セミファイナル(第6試合)でIWGPジュニアヘビー級王座戦60分一本勝負が行われ、王者エル・デスペラードが24分37秒、ヌメロ・ドス(マフラーホールドとカンパーナで極める複合関節技)で挑戦者フランシスコ・アキラ(25)からタップを奪って3度目の防衛に成功した。
スピードのあるアキラに対し、デスペラードはヒザを徹底的に攻撃。しかし同王座初挑戦となるアキラが奮闘。佳境に入るとファイヤーボール(後頭部に突き刺すダブル・ニー)をさく裂させ、さらにファイヤープレックス(2段式変形スープレックス)も決め、デスペラードをあと一歩のところまで追い込んだ。
だがアキラはハイキックからファイヤーボールを狙うが、ダメージのため転倒。最後はデスペラードがピンチェ・ロコ→ドラゴンスクリューとつないで、ヌメロ・ドスでギブアップ勝ちした。
試合後、デスペラードはテーブルに置いてあったビールを見つけ「クソーッ! あー、飲みてえ~! 車で来ちゃったぜ」と悔しがった後、アキラについて「素晴らしいよ、オメーは。あっという間でしょう、彼がイタリア人初のIWGP…ジュニアだかへビーだかわかんないけど、王者になるっていうのは」と、その奮闘ぶりをたたえた。
そして「今日勝ったのは、言いたかねえが、やらしさと経験だな。最後の最後、お前のヒザを俺が殺してなかったら、寝てたのは俺だったろうよ。ま、俺の試合ってのは、そういう試合だから」とニヤリ。
そして次期挑戦者について「(クラーク)コナーズ、てめえだ!」と指名。理由については「俺は去年の『BEST OF THE SUPER Jr』の優勝者様なんですが、決勝に上がるための勝ち点2つ、アイツの反則負けだ。そんな形でもらった2点で、俺が喜べるかよ、バカヤロー」と説明していた。【千葉修宏】