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■「ハンサムマザー」はとまらない:3
■今尾朝子
主婦になって何より変わるファッションは、足元かもしれません。OL時代はパンプスが中心だった人も、ママになるとヒールのない“ぺたんこ靴”に目覚めると言います。VERYの誌面では、女っぽいパンプスを履けないことを嘆くよりも、制約のある中で、今しかできないオシャレを楽しもうよ、と常に読者に呼びかけています。
春夏はお母さんらしいキレイめスタイルに合わせやすいバレーシューズが、秋冬はUGG(アグ)などに代表されるようなムートンブーツが、今や読者の定番アイテム。数年前、LAのサーフスタイルから火が付いたムートンブーツが、ここまで日本の主婦に受け入れられたのは、足元を冷やしたくない妊婦さんや、寒い公園で子どもを遊ばせるママのオシャレゴコロと防寒対策の部分を同時に満たしてくれたからでしょう。
今年はオジ靴(オジサン靴の略)が流行中。あえてよそいきのスカートスタイルにメンズライクなオックスフォードシューズやサイドゴアブーツを合わせるのが、攻めのオシャレとして、読者の心をとらえました。さらに今年は、スニーカーやスリッポンシューズが読者にも大ブレーク。
このカジュアルな足元のオシャレは、NYやパリに行ってもトレンドのひとつ。そんな世界的流行を、オシャレな日本のママたちがすかさずキャッチして、これなら自分のライフスタイルに合うと、さっそく取り入れたわけです。ちなみに、スリッポンシューズを流行(はや)らせたひとりが、セリーヌのクリエーティブディレクター、3児の母であるフィービー・ファイロ。世界の第一線で活躍するデザイナーにも、ママデザイナーが増えてきました。そんな女性たちが作りだす流行には、機能性とモードを両立した母ゴコロが隠れているのかもしれませんね。(VERY編集長)
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朝日新聞ハグスタ
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