米紙の行くべき街「富山」ロケ地でも大人気のワケ キャストや制作スタッフが「ロケしたい」と殺到
年始に「ニューヨーク・タイムズ紙」が発表した、「2025年に行くべき52カ所」。日本で選ばれたのが北陸の富山市だったことは、記憶に新しいところです。隈研吾氏設計の「富山市ガラス博物館」や、市内に今でも残る伝統行事「おわら風の盆」が特筆されています。
実は富山と言えば、これまで数々の映画やドラマに登場した「ロケ地の名所」であることはあまり知られていません。
なぜ富山が制作者からロケ地に選ばれ、作品を観る人々から愛されるのか。旅行会社に勤務しながら、数々の作品のロケや制作にかかわってきた筆者が、その理由を探ってみました。
実はラブストーリー映画の「定番ロケ地」
富山は、日本海と富山湾に面してはいますが、3000メートル級の立山連峰の山々が迫り、市内からそれを間近に望むことができます。2014年に北陸新幹線が金沢まで開業し、東京との間は約2時間で結ばれました。アクセスが良いにもかかわらず、雄大な自然に触れられることが魅力です。
そんな「海」と「山」の両方が望める、富山を代表する景観が見られる名所が、「富岩運河環水公園」です。古くから水運の拠点として栄えた富山の歴史を紡いできた「富岩運河」の船溜まり(風や波などを避けて船が停泊する所)を整備した親水公園で、富山市民のオアシスとしても親しまれています。
映画『アオハライド』(2014年)、ドラマ『恋仲』(2015年)など、ラブストーリー映画の定番ロケ地となりました。
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