売春については、性感染症の拡大や、性的サービスを強要される被害を防ぐため、法的に禁止している国が多く存在します。 ただ日本を含め、この法律には単純に買売春をしただけの場合には、罰則規定はありません。 そのため、有名無実な法律になっていると考える人も多く、きちんと刑罰化すべきという議論もあります。 しかし最近、スウェーデンを対象とした新たな調査で、重要な事実が報告されました。 スペインのポンティフィシア・コミージャス大学(UPC)の研究により、スウェーデンに導入された「売春の刑罰化」が意図せずして「強姦犯罪率の増加」につながっていた証拠が見つかったのです。 これは売春を安易に刑罰化してしまうことが返って危険である可能性を示唆しています。 研究の詳細は2024年3月14日付で学術誌『Journal of Population Economics』に掲載されました。