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　3月18日、東京シリーズで幕を開けたMLB 2025シーズン。大阪の老舗織物メーカー橘織物では、今シーズンからMLB選手をデザインしたMLBPAライセンスグッズを製造・販売する。

　橘織物は1950年に大阪で創業。40年以上前から様々なキャラクターライセンス会社のキャラクターライセンスグッズを手掛けてきた。その実績が評価され、昨年11月にMLBの選手会にあたるMLBPAと日本市場におけるライセンス契約を締結。MLBPAが日本企業と直接このようなライセンス契約を結ぶのは、今回が初めてのケースになる。歴史と実績があるとはいえ、一般的には知られていないメーカーが、MLBPAと契約を交わすことができたのはまさに奇跡と言える。

　ブランドライセンス事業部の橘良多さんは、「MLBPAの担当者も、うちのような会社から直接連絡が来たことに、驚いていました」と笑う。

「メールと電話、オンライン会議を何十回と繰り返し、ゴーサインが出るまでにはちょうど1年かかりました。頓挫しそうなタイミングもありましたが、弊社の技術力と、より良い商品を日本のお客さまに提供したいという情熱を認めてもらい、正式契約を結ぶことができました」

オールスター級の選手を組み合わせた第2弾も企画中

　4月初旬から発売予定のグッズは、東京シリーズに登場したチームに所属する大谷翔平、山本由伸、鈴木誠也、今永昇太の日本人選手4人に加え、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンをデザインした、タオルや枕カバー、クッション、トートバッグ、巾着袋、Tシャツなど幅広いラインナップが揃う。

　MLBPAは30チームに所属する全プレイヤーの権利を持っているため、組み合わせをある程度、自由にチョイスできるのも大きな魅力だ。

「大谷選手、アーロン・ジャッジ選手やダルビッシュ選手、フアン・ソト選手、マイク・トラウト選手、ポール・スキーンズ選手など、MLBを代表する選手たちを組み合わせた第2弾も企画中です。これからもMLBファンに夢を与えられるようなライセンスグッズをお届けしていきます」

　ますます注目が集まる今シーズンのMLB。橘織物のMLBPAライセンスグッズが、世界最高峰の戦いをさらに盛り上げてくれるはずだ。

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（文＝福田剛　写真＝三宅史郎）