まえがき 今の日本ほど、当たり前のことが当たり前にできていない時代も珍しいのではないでしょうか。 「人の生き方として正しいか、正しくないか」という庶民感覚や社会常識は後ろに押しやられ、常に「損か、得か」が判断において優先されます。 自らの既得権益を守るためには人間としての誇りすら捨ててしまっている大人がこれほど多い世の中(世間)では、子供たちが未来の自分に夢や希望を持ちながら健全に育っていくのはかなり困難なことではないかと思います。 人間というのは本来、ごく例外を除けば、まともな精神を持っているものです。 おかしいと感じながら不正を働くのは多くの人にとって非常なストレスを伴うはずです。 にもかかわらず、自分の属する組織(業界団体、会社、労組など)の小さな人間集団の利益のためには、エゴむき出しの行動をしたり、問題があっても表ざたにせずに隠すことが本気でできてしまうのはなぜか。 しかし、心のど