日本野球機構(NPB)は今季から、プロ野球の試合におけるプレー動画や写真の交流サイト(SNS)への投稿に制限を設けた。これまではSNS投稿に関する規定がなかったことから、ファンの間では「いろんな視点のプレーや表情が見られなくなる」「野球離れが進むのでは」とさまざまな声が上がっている。 国際的にも厳しい規定対象となるのはNPBの試合観戦契約約款に基づいて開催されるオープン戦や公式戦で、2月から適用されている。昨今、営利目的で試合のライブ映像が配信されるケースが散見され、球場では売り子の盗撮や警備員の名札をさらすといった迷惑行為が発生。担当者は「放映権や個人の権利の侵害にあたる行為。権利保護の在り方も考えながら、野球観戦の価値向上のために今回の規定を作った」と説明する。 全てが制限されたわけではない。周囲に迷惑をかけなければ、従来通りプレー中も動画や写真の撮影自体はできる。観戦者が試合を楽しむ