ルックとは 「このフィルムはアグファだから君の魂まで写るよ」 ゴダールの映画「小さな兵隊」に出てくるセリフです。60年代のフィルムの性能やメーカーごとの勢力図を体験できていないので断言できませんが、アグファのフィルムがコダックやイルフォードと比べて圧倒的に性能が良く、「魂が写る」ほど特別だったはずがありません。でも超かっこいいので、こんなこと言ってみたい。 このカメラは4000万画素だから君の毛穴まで写るよ、なんて言ったらモデルやってくれないでしょうね。 ここで写真を見比べてみてください。 この三枚にある違い———フィルムを変えたときに変わるものを「ルック」と言います。被写体も撮り方もまったく同じなのにイチゴの見え方が違うはずです。他の言葉に置き換えることが難しいので、ルックという言葉が一般的になってくれると楽になります。 映画ではずっと前から使われている言葉ですが、写真で使われるようにな