Gettextという翻訳の仕組み1はフリーソフトウェアではよく使われています。いくつか不便な点はありますが、長年使われている仕組みでツールが揃っていることが理由でしょう。不便な点の1つである、「バージョン管理システムとの相性の悪さ」を解消する案が浮かんだので紹介します。 どうしてバージョン管理システムと相性が悪いか gettextでは.poファイルに翻訳したテキストを書きます。翻訳したテキストは自動生成ではない情報なのでバージョン管理対象です。ということで、.poファイルはリポジトリーに入れます。 バージョン管理システムと相性が悪い原因は、.poファイルに翻訳したテキスト以外のいろいろな情報が入っていることです。中でも、「どこに翻訳対象のメッセージがあったか」は自動生成できる情報で、量も多く、通常であればバージョン管理しない情報です。しかし、バージョン管理したい.poファイルの中に含まれて