かねて「折り曲げデモ」で注目されていた米国のPlastic Logic社の初の製品リリースとなる、Que proReaderがCESで発表された。E-Inkとは別系統の有機高分子技術の実装製品であるだけでなく、昨年一般化した「電子書籍端末」を超えた一種の「アクティブ・ペーパー」として注目すべきだろう。すでに多くのメディアが紹介しているが、必ずしもこの重要な特徴を捉えていない。 これが「本」を超えた21世紀の紙 いわゆる電子ペーパーを実現する技術としては数種類が存在するが、現在の主流はE-Inkだ。Plastic Logic の表示技術は、同社の創業者の一人が1990年代にケンブリッジ大学のカヴェンディッシュ研究所 (Cavendish Lab)で開発したプラスチック・トランジスタ技術を使用する。これは薄いフィルムや可塑性のある素材を使った導電体で、シリコン半導体のように使え、薄いだけでなく