プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が5月4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA世界同級2位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦に臨むと13日(日本時間14日)、興行主の米プロモート大手トップランク社から正式発表された。
井上にとってWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者時代となる21年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)との防衛戦以来、約3年11カ月ぶりの「聖地」再上陸となる。トップランク社を通じ、井上は「私のキャリアを応援してくれたアメリカのファンに感謝します。ラスベガスのT-モバイルアリーナでの試合はキャリアのもう1つのハイライトであり、素晴らしい試合を披露することを楽しみにしています」と意気込みを示した。
また身長165センチの右ボクサーファイターで愛称もディタミーナ(スペイン語でダイナマイト)という強打が武器のカルデナスに対し「観客全員にショーを見せてあげたい。カルデナスはタフな相手だが、ためらうことなく戦いを受け入れたことをリスペクトしている」とコメントした。
興行主となるトップランク社ボブ・アラムCEOは「井上尚弥は私がプロモートした選手の中でもっともパワフルでバランスの取れたファイターの1人。ボクシングの才能に恵まれた唯一無二の存在だ。シンコ・デ・マヨ(メキシコの祝日の名前)の週末にラスベガスを制覇する準備ができている。カルデナスは数々の素晴らしい勝利でチャンスを獲得した立派な挑戦者だ」と期待を寄せていた。