タイは今、行方の知れない日本人の父を捜すケイゴ君(9つ)の話題でもちきりだ。タイ人の母が4月に亡くなり、遺品である父の写真を手に「お父さんを知りませんか」と尋ね回る姿が地元紙で紹介されるや反響が広がり、タイ外務省も日本側に所在の調査を要請する異例の事態になった。日タイ両政府の協力で16日、父親の消息はつかめたのだが…。 (バンコク・柴田建哉) 父親の居どころが判明する前の14日、ケイゴ君が住むタイ中部ピチット県を訪ねた。彼が観光客に写真を見せて父親を捜していたタールアン寺院で待ち合わせた。 前日はバンコクでテレビ出演後、日本大使館に協力を依頼。深夜に戻り、この日も取材などに忙殺されていたケイゴ君。疲れ気味のようだったが質問にはきちんと答えてくれた。「お父さんに会えたらお土産に人形を渡したい」。対面に期待を膨らませていた。 インタビュー中も地元テレビのカメラが回っていた。翌日の地元紙には「西