「古今和歌集仮名序」(巻子本)仮名序の冒頭。「古今倭歌集序」と最初に書くが、通常の『古今和歌集』の伝本にはこの題はない。12世紀ごろの書写で国宝に指定されている。大倉集古館蔵。 『古今和歌集』(こきんわかしゅう)とは、平安時代前期の歌集。全二十巻[1]。醍醐天皇の命令により編纂され、905年(延喜5年)に奏上され、最初の勅撰和歌集として位置づけられる[注 1]。後世の勅撰和歌集の範となり、国風文化、歌論を中心とした日本文学に影響を残した。 仮名序(後述)と全二十巻が揃った最古の写本は、平安時代後期にあたる元永3年(1120年)の奥書がある上下巻である(所謂「元永本古今和歌集」)[1]。 略称を『古今集』(こきんしゅう)といい、更に「古今」と呼ばれることもある(古今伝授など)。 日本の国歌『君が代』歌詞の源流は、『古今和歌集』に収められた読み人知らずの賀歌「我が君は千代に八千代にさざれ石の巌