スイッチ2、「8年ぶり新型機」に透ける任天堂の変化 初代スイッチの成功でハードビジネスは進化?
全貌がベールを脱ぐ日まで、3週間を切った。
任天堂が2025年中に発売する新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」の詳細が4月2日、公式動画チャンネル内の番組「Nintendo Direct」で発表される。
任天堂は1月16日夜、約2分半の短い映像を投稿し、「Nintendo Switch」の後継機種の名称や本体のデザインを初公開した。映像公開前にはスペックや発表日時に関するリーク情報が入り乱れ、同日の株価は一時、上場来高値を更新した。
スイッチの基本的な構成は踏襲
ここまでファンや投資家の関心を集める背景には、現行機のスイッチが、かつてない成功を収めてきたことがある。
2017年3月に発売されたスイッチは、「持ち運べる据え置き機」という斬新な遊び方が受け入れられ、昨年末時点で販売台数が1億5000万台を超える大ヒットを記録。8度目の年末商戦となった2024年10~12月にも482万台を販売し、従来想定されていたゲーム機のライフサイクルを超えて売れ続けている。
このスイッチで築いたユーザーとの関係を新型ゲーム機で引き継いでいく方針を、任天堂はかねて示してきた。
予告映像では、スイッチの基本的な構成がスイッチ2でも踏襲されていることがわかる。取り外しできる専用コントローラーの「ジョイコン」は2つで、携帯機、据え置き機として遊べるもようだ。スイッチ向けソフトにも対応し、スイッチ向け有料サービス「Nintendo Switch Online」を利用できることもすでに発表されている。
「1月の発表にサプライズはなかったが、スイッチが買い替え需要だけでもかなり売れていることを考えれば、出だしは悪くない」。あるソフトメーカー関係者は、そう期待を口にする。
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