シカゴ大学法学部ブログではじまったグレン・レイノルズ(テネシー大学法学教授、保守系ブロガーInstapunditとして有名)との対論において、キャス・サンスティーンが政治学者ダイアナ・マッツの『Hearing the Other Side: Deliberative Versus Participatory Democracy』を引いて集団分極化について面白い指摘をしている。 サンスティーンの『Republic.com』(『インターネットは民主主義の敵か?』)では、集団分極化のメカニズムが人々を分断し、先鋭化を起こすことが懸念されている。しかしそうした先鋭化は、同時に人々の政治参加の動機を著しく強めることにもなる。もし自分たちに何が正しいか分かっており、敵対者はとんでもない悪人かバカのどちらかであるなら、自分たちの主張を通すためにより深く政治活動に関わろうと思うようになる。 逆に、閉鎖的な
[Cass SunsteinによるゲストBlog] ここシカゴ大学で、わたしたちはChicago Judges Projectなるものを進めている。連邦控訴裁の判事たちが評決の際に投じてきた何千もの票を集計し分析するプロジェクトだ。現在までの大きな発見はこれだ:論争を呼ぶ分野の多く、たとえばアファーマティブ・アクション[積極的差別是正措置]、選挙資金、性差別、障害者差別、環境規制などについて、共和党(の大統領)に任命された判事は、三人の判事からなるパネル(判事団)全員が共和党指名だった場合に特に保守的な投票パターンを示す。民主党に指名された判事についても同様だ。二人の同僚が共に民主党指名だった場合、三名のうち少なくとも一人は共和党指名の判事だった場合よりもはるかにリベラルな判断を下す。言い換えれば、共和党指名の判事は同じく共和党指名の判事たちだけと審理する場合さらに保守的になり、民主党指名
[Cass SunsteinによるゲストBlog] Cass Sunsteinより。しばらくの間このBlogに投稿することを許してくれたラリーに心から感謝する。このありがたい誘いは、以前わたしが送ったナイーブで無知な問い合わせから生まれた。尋ねたのは、情報の集約(アグリゲーション)とそこに考えられる限界に関してだった。 背景について:数年前、わたしは著書 Republic.com (『インターネットは民主主義の敵か』)において、エコー・チェンバー(反響室)と自己遮蔽のもたらす危険を強調した。いま取りかかっている新著は、まだごく初期の段階なのだが、そうした危険について引きつづき議論を進める一方、人々のあいだに分散している情報の「ビット」同士をふさわしい形で集約させるというインターネットの実に広範な可能性(たとえばオープンソースソフトウェア、wiki、予測市場、さらにはBlogを通じて)につい
IntroductionRemarksQuestions and Answers IntroductionJOANNE MYERS: On behalf of the Carnegie Council I would like to welcome you to our first breakfast program since the summer break. Today we are pleased to have as our speaker one of our country’s most thoughtful and respected legal scholars, Cass Sunstein. On a day when we look back on events that changed our world forever, and at a time when ou
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