税がかかります。
2024年の米国個人所得税の連邦税は最大37%、カリフォルニア州税は最大で14.4%とされており、他に日本でいう社会保険料となる米国の医療保険制度のソーシャルセキュリティー税、メディケア税、傷害保険等で合わせると55%程度かかります。
大谷選手は収入合計で14,250万ドル、山本選手は6,100万ドル、佐々木選手は726万ドルとするとし、為替レートは1ドル147.5円とすると、
大谷選手は14,250万ドル(=210.1億円)×55%=7,837.5万ドル(=115.6億円)
山本選手は6,100万ドル(=89.9億円)×55%=3,355万ドル(=49.4億円)
佐々木選手は726万ドル(=10.7億円)×55%=399.3万ドル(=5.8億円)
3人の税金を合計すると7,837.5万ドル(=115.6億円)+3,355万ドル(=49.4億円)+399.3万ドル(=5.8億円)=11,591.8万ドル(=170.9億円)
となります。
【取材協力税理士】
福留 聡 (日本・米国ワシントン州)公認会計士、(日本・米国)税理士、公認不正検査士、行政書士
監査法人で上場企業の監査業務等を経験後、IPO支援、決算支援、IFRS導入支援、日米の法人の税務顧問等を行っている。本、雑誌、DVD等で約50の出版をしており、代表的な著作として『7つのステップでわかる税効果会計実務入門』がある。
事務所名 : 福留聡税理士事務所、福留聡国際会計アドバイザリー株式会社、福留聡クラウド会計給与合同会社、Amaterasu有限責任監査法人
事務所URL:http://www.cpasatoshifukudome.biz/
Amaterasu有限責任監査法人URL: https://www.amaterasu-audit.com/