強い毒を持つ外来生物のヒアリについて、国立環境研究所は早期発見や防除の研究などを進めるための実験施設を日本で初めて設け、ヒアリの飼育を始めました。 ヒアリは、南米原産の赤褐色をした外来生物のアリで、腹にある針に刺されると激しい痛みに襲われ、最悪の場合、アレルギー症状によって死に至ることもあります。 ヒアリが広がると、生態系や人間の生活などに著しい影響を及ぼすおそれがあることから、国は水際対策に力をいれていますが、毎年、日本の主要な港などで相次いで発見されています。 そこで国立環境研究所は、早期発見や防除の研究などを進めるためのヒアリの実験施設を日本で初めて設け、12日に台湾からおよそ1万匹が持ち込まれ、飼育が始まりました。 施設には、ヒアリを飼育する容器が合わせて5つあり、最大5万匹まで飼育できるということです。 容器は3重構造になっていて、内側を登れないように粉を塗ってあるほか、通気口に