21世紀は、「創造的破壊」に始まったように思われる。中国の急速な経済成長は、世界の安全保障秩序、世界経済秩序を大きく変えた。13億を超す人口が、従来7億人程度が享受していた先進国型社会に仲間入りし、都市型生活へと移行しつつある。これは約40年前に、1億人強の日本が約5億人の先進国に合流した時に比べ、10倍のインパクトを世界の諸側面に与えている。 昨年は、エネルギー問題、地球環境問題について大きな転換点の年となった。2011年3月11日の、地震・津波・原子力事故は、それまでのエネルギー環境政策の多くの前提を根底からくつ返した。原子力のリスクの大きさと廃炉コストの大きさは、それまで暗黙の前提となりつつあった原子力の拡大による成長と地球温暖化対策のバランスのとれた達成の現実性に深刻な疑念を投げかけた。一方非在来ガス・シェールガスの急速な供給拡大は、世界に新たな燃料バランスとシナリオを提示すること
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