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戸田建「新本社」「浮体式洋上風力」で示す突出価値 社長が吐露、収益性とブランド価値の向上策

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大谷清介/おおたに・せいすけ 1958年生まれ。北海道大学工学部建築工学科卒業後、1982年戸田建設入社。建築畑を歩む。東京支店建築工事部長などを経て、2017年執行役員、2020年取締役。2021年4月より社長(写真:尾形文繁)
アート作品に囲まれたカフェや、現代アートなどを体感できるミュージアム――。2024年11月、準大手ゼネコンの戸田建設は東京・京橋に新本社ビル「TODA BUILDING」を開業した。アートとビジネスの融合を図った、珍しいタイプの高層複合ビルだ。2026年1月には、長崎県五島市沖で浮体式洋上風力発電施設の運転を開始する。今後の成長戦略について、大谷清介社長に聞いた。

 

――「TODA BUILDING」開業後、顧客はどのような反応をしていますか。

連日、お客様が来られているが、非常に評判がよく、見学も途切れない。建て替えに取り組む際は絶対妥協しないように、建物自体が100年後もちゃんと機能するものにしなければならないという思い入れで造った。

TODA BUILDINGに備わる(耐震グレードが最高レベルの)コアウォール免震構造に関しては、工期が一般事務所ビルよりも数カ月余計にかかる。 コスト的にも何割かアップする。(工事発注者である)デベロッパーの社長たちに説明する中で、現時点ではコアウォールのほうがいいという返事はもらっていない。

だが、これから先々、自然災害のリスクなどが大きくなる中で、ここまでの耐震性能を備えるビルが必要であることをデベロッパーなどに判断してもらえると思う。

スマホアプリで照明・空調制御も可能

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