この世が終わった。
自分で予言しておきながら(「バブルは崩壊し資本主義が終わりこの世が終わる」、2月8日配信)、まさか本当に終わるとは思っていなかった。
この事実に気づいていないのは、世界で日本だけである。2月28日の「トランプ・ヴァンス・ゼレンスキー会談」で、この世の終わりがすでに来たことを、世界は目の当たりにし、世界は覚悟を決めたのである。
この分野の話は、本連載のパートナーであるかんべえ氏(双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦氏)に譲るべきところが、事態が事態だけに、小幡で申しわけないが、一刻も早く伝えておきたい。
世界の報道は「アメリカへの非難、絶望」
事件そのものについての解釈は、同氏のブログである「かんべえの不規則発言」の3月2日、3日分を読んでいただきたい。同時に「ついにアメリカと欧州の『文化大戦争』が始まった」(3月1日配信)は本当に的確だった。この後でもふれる、「欧州の人々の、アメリカとの決別」は、アメリカのJ・D・ヴァンス副大統領の、欧州人を批判したスピーチによって、心の中では固まっていたからである。
かんべえ氏も言っているように、世間知らずなのは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領ではなく、日本のメディア、有識者たちなのである。
世界での報道は、アメリカのドナルド・トランプ大統領、J・D・ヴァンス副大統領、そしてアメリカへの非難、絶望一色に近いのである。そして、アメリカがこの世を終わらせようとしている事実への諦念からの、次の世へ向けての決意表明である。
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