毎年11月にパリで開かれるパリフォトは世界最大のフォトフェアで、今年で16回目を迎えた。この月のパリは“写真月間”として、パリフォトだけではなく、パリ市内の各地で様々なフォトイベントや展覧会が開かれ、世界中から写真関係者が集う。 22カ国から128のギャラリーと23の出版社が参加し、去年を6%上回る5万4000人ほどの観客が訪れた。日本からは去年と同じくギャラリースペースにはMEM、TARO NASU、サードギャラリーAYA、出版ブースは赤々舎、bookshop Mが参加。今回はそれにタカ・イシイが加わった。 今年一番の特徴としては、「Paris Photo seen by…」がスタートしたということ。これは毎年違った選者を立て、その人がギャラリーを越えて作品を選ぶというプロジェクト。記念すべき初回は、デビット・リンチがその選者を務めた。 この試みはパリフォトが写真を売買するフォトフェアと