メインイベントで「チーム2000X」のOZAWA&ダガ&遠藤哲哉と、マサ北宮&佐々木憂流迦&藤田和之が対戦。北宮が18分37秒、サイトースープレックスでダガを仕留めて極悪軍団に勝利した。
この試合は3・22後楽園大会で行われるGHCヘビー級王座戦「王者OZAWA VS 挑戦者マサ北宮」の前哨戦。序盤は遠藤がひもで北宮の首をしめ、マネジャーのヨシ・タツが介入するなど2000Xのペースで試合は進んだ。
しかしOZAWAに頭をかまれ、さらにペチペチと頭をたたかれた藤田がマジギレ。強烈な右の張り手を顔面にたたき込み、さらに渾身(こんしん)のエルボーでOZAWAをマットにはわせた。
これで試合の空気感が変わった。藤田が遠藤にラリアット、憂流迦はダガにファーアウト(ダイヤモンドカッター)を浴びせた。北宮はダガにニークラッシャー、フェイスクラッシャーと連続で決め、監獄固めで捕獲した。
ここでカットに入ったOZAWAが前日8日の新木場大会同様、かつてノア道場長だった北宮にやらされていたという怨念のこもったスクワットを披露。するとこの日は北宮がOZAWAのおちょくりに負けずに、ラリアットを放ってOZAWAを場外に排除。残されたダガにラリアットからサイトースープレックスを決めて3カウントを奪った。
試合後、退場しかけたOZAWAはリングに舞い戻り、北宮の前でもう一度、おちょくるようにスクワット。すると北宮はOZAWAを抱え上げ、ヒザからマットにたたきつけると、自らスクワットを行って手本を示した。そしてOZAWAにもサイトースープレックスを決めてKO。マイクをつかんだ。
北宮が「OZAWA! 昨日はな、俺の14年のキャリアで最大の汚点だよ。恥かかせてもらったよ。お前はちょっとした教育的指導もいじめととらえ、何でも誇張しておどろおどろしく言って、これからの若者に不安をあおるようなしょうもない情報ばかり振りまいてるな。俺は選手会長なんだよ。俺はスカウティング部長なんだよ。未来ある若者に不安をあおるようなプロモーションはやめてくれよ」と話すと客席からは大きな拍手が起きた。
北宮は続けて「お前はその過去を払拭して、今を生きろ! これ以上、バッドマインドをばらまくんじゃねえ、コノヤロウ!」と熱血教師ばりに叫んで大会を締めくくった。北宮は闇落ちしたOZAWAを更生させることができるのか。決戦は3・22後楽園だ。