アンリ・マティス(アンリ・マチス、フランス語: Henri Matisse, 1869年12月31日 - 1954年11月3日)は、フランスの画家。フォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在であり、野獣派の活動が短期間で終わった後も20世紀を代表する芸術家の一人として活動を続けた。自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、緑あふれる世界を描き続けた画家であった。彫刻および版画も手がけている[1][2]。 1869年にフランス・ノール県のル・カトー=カンブレジ(フランス語 Le Cateau-Cambrésis)で、豊かな穀物商人の長男として生まれる[3]。その後一家はピカルディ地域圏のボアン=アン=ヴェルマンドワへと移動し、彼はそこで育った。1887年に父の命でカトー=カンブレジの裁判所の管理者の資格を得るためにパリへと出て法律を学び、翌年法科資格試験に合格した。その後しばらくはサン・カン